レベル999のマニアな講義

『忠義に揺らぐ親子の絆・亀山』

内容
格さん（的場浩司）が、京都所司代への書状を持ち、京へと別行動。
一方で、老公（里見浩太朗）たちは、亀山城下を目指していた。
その道中で、急な熱で苦しむ息子・新吉（野澤柊）に飲ませる薬がなく、
困っている花村喜左衛門（石橋正次）おきみ（池野浩子）夫婦と出会う
老公は、印籠から薬を出してやり、、、、喜ぶ夫婦。
とはいえ、助さん（東幹久）八兵衛（林家三平）は、
その親子ほどの年の差夫婦に違和感を感じていた。

やがて八兵衛が見つけてきた旅籠に入る老公たち。
すると旅籠の女中・由比（佳那晃子）と話をする若侍を見つける。
若侍は、先だって、助さん達が仲間に絡まれているのを助けた孝四郎（加治将樹）
由比の息子だった。
様子から、その親子に、何か事情があると考え、老公たちが話を聞くと、
５年前、殿の近習を務めていた夫が参勤で江戸詰になった折、脱藩をしたという。
脱藩という重罪に、家はお取りつぶし。由比と孝四郎は路頭に迷うことに。
由比が告げた夫の名前は、花村喜左衛門。。。先ほどの侍だった。
事情が事情だけに、会ったとも言えない老公。

そんななか、父・喜左衛門が、亀山に帰ってきていると知り孝四郎は、
花村家の菩提寺へ。
一方、喜左衛門も、匿ってもらおうと、、、花村家の菩提寺へ。
親子は思わぬ再会を果たしてしまう。
しかし、父に若い妻だけでなく、息子までいると知った孝四郎は、大激怒！！
その場をあとにするのだった。

双方の後をつけていた助さん、楓（雛形あきこ）たちは、
すべての顛末を目撃してしまい、、、なんとかしようと、老公に報告。
それではと、、、由比を伴って、喜左衛門のもとへと向かうのだった。

混乱しているのを見て取り、ついにおきみは、口を開ける。
江戸に参勤中の藩主・板倉周防守重冬（猪狩賢二）と出会ったおきみ。
そう。。。。新吉は、藩主重冬の息子だったのだ。
亀山では、重冬の世継ぎを巡って、
国家老・市川宗兵衛（亀石征一郎）と町奉行・塚田左内（大河内浩）が対立。
国を二分する、その対立を見て、近習頭の小森平太夫（樋浦勉）が、
喜左衛門に命じ、おきみ、新吉を逃がしたのだった。
時が来れば、いずれ、重冬に引き合わせることも出来るだろうと。

ようやく、すべての事情を理解した老公たちであったのだが、
国家老、町奉行ともに、喜左衛門探しに奔走していた。。。。


敬称略


２回飛んで、、、３週ぶりの水戸黄門。


今回は、亀山


お話は、世継ぎを巡って対立する派閥
そんななか、殿の子供が、極秘に江戸から。。。。。。

って感じ。


見ていると、ほとんど、老公。．．活躍してないのだが（苦笑）

まあ。。。。

みんなの橋渡しをして、諭すのも老公の仕事だと言っても良いだろう。

勿体ないのは、
世継ぎ争いで、城下で混乱が起きている様子を描かなかったこと。

たしかに、忠義を語る、武士のお話にはなっているし。
今シリーズは、勧善懲悪を強調しないエピソードが多い。

だから、悪くはないとは思います。


ですが
やはりこう言っちゃ何だが。。。。『世直し旅』が、水戸黄門。

もっと、町の人たちが、翻弄されて欲しかったです！！！

そこが、あってこそ、老公の諭しに意味があると思います。


実際、
今回のネタ。。。極論を言えば、城内の表現だけで十分事足りる。

老公が実力行使で、城に乗り込んでも良かったわけだ。

いつもなら、楓が密書を携え。。。。なんてね！


脱藩親子の関係にしても、
藩内の対立を強調しすぎて、中途半端になっていますし。

ちょっと詰めが甘かった感じですね。


次回は松坂