カテゴリ:日本ミステリ(あ行作家)
以前友人に薦められて読んだ有川さんの作品は『海の底』(感想)。横須賀にザリガニの怪物が上陸するというとんでもない設定でした。
今回も、図書館員が武装して銃撃戦を繰り広げるというかなりとんだ設定です。 図書館に掲げられている『図書館の自由に関する宣言』を見かけたことがありますか? 私は気づきませんでした。 一、図書館は資料収集の自由を有する。 二、図書館は資料提供の自由を有する。 三、図書館は利用者の秘密を守る。 四、図書館はすべての不当な検閲に反対する。 図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。 (実際の宣言はもっと詳しい内容も書かれています。) 有川さんはこれを見て作品の構想を得られたらしいです。 これがこの作品の各章のタイトルになっています。 正義の味方、図書館を駆ける! ―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。 超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館! 狩られる本を、明日を守れ。 『メディア良化法』の制定を受けて良化特務機関は図書の検閲を行い、武力を行使して違法な図書を没収するようになりました。図書館側は図書隊という防衛組織を結成してこれに対抗しています。 なぜ図書館が武装しなければいけないのか、という事情がすんなり納得できたわけではありませんが、組織の内実や軍事訓練の様子などの描写が詳しいのでリアルに感じられ、グングン引き込まれていきました。 読みやすいのは、登場人物のキャラクターがはっきりしているからでもあります。 主人公の笠原郁は、新人図書館隊員で日々軍事訓練に励んでいます。 身長170センチで体育会系、直情型で考えるより先に行動してしまうので失敗も多く、叱られてばかり。 そんな郁を指導する上官が、正義感、判断力にすぐれ熱い心を持つ鬼教官・堂上と、笑い上戸だけれどクールな小牧。 そして、情報通で口は悪いが美人の友人・柴崎、融通が利かない同期のエリート隊員・手塚。 この5人を主要人物に据えたのは、有川さんによれば、行政戦隊図書レンジャーのノリらしいです。 本を守るために命を懸けて戦う、という厳しい状況が描かれながら、この作品は青春ドラマのイメージがありました。 郁が防衛隊員を希望したのは、高校生の時に没収されそうになった時に本を取り戻して助けてくれた図書隊員、つまりに「王子様」に憧れたからです。 叱られてばかりの上官と新入隊員の関係は部活のようで、恋の雰囲気もあり……。 ライトノベルに慣れている人なら大丈夫でしょうが、そうでなければ甘酸っぱさに戸惑うかもしれません。 私は少しだけ気恥ずかしく……でも、とにかく面白くて一気に読んでしまいました。 それに、本が好きならばその気になります。 本を読む自由を守らなければ!と。(結構入り込んでいますw) またまた、薦めてくれた友人に感謝! 図書館戦争 : 有川浩 すでに続編も出ています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんばんは!
かなり好評のシリーズですよね♪ 私は「~戦争」しか読めていないですが、まさか1年で3作目が出るとは予想外でしたw 噂では、4作目で完結らしいのですが、早く追いつきたいです!w TBさせて頂きます! (2007年02月17日 00時17分19秒)
みっつ君さん、こんばんは!
TB有難うございます♪ >かなり好評のシリーズですよね♪ >私は「~戦争」しか読めていないですが、まさか1年で3作目が出るとは予想外でしたw >噂では、4作目で完結らしいのですが、早く追いつきたいです!w 有川さんの作品には読ませる力を感じます。4作目で完結ですか?今の勢いを見ると、すぐに完結編も出そうですね。私は郁が気づかないのがもどかしかったので、早く『図書館内乱』を読みたいと思いますw すっきりするでしょうか? (2007年02月17日 22時32分14秒)
どうも、白い怪鳥でございます。
申し訳ありません。 うちの「海の底」の感想から間違ってTBを送ってしまいました。 「図書館戦争」の方を送り直しますので、「海の底」の方は消しちゃってください。 よろしくお願いします。 (2007年02月18日 00時35分41秒)
本好きには、たまらない設定ですよね。
私は図書館内乱までしか読んでませんが、 こちらは、小牧や手塚、柴崎にも、スポットがあたってます。 図書館内乱から派生した「レインツリーの国」は、完全にラブストーリーです。図書館シリーズの、のりを期待して読むと肩透かしをくいます。 (2007年02月18日 14時07分56秒)
白い怪鳥さん、こんばんは!
>どうも、白い怪鳥でございます。 >申し訳ありません。 >うちの「海の底」の感想から間違ってTBを送ってしまいました。 >「図書館戦争」の方を送り直しますので、「海の底」の方は消しちゃってください。 >よろしくお願いします。 早速対応していただき恐縮です。 仰せの通りにさせていただきます。 これからもよろしくお願いします♪ (2007年02月18日 21時43分23秒)
シオン525さん、こんにちは!
>本好きには、たまらない設定ですよね。 本好き、図書館好きには見逃せません。それにしても、図書館にこんな勇ましい宣言があるとは知りませんでしたw >私は図書館内乱までしか読んでませんが、 >こちらは、小牧や手塚、柴崎にも、スポットがあたってます。 >図書館内乱から派生した「レインツリーの国」は、完全にラブストーリーです。図書館シリーズの、のりを期待して読むと肩透かしをくいます。 続編も楽しみになりました。 「レインツリーの国」は完全にラブストーリーですか。読んでみたい様な、読むのが怖いような……w (2007年02月18日 21時54分17秒)
こんばんは!!
気になりつつ手が出ていない作家、有川浩さん。 特にこの図書館シリーズは早く読みたいですね。 今回、samiadoさんの感想を読んで、ますます そう思いました。 図書レンジャー、とっぴではあるけれど、惹かれます☆ 完結する前に読み始めることを目標にしたいと思います… (2007年02月19日 00時59分37秒)
anna2号さん、こんにちは!
>気になりつつ手が出ていない作家、有川浩さん。 >特にこの図書館シリーズは早く読みたいですね。 本好きならば、やっぱりこのシリーズははずせないですねwおまけに、とまらない面白さですから。 >今回、samiadoさんの感想を読んで、ますます >そう思いました。 >図書レンジャー、とっぴではあるけれど、惹かれます☆ >完結する前に読み始めることを目標にしたいと思います… 有川さんのユニークな発想には驚かされます。図書レンジャー以外にも、いいキャラクターがまだまだいますし、anna2号さんがラブコメOKなら是非おすすめですよ。 (2007年02月19日 07時36分27秒)
こんにちは!TBありがとうございました。
「図書館の自由に関する宣言」・・・私も知らなかったです。 この作品の中だけの宣言かと思ってました。無知な私。。。(泣) 「図書レンジャー」・・・確かに。最近のトレンド(死語?)か女性隊員も2名入ってますし!!(笑) こちらからもTBさせて頂きますね。(*^_^*) (2008年07月10日 15時18分51秒)
kaisa21さんこんばんは!
TB有難うございます♪ >「図書館の自由に関する宣言」・・・私も知らなかったです。 >この作品の中だけの宣言かと思ってました。無知な私。。。(泣) やはり作家さんは目の付けどころが違いますね。しかし、図書館の自由のために、こんな宣言がなされていたとは……。今はいい時代ということなんでしょうか? >「図書レンジャー」・・・確かに。最近のトレンド(死語?)か女性隊員も2名入ってますし!!(笑) 最近は女性2名がトレンディ(まさに死語w)とは知りませんでした。 ノリのよさと図書館が舞台ということで、本好きには目が離せませんね♪ (2008年07月10日 23時56分10秒) |
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