どうも、やっぱり気になる監督はみたくなるよね。
☆ハイヒール☆(1991)
ペドロ・アルモドバル監督
ビクトリア・アブリル・・・・レベーカ
マリサ・パデレス・・・・・・ベッキー
ストーリー
女優ベッキーは、メキシコから帰ってきた。
それを迎えるのは、娘のレベーカ。
レベーカは、幼い頃に分かれたまんまの母親に愛と憎しみを感じている。
しかも、レベーカはベッキーの元恋人と結婚していた。
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レベーカの屈折した母への愛情。
ベッキーは、それを修復しようと帰国したのだろうが、なかなか彼女の性格も直らないわね。
女優である彼女には、久しぶりに帰国した空港にファンが居ないのはちょっと不満だったりね。
娘に『私が居るじゃない』といわれて、『そうだったわね』と慌てて取り繕う。
そんな娘が選んだ相手は、母親の元恋人。
そんなところにも、レベーカの屈折が見て取れる。
『ハイヒール』
幼い頃、母親のハイヒールの足音がいつ自分の元に帰ってくるのかじっと聞き耳を立て待っていた娘。
ベッキー役、マリサ・パデレスは、『オール・アバウト・マイ・マザー』でも女優の役ウマ・ロッホ。
こうした華やかな往年の女優役、上手いです。
女優が女優役をやるのってどんな感じなのかしらね~~。
この華のある女優の娘、レベーカは大きな目が印象的。
個性的だ。
このビクトリア・アブリル、まったく違う印象で『ウィルカム・ヘブン』でのロラの役で出ている。
ベネロペ・クルスにハリウッド進出では負けてしまったようだけどね~。
でも、この監督の作品にはよく出ているのだね。
やっぱりここでも、オカマちゃんのショーがでてくる。
ベッキーの物まねをしているのだ。
若い頃のベッキーのものまねをしている時、仲間のオカマちゃんたちが、客席で一緒になって振りを真似しているのが、かわいくてね。
このオカマちゃん、レタルもクセモノだよ~。
一応、謎解き風にもなっているのだけど。
それほど複雑でもなく、ラストもそうなるだろうなと思うのだ。
それよりも、娘を案じる母親であり、母を慕う娘の関係だよね。
複雑なのはレベーカの心だったね~。
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