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テーマ:最近観た映画。(38901)
カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
「ニューシネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品。
マレーナを演ずるモニカ・ベルッチの評価が高いようだ。 ただ町の中を歩くモニカ。 出征した夫の写真を胸に一人部屋の中で踊るモニカ。 この場面はとてもいい! 台詞が極端に少ないのは、あくまでも少年から見ているマレーナ(モニカ)だからなのだろうか。 マレーナという女性に一目ぼれした少年が、マレーナに恋焦がれ、彼女の姿が見たいがために自転車でついて回ったり、彼女の家を覗き見たり。 彼女のうわさを聞くために、大人の間で聞き耳を立てる。 大人の話は、マレーナが余りにも美人であるがために、男はメロメロ、女は嫉妬に狂う。 イタリア男って、ほんとに、女性が好きなのね~(笑) 彼女が歩くと男の目線が釘付けになるのが、おかしくて! そしてそれによって、この町の女をすべて敵に回してしまった、マレーナ。 カソリックであるイタリア男達はマレーナの夫が戦地で死亡したと聞くと、マレーナはフリーになったと大喜び。 とにかくおおっぴらにモーションがかけられると。 しかし、口ではそういいながらも、彼女の存在は果敢にアタックする対象であるけれどもすべてゲームのような・・ 彼女は、生きるためにもそのゲームを自分から仕掛ける。 自分自身では変えられない周りの状況、常にまとわりつく好奇な目。 それならいっそ自分から、そのゲームを仕切ってやろうじゃないか! 髪を真っ赤にして、唇に赤いルージュ、椅子に座って足を組むマレーナ。 かなり素敵だ。 浅はかな判断だというのは簡単だが、彼女にはこうして生きるしかなかったのかもしれない。 時代は、ムッソリーニ、ナチスの時代から、アメリカによる占領まで。 戦時下でも人々の生活はたくましい。 価値観がひっくり返ったって、生きていく事は続くのだ。 ただマレーナは、そこで悲劇的な体験をしなくてはならなかった。 この場面、フランスの大戦直後に撮られた写真といっしょだ。 そっくり同じ。 この写真を見たとき、人間てやっぱり恐いなあと思ったものだ。 一人ではしないだろう事を、集団になるとしてしまう。 きっと誰でも・・・もちろん私も? 恐い恐い、暗い気持ちになった写真だった。 戦時下で、鬱積していたものをぶつける、しかも身近なものに。 大きなものにはぶつけようが無いからか。 だからこのマレーナの場面も、人間の嫌な部分を見せ付けられて暗くなってしまった。 女の嫉妬は恐いという事だけでなく、男もまったくふがいない!! あのフランスのパリで撮られた写真の女性も、マレーナと同じようだったのだろうか・・・・ そして、彼女は町を追われるように出て行く。 娼婦になったマレーナという話だけを残して、こっそりと。 少年は最期まで、彼女を見つめ続ける。 ただただ、見つめ続ける事しかできなかった憧れの女性を。 そして、死んだと思った夫が町に帰ってきた。 「ニノには、ほんとのことは言えないよな」町の男たちがささやく。 「娼婦になったマレーナの旦那だよ」女達が振り返る。 マレーナの事を誰からも教えてもらえない夫。 少年は彼に手紙を渡す。 「マレーナが心から愛していたのはあなたです。ただ、生きていくためにああするしかなかったのです。」 夫は、マレーナを探しに汽車に乗る。 そして1年後、いつもと同じ賑わいを取り戻した町に、マレーナと夫ニノが腕を組んで歩いてくる。 夫は毅然と、マレーナは節目がちに。 マレーナは市場に出かける。 「マレーナだわ! 目じりにしわがあるわね。 それに太ったわね」 女は単純か~。 彼女はあのたくましい町の女達に認められた。 すっかり人ごみにまぎれても違和感の無くなったマレーナ。 少年ははじめて彼女と言葉を交わす。 そして、彼は憧れのマレーナを卒業する。 淡い初恋・・というには強烈な思い出だろうが・・はいつまでも胸に残る。 男性から見たこの映画はうなづくところも多いのだろうな。 私としては、このイタリアのオープンな家庭がすごいと思ったけど。 父親もなかなかやるな。 しかしやはり女性の目から見るとね。 マレーナは、とんがって生きている必要は無かったかも・・と思う。 しかし、これはあくまで、少年から見たマレーナだからね。 マレーナ本人は、何を考えていたのか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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「マレーナ」はTVで観ました、、モニカベルッチは素敵だったけど、、ぷちさんの感想読んでたら最後まで見てなかったのかもと思いました。女は単純じゃないわよね(-ω☆)
(2004.06.21 21:39:10)
>「マレーナ」はTVで観ました、、モニカベルッチは素敵だったけど、、ぷちさんの感想読んでたら最後まで見てなかったのかもと思いました。女は単純じゃないわよね(-ω☆) ぷちもTVを録画したんですよ。 あの映画、少年の初恋っていうので見ると、あの一途な思い入れ、時にこっけいで、切なく甘く、でもふがいなく・・・って。 デモなんか、「大人ってやだな」って少年が言わないのが不思議だったですよ~。 女性が見ると、複雑ですよね。 やっぱ美人は得かとかね(笑) (2004.06.21 23:52:37)
マレ-ナ 私も見ました~
蔑まれても 罵られても 堂々と胸をはって歩く良い女~ ハハァ~凡人には出来ない技ですね~ 一途な少年の子も 良かったですね そうか~ああ言う思いを重ねて 一人前の良い男になるんですね~~納得~笑 . (2004.06.22 00:49:23)
おはようございます~
私も以前見ましたが、段々女性からの非難と中傷を受けてはみ出しものになっていく姿は、とても見ていてつらかったですね。 それでもやっぱり彼女は美しいですね。 最後の受け入れられる姿は、女なら分かる感覚なんでしょうかね? (2004.06.22 08:25:21)
マレーナは私はレンタルで借りて見ました。
大人に恋する少年の心理や行動が、可笑しいやら可愛いやらで、けっこう心に残る作品でしたね。 松本人志のシネマ坊主って本では、街の女達がマレーナを最後の方で受け入れるのは、優しい気持ちからではなく、『年を取って美しさが減った』から。 のような事が書かれていて、なるほど~と思いました。笑 (2004.06.22 10:36:25)
>私も以前見ましたが、段々女性からの非難と中傷を受けてはみ出しものになっていく姿は、とても見ていてつらかったですね。
あれは、ほんとうに嫌でしたね~~。 町の男達の興味本位の視線なども、最初のうちは面白がってみていたけれども、結局は彼女にとって何の足しにもならないのよね。 >それでもやっぱり彼女は美しいですね。 うん、モニカはイタリア女のたくましい美しさがありますね。 >最後の受け入れられる姿は、女なら分かる感覚なんでしょうかね? あれは、厳しい掟のような気がしますね。 女の掟・・・? (2004.06.22 22:12:45)
>マレ-ナ 私も見ました~ >蔑まれても 罵られても 堂々と胸をはって歩く良い女~ > >ハハァ~凡人には出来ない技ですね~ あそこまで、かたくなになるのはなんでしょね? マレーナのプライドでしょうか? >一途な少年の子も 良かったですね > >そうか~ああ言う思いを重ねて 一人前の良い男になるんですね~~納得~笑 結構ずるい話だといえなくも無い・・なんて思いますよ。 あれって、回想の形ですよね。 その後数々の女性と付き合ったけれども、心に浮かぶのは、マレーナだけだ。 なんてね・・・ 自分の中で、美化しちゃったんじゃないかしら~~(笑) (2004.06.22 22:16:42)
>大人に恋する少年の心理や行動が、可笑しいやら可愛いやらで、けっこう心に残る作品でしたね。
そうそう、そういうところは、かわいかったよね^^) >松本人志のシネマ坊主って本では、街の女達がマレーナを最後の方で受け入れるのは、優しい気持ちからではなく、『年を取って美しさが減った』から。 > >のような事が書かれていて、なるほど~と思いました。笑 ウンウン。その通りですよね。 だから、市場でのおばちゃんの言葉で、周りの女達の態度が一変するんだよね。 自分達の評価内に納まったマレーナは、彼女達にとって「敵」ではなくなったという事ですよね。 恐いな・・・(笑) (2004.06.22 22:20:14) |
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