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2009.12.19
テーマ：ニュース(99462)
カテゴリ：ニュース
冬の富士山で遭難した片山右京ら３人のグループ。
片山は下山したものの、残る二人の捜索は続いている。 遭難の片山右京さんら、登山計画書提出せず（読売新聞）    読売は片山たちのグループが登山計画書を出していなかったこと。 そして下の中日新聞は寒波が来るのを知らなかったと伝えている。 『寒波知らずに登った』 片山右京さんら３人富士山遭難事故（中日新聞） 残る二人は片山とは別のテントで寝ていた。 そのテントが飛ばされ、片山は二人を２００メートルほど下の斜面で発見。 二人とも脈はすでに確認できなかったという。 片山は考えた末、下山を決めた。 この状況を誰かに伝えるために二人を残して。 元Ｆ１パイロットだった片山。 環境こそ違うが登山とモータースポーツはどちらも危険と隣り合わせ。 人は時に危険な環境に身を置くことがある。 それは何故か。 私はこう考える。 それは、自分が存在していることを示すため。 片山は今回の冬季富士登山を南極行きの訓練と考えていた。 海でもそうだが、遭難すると誰かが助けに行かねばならない。 荒れた海と冬山では２次災害が起きる可能性が高い。 御殿場警察署では午前６時から捜索を再開した。 さらに犠牲者が増えないよう、特に気をつけてほしい。 今後も冬山に挑もうとする人は絶えないだろう。 そうした人は今回の遭難を自分のこととして考えるべきだ。 海や山の事故は自分が死ぬだけでは済まない そのことを忘れるべからず 追記 冬山の遭難と言えば、世界的な冒険家である植村直己を思い出す。 彼は冬のマッキンリーから戻ってこなかった。 記者会見で植村夫人はこう言った。 「冒険とは生きて帰る事と言っていたのにだらしない」 この会見での言葉はすごく印象に残っている。 植村も植村なら、彼を支える奥さんも奥さんだ。 そう、冒険とは生きて帰ってくること。 勇気と蛮行の違い、それははっきりとさせなければならない。 もうひとつ。 ナチスドイツによって焚書とされた児童文学のケストナー。 日本にも彼のファンは多くいる。 その彼が勇気と蛮行についてこう書いている。 かしこさをともなわない勇気はらんぼうであり、勇気をともなわないかしこさなどはくそにもなりません。 （「飛ぶ教室」より） 冬の富士に挑んだ片山のグループは果たして勇気があっただろうか。 今後、冬山に挑む登山家たちは勇気を持つことができるだろうか。 帰ってくるという冒険の大前提を守ることができるだろうか。 追記その２ この件で１９日正午すぎ、２人と見られる遺体が見つかった。 行方不明の宇佐美さん、堀川さんだと思われる。 ２人の遺体を発見 片山右京さんらの遭難捜索で（asahi.com） 残念だが２人が亡くなったことは事実だ。 この件を教訓にして、今後の事故を防止すること。 それが重要だ。 *********************** 関連記事 富士山で遭難の片山右京が救助されるも同行2人は絶望か ［片山右京］南極どころではない ≪片山右京≫富士山で遭難、本人は無事下山するも仲間二人が・・・。 片山右京さん 冬の富士山で遭難 ≪富士山で遭難≫元F1ドライバー片山右京さんの会見 元Ｆ１レーサー片山右京さん、富士山で遭難 １人死亡 元Ｆ１レーサー・片山右京さん、富士山で遭難 元F1レーサー片山右京さんが富士山で遭難（追記：無事保護されるも……） *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。  ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2009.12.19 18:55:22
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