カテゴリ:ミステリ以外の小説
図書館に予約していた「イン・ザ・プール」、留守にしている間に順番が来ていました。
録画したドラマを見るため「空中ブランコ」を予約ていたつもりでしたが、いつもの癖で順番通りに読もうとしたんでしょう。 【目次】 イン・ザ・プール/勃ちっ放し/コンパニオン/フレンズ/いてもたっても これは精神科医、伊良部先生のもとへやってくる様々な症状の人達の物語です。 プール依存症、持続勃起症、被害妄想、ケータイ中毒、強迫神経症。 患者達の様子は人から見ればおかしいけれど、本人達にとっては笑い事ではありません。 ところが、病院の御曹司である伊良部先生というのが何ともユニークで、思ったことをそのまま口にするような、子供っぽいというより大人気ないといった方がぴったりな人物。 しかも色白で太っていてマザコンで注射フェチ。 一言で言えば変人です。 真剣に悩む患者に対して伊良部は無責任なコメントばかりですが、話を聞いて貰えるので患者達は毎日通ってきます。 そして、いつしか立ち直っていきます。 わがままで、人目を気にせずやりたいことをやるという、身近にいたなら迷惑な人だけど、誰もがいつのまにか癒されています。 「ちょっと力入りすぎだよ。たまにはやりたいようにやったっていいじゃない。」と言われている気がするのでしょうか。 これが演技ではなく、ありのままの姿であるというのがいいですね。 ちょっとタイプは違うけれど『チルドレン』の陣内を思い出しました。 軽く読めて、笑えて、ほっとできる作品でした。 これはおすすめです。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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