これは、ランキングで一位にもなったし気になっていました。
micky-momoさんのところで、感想を読ませていただきこれはやっぱり読みたいと、早速買ってきちゃいました。
「陰日向に咲く」劇団ひとり
いや~~、劇団ひとりさん、ほんとうまい!!
短編集なんだけど、これを映画かドラマにしたら群像劇になるかも。
そうね~~、私として監督には『運命じゃない人』の内田けんじ監督にやってもらいたい!
いいと思うんだよね~~♪
道草:ホームレスにあこがれ公園デビューしちゃうサラリーマン
拝啓、僕のアイドル様:花の咲かないアイドルに入れ込む青年
ピンボケな私:フリーターの若い女の子が、夢はカメラマンって言ってみた。さえない私の恋模様。
Over run:借金地獄のギャンブラー。心機一転、人生やり直ししようと・・
鳴き砂を歩く犬:ダメダメ芸人と、そいつになぜか惚れた女。
私は最後の「鳴き砂を歩く犬」がなんだかとっても「あ~、劇団ひとりだなあ」と感じた。
そしてこのラストを読んで、う~~ん、うまい!と唸ったわけ。
それまでにも、うまさは十分に読んでいて感じた。
もちろんうまいとかそんな事、おこがましくて私がいえるわけもないんだけど(笑)
でも、語り口に引き込まれ、どんどん読み進めるうちに『!』と思い、にやりとするその楽しさを与えてくれる。
どれも面白いと思うのだけど「拝啓、僕のアイドル様」で切なくなって、「ピンボケな私」でやられたと思い、「Over run」でほろりとさせられてしまった。
さえない人物ばかりだけど、とっても暖かいね。
確かに、これ一冊だけではもったいないなあ。
また書いて欲しいと思う。