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カテゴリ:観劇日記
知人に誘われ文楽劇場へ日本舞踊を見に行く。
人間国宝西川扇蔵さん圧巻! 御年83歳だそうだが、このオーラ! 10分ほどの演目だったが、一瞬たりとも目が離せなかった。うーんすばらしい。 どんなものにせよええもんを見んと真価はわからんわ。 こういう舞台に出会わないと日本舞踊は退屈なもんやと一生思い込んでしまう。 なんばウォークで皿うどんを食べて松竹座へ。 売り子の時はモニターの声しか聞けなかった舞台を観劇。 【車引】 「できるかな」のゴンタくんみたいな編笠に、 指の先まで着ぐるみの梅王丸。 ……これはすでにゆるキャラ(ゆるくないか)なのではないか。 時平の武器は「コワイ顔」。 デビルマンみたいな頭で不敵に笑う松王丸。 アニメ好きに見ていただきたい演目です。 【伊勢音頭恋寝刃】 珍しい通し狂言。……なぜいつも「通し」じゃないのかわかった。 松之助さんと當十郎さんが大活躍! コアな歌舞伎ファンにはたまらない場面です 全幕通して出演の梅枝クンに心奪われる。 玉三郎かと見まがう美貌に確かな芝居。 お紺の愛想尽かしを背後でじっと見守る風情に、 お岸の心情と父の芸を学ぼうとする青年の志が見えて清々しい。 「油地獄」のおかちもよかったが、さらに自然な色気が添うてきてすばらしいなあ。 若手にええ女形が増えてきたのは嬉しいことや…… ……しかし仁左衛門が駕籠から出てきた途端にすべては吹っ飛ぶのであった。 きゃーステキー! 鳶八丈がこんなに似合う男は他にいないわー! 秀太郎の初役万野。どうして今までやってなかったんだろう? イヤミ言うてもかわいくなっちゃうからかなあ。 弥十郎のお鹿。番付に「おへちゃなメーキャップはしません」と書いてある。だがしかし。 デカいのにかわいい弥十郎さんの女形はイイなあ。 新悟クンはこういうのを目指すのだろうか……考え直してほしいのだが……。 油屋の場、白い着物と羽織に着替えた仁左衛門。 きゃーステキー! 白絣がこんなに似合う男は(以下略) ざくざく人殺しをするシーンでは白い着物に赤黒い血が生々しくてコワイ。 これが許されるのは役者が美形だからこそ。 姿形がきれいでなくては様式美になりません。 最後は探し求めていた刀と鑑定書が手に入って一件落着。……していいのか? 人殺し! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年07月17日 00時26分02秒
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