滑り台征服
夕方こてつと公園に行った。ここにはかなり大きいジャングルジムがあって、いろんな種類の滑り台がついている。日頃から、こてつは滑り台には非常に慎重で、短いまっすぐな形のものは滑り降りるのだが、ちょっと凝ったらせん型のものになると、てっぺんから見下ろすものの、気後れするのかいつも滑らずに引きかえしていた。ところが今日はちょっと様子が違ったのである。年上の子が、らせん型滑り台を下からよじ登っているのを見て、こてつもそれに挑戦。最初は靴が滑ってなかなか上手くいかなかったが、そのうち頂上まで昇れるようになった。そして一度頂上に達すると、そこから平気で滑り降りてきた。これを何度も何度も繰り返す。私も「お~、こてつすごいすごい!」と騒ぐものだから、自信に満ちた表情で滑り降りてきて、着地後自分で拍手をしている(笑)。こうして、数種類の滑り台を制覇。思うに、こてつは行き先のわからない滑り台に身を任せるのが怖かったのだろう。まっすぐな滑り台なら、どう滑っていくのか一目瞭然だが、らせん型のやつは先が見えないから。それを今日は、下から調査(?)しながら昇り、これなら大丈夫だとわかった時点で安心して滑り降りた…というわけかと。たかが滑り台…とはいえ、2歳のこてつの思考の過程を垣間見た気分で、妙に納得させられたのだった。