ピアニストのIZIO率いるボサノヴァの作品は幾つかありますが、ヴィブラフォンを花形としてフィーチャーした作品といえばこちら。Edison Machadoの高速かつダイナミックなドラミングが起爆剤となり、全く気の抜けない疾走感溢れる演奏です。Oscar Castro Nevesの傑作"Menina Feia"でいきり立つ衝動を感じ、"Samba de Perroquet"の爆発するジャズサンバなどヴァイブが凶器にもなる過激な一枚となっています。
Polydor(1964)
VIBES:Aecio Flavio
★★★☆
Aecio Flavio e Seu Conjunto
O Melhor da Noite
流れのよいダンスのための正統派ブラジリアンジャズ。リーダーはマエストロ、アレンジャー、現在はピアニストとしても活躍しているようです。全編にピアノ、サックス、トランペットがブロウするにぎやかな作品です。カルロスリラの高速ボッサ"Voc? e Eu"はスリル満点ですし、"Flor Que Cheira A Saudade"ではToninho Hortaをヴォーカルに迎え、ミナスの甘いサウダーヂを讃える。緩急極めたバランスよい12曲。