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カテゴリ:アダムス家を取り囲む人々
それは突然のことだった。 いつものように朝、龍一を送り出し、 ご近所の方との井戸端会議を終え、 玄関に向かっていると 「あの・・急で悪いんですが、 今日の午後、15分くらい時間を取っていただけませんか?」と 隣のRちゃんのパパから話しかけられた。 以前も書いたが、このバカ夫婦は、 夜中、 飲み会のお迎えに子どもを置き去りにして行ってしまったり、 買い物に行くから、と 2軒隣のサトちゃんの長女に面倒を見せたり、 自分に子供がいるくせに 借家の共用部分の私道でさえ、 結構なスピードを出したまま車で入ってきて、 あわや、健が轢かれそうになったり、という 問題行動のあるご家族だ。 個人攻撃もどうかと思うが、 家の中では禁煙のようで、 いつも玄関先でタバコを吸っているここのご主人。 飲んだくれて酔っ払って、 明け方帰宅したら、薄暗い中に突っ立っていたのには いまだに悔しい思いが残る。 なぜなら、いい気持ちで酔っていたのだが、 驚きのあまり、酔いが一瞬で醒めてしまったからだ。 Rちゃん自身も、他のお母さんでさえ、 「Rちゃんって、家だと陰気なのに、 保育園だと別人か?ってほどはしゃいで 楽しそうだよね」と言うくらい、家では 夏場にうちやサトちゃんのところで、 ビニールプールを作って遊んでいると、 その際まで来て立ちすくんでうらやましそうに突っ立ってたり、 たまにうちの庭のほうから リビングを覗き込んでいることがある。 これもまた、肝を冷やしてしまう。 そして、奥さんはアム●ェイという、 ネットワークビジネスをしているようで、 いつも人を呼んで、そこのご自慢の鍋で料理を作り、 友人たちに振舞っているのだが、 そのさなか、1人で外に出て立ちすくんでいるRちゃん・・ それだけならまだしも、 アム●ェイで購入したプロテインの缶を 燃えるゴミと一緒に捨てていたようで、 ごみ収集車が持っていってくれずに異臭を放つようになり、 それをまたご近所の「パーマネントばあさん」が ゴミ袋を開いて調べた。 すると、公共料金の請求書も入っていたらしく お隣の家が犯人だと分かったのだが、 それ以降、すべてのゴミの中身を「パーマネントばあさん」が チェックするようになってしまい、 あたしたちもみんな迷惑している状況なのだ。 なので、「お話を・・・」と切り出してきたときには ア●ウェイの勧誘をされると思った。 そこで「いや・・・午後はちょっと・・・」と やんわりとお断りしようと思ったのだが、 うちの向かいのキラちゃんのママが 「え?2人一緒でいいの?」と切り出してしまい、 結局、一緒に行くことになってしまった。 夕食は ●刺身の盛り合わせ マグロ・赤いか・はまち・ブリ。 ●里芋のにっころがし 田舎風に、大量の煮干を入れて。 煮干は食感が悪くなったり、苦味が出ないように、 頭・内臓・尻尾・中骨を取り、 酒・砂糖・しょうゆで甘辛く煎り付けるように煮る。 ●味噌汁 具は長ねぎ・麩・大根。 ●うにクラゲ い、色が・・・ しらばっくれようかな、と思っていたのだが、 約束の時間に、玄関チャイムが鳴った。 はぁ~~~~。=3 仕方がないので、外に出るとすでに Rちゃんパパとキラママが待ち構えていた。 (つづく) と書くと、もったいぶっているようなので続きを書くが、 どうやらRちゃんパパは、保険の代理店を始めたのか 代理店に勤めることになったのかで、 その研修の一環として 保険の話を10人にする、と言う課題の消化に あたしたちが使われた、と言うわけだ。 それも、タイムリミットはこの日の5時まで・・ それを当日の朝に切り出すのもどうかと思うのだが、 そのお願いをしているさなかに エンジンをかけに出てきたRちゃんママも 状況を知っていると思うのだが、 うつむいたまま、あいさつもしやしねえ。 損保の仕事をしている人が いっつもスピード出して車に乗っていて、 事故らないか?とヒヤヒヤさせているなんて 皮肉なものだ。 なんだかムカムカしながら話を聞いていたあたしは・・・ ええ、押さえましたとも。 一応、大人ですから。 でもね、 説明が終了したときに、 Rちゃんパパの後ろに座っていた 支店長代理、と言うおっさんが 「今までの説明を聞いてどう思われましたか? 何か、ご意見・ご指摘・ご質問などがありましたら・・」と 切り出したので 「まず、早口で何が言いたいのか分からない。 もう少し、ゆっくりと抑揚をつけて話したほうがいいと思う。 それと自信がない話しかただと お客さんは信頼してくれない。 分からないことは分からないとはっきり言って きちんと調べて回答するならまだしも、 語尾を尻すぼみにして黙り込むのはやめたほうがいい」などと 言ってしまいましたとも。 もちろん、それは個人的にどうこうではなく、 そのロープレ(ロールプレイ・役割劇)自体が おぼつかなくて、未熟で、どうしようもなかったから、 はっきりと指摘した。 話しながら、何であたしはこの人のためになるようなことを アドバイスしているんだろう?と思ったので これ以上、言うのはやめた。 それに、多分支店長代理が言った意味は ロープレとしてではなく、 説明した中身の事を指していたはずだ。 で、次は専門的なことであたしが疑問に思っていることも 質問してみたのだが、 Rちゃんパパが答えることができるわけではなく、 支店長代理とあたしとのラリーになってしまった。 最後に 「あなたもこういったお仕事をされているんですか?」と 目を丸くして聞かれたのだが、 ミステリアスな女を演出して 「いえいえ、営業職はしてましたが そんなことないです。 ただ、部下に対しての ロープレの指導をする立場にはおりましたけど」と お茶を濁して帰っていった。 Rちゃんパパには 「これからも色々と分からないことがあると思うので、 そのときにはよろしくお願いします」と 意外にもなつかれてしまう、 というお土産を持って。 帰宅した旦那にこの話をすると 「お前の言っていることは間違えていない。 確かにそうだ。 でもな、お隣だぞ!? もう少し考えて行動したほうがいい」と お叱りを受けてしまった。 ごもっとも。 てへ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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