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カテゴリ:映画
劇場で公開されたことのないセルフ・ドキュメンタリーの上映。こういう作品を発掘して上映する映画館はほかにない。蠍座が日本一の映画館であるゆえんだ。
85歳で亡くなった父親の葬儀から納骨までを、映像関係の仕事をしているというノンフィクション作家松原惇子の弟が(たぶん)ハンディカメラで撮したもの。ドキュメンタリー映画というよりは覚え書きのような記録で、創意もないが作為もない分、生々しい77分に見る方の感情もシンクロする。 なにせ理不尽なことばかりなのだ。カネがすべての僧侶側とのトラブルを見るうち、日本のすべての寺を焼きうちしてはどうかとさえ思った。近くで見ていた年配の女性グループなど、何度ため息をついていたかわからないほどだ。 戒名をつけない、俗名での葬儀を拒否して「帰る」と言い出す僧侶。法外な戒名料。しかし、松原家は檀家としての葬儀にこだわり、戒名にこだわるがゆえに、抵抗したとはいえ結局「相場程度の」葬儀費用がかかってしまう。 こうした問題を避けるのは簡単だ。葬儀は無宗教でやり、位牌など作らないことだ。葬式さえやらないで済ますこともできる。むしろ、葬式など廃止してしまうほうが遺族の負担がなくていい。「香典」もなくすことができるので全員がハッピーだ。 社交に消極的な日本人が多いのは冠婚葬祭にカネがかかりすぎるからだ。そんなものはすべてやめてしまった方が合理的かつ生産的だ。 こうした信念を「再確認」できた映画だったが、ほとんど素人でもこういう「作品」を作ることができるという事実には瞠目させられた。 というわけでハンディ・ビデオカメラを買うことにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
July 4, 2013 11:29:15 AM
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