カテゴリ:カテゴリ未分類
楽天にも白い巨塔ファンは相当多いと思う。
私の周囲の「白い巨塔といえば田宮二郎じゃなきゃ」といっていたおじさんたちも、唐沢版に撃沈されている。 白い巨塔にはまったために、つれあいが珍しく衝動買いをした。 田宮二郎版「白い巨塔」のDVDボックスを買ってしまったのである。 テレビドラマ全9巻+映画1巻のセットで4万円也。 じつは私も欲しかったので文句も言えず、二人で見たのだが、第1話目から驚愕のシーン! 手術の時の人間の体内をばっちり移しているのである。 DVD付属のリーフレットを見ると「実際の手術シーン」を撮影したらしい。 皮下脂肪ってほんとうに黄色なんだ~、静脈ってやっぱり黒いね~、などと感心するつれあいも、何度も手術シーンを見るうちに次第に無口に。 私はメスを人体に入れるシーンからすべて目をそむけてました。 こういうのはからっきし苦手なのだ。 そういえば唐沢版の白い巨塔には手術シーンはあっても、人間の内臓なんて一回もでてこなかった。 これも現代日本がいかに「無痛文明」に席巻されているかということの一つの証明かもしれない。 私自身も手術シーンを見ることができないほど無痛化されている。 とても卑近な問題だけど、でも深刻だ。 昭和53~54年の放映ということだが、当時はこんな映像でクレームがつかなかったんだろうな。 少なくとも医療ドラマにおける「無痛化」はこの15年くらいで急激に進んだといってもいいのだろう。 もし無痛文明をテーマに研究しようとする場合、医療ドラマなんかはいい素材になるかもしれない。 ドラマ自体は昭和50年代なので全体的にゆっくりとした進行。 田宮二郎は、おじさん達が教えてくれた通りなかなかのいい男ぶりである。 又一や岩田浪速医師会長は田宮版の怪気炎ぶりに軍配をあげよう。 鵜飼学部長と大河内教授は唐沢版の方が厚みのあるキャラクターになっている。 田宮版ではケイ子が実は「みなしご」という設定なのだが、これは昭和50年代までは辛うじてリアリティを持ち得たのかもしれない。 そういえば田宮版の東教授はシガー派。 あの細さはコイーバ・パナテラスあたりのサイズだろう。 石坂浩二の東教授は確かシガリロだったような。記憶が曖昧なのだが。 そんなわけで田宮版と唐沢版の「白い巨塔」の比較はなかなか面白かった。 ちなみにその日の夕食はしゃぶしゃぶ。 もつ鍋じゃなくて良かった。(夕食がもつ鍋の方、ごめんなさい) 唐沢版・白い巨塔 田宮版・白い巨塔 財前教授(唐沢)のライターはデュポンのようです。 東教授(田宮版)ご愛用?のコイーバ・パナテラスはこんな感じ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
訪問ありがとぅございました♪
白い巨塔はぎりっくも見てます。 確かに内臓とかの映像を放送する事は無かったですねぇ・・ でも、無痛文明と言い切ってしまうにはちょっと・・・ 教育に悪いとかではなく、実際に経験した人たちにとって、そのような映像が放送される事は苦痛に近いと思います。 それに、撮影された方だって、喜んで撮影に応じたとは思えません。 ぎりっくの意見としては、そのような映像を放送する事は反対です。 (2004年03月13日 16時29分04秒)
レスありがとうございます。
>でも、無痛文明と言い切ってしまうにはちょっと・・・ 私自身が深刻に無痛化されていたということでしょうね(^^;) >それに、撮影された方だって、喜んで撮影に応じたとは思えません。 リーフレットをみたら、一応許可をとったようですが私が患者さんだったら拒否しますね、やっぱり。 患者さんの感情にてらしあわせると、やはりそういう画像は流さないことが妥当なのかもしれませんね。 (2004年03月13日 22時29分48秒)
痛みを知らないからこそ、人を殺したりっていう事件が増えたと言う意見もあるみたいですょ。
これはギリ父と話したコトなんですけど、 最近の殺人事件や誘拐事件などは、やっぱりテレビの影響が強いかと。 見て「ぅわっ、気持ち悪っ」って思える様な映像を流したら、見たいって思う人居なくなるでしょうし(あくまで例ですけど) (2004年03月14日 09時50分31秒)
あたしも白い巨塔にはまってる一人です~。
最初は唐沢君どうかな~(アクが弱い?)気がしてたけど段々良くなってきましたが。 やっぱり現代版にしちゃったから、財前君のギラギラと上を目指すところや、残された(死んだ患者の)家族の窮乏や、あと弁護士さんのキャラクターとか(これが一番不満、何で弁護士の設定をあんなにしちゃったのかな~。あれは、老弁護士が執念で打ち込んだ裁判だったからいいのに)全体的にかな~りマイルドですよね。 しかも裁判あっさり終わって、どうも人の業と言うものがイマイチ…と、えらぶって批判するのは止めます(笑)。よく考えると、連続ドラマを見ないあたしがちゃんと見てる唯一のドラマだし、やっぱり面白いですもん。 しかしちょっと無難な感じは否めないと思う~(笑)。 でも、例えばダビドフさんのおっしゃる手術シーンですが、それをリアルにきちんと見せるからこそ、そのあとの患者の死、う~ん。医者が扱ってるのは一つ一つのまさにかけがえのない「命」なのだ。と言うテーマの重みが伝わってくるというのもアリと思います(患者の気持ちを推し量って気を使ったというなら、そもそもアウシュビッツなど行くべきではないだろう)。 勿論、徒に残酷な映像をながすことはあたしは良しとしませんし、そんなことして人の痛みを知るようになる(犯罪が減る)ようなことはないと思いますが、だからと言ってそれら全てを取り締まってなあなあに無難にやってる芸術に意味があるのか。(映倫とかね)、と思うので、 最終的にはどう表現するかですよね。 と、ありきたりのことを言うやつ(笑)。 なんか今「真摯モード」なので、白い巨塔だろうとなんだろうと結構まじめに語る私なのです(笑)。 (2004年03月14日 12時14分58秒) |
|