ホント(本と)まじめに
K・Bです。本屋大賞が決定しました。(少し前から知っていたのですが・・・)日本の文芸書を売るための賞で、こんなにもたくさんの書店員が、本を読む時間を一日の中で割いている事に対して、メッキリ本を読む時間が少なくなったジブンはただただ脱帽です。数日後には村上春樹氏の新刊の発売も控えており、文芸作品が世間の話題になるのはうれしいことです。ですが、ホント、水をさしてしまうのですが、出版業界の市場規模は年々縮小しています。ここ大阪では、きの928さんのオープンも迫っておりますが、あえて、申し上げます。書籍(雑誌、コミックを除く)の売上は2012年度は8,012億円。10年前より1000億円落ちています。(約11%減)(1000億円といえば先ほどのきの928さんの1年間の売上に近いです。)しかし、新刊の刊行点数は2012年度は78,349点で10年前より6000点増えています。(約8%増)これには、様々な理由があるみたいなのですが、それにしても、多いんではないでしょうか??78000点だと単純に1日約200点以上発売されているわけで、※くりかえしますが書籍のみです。雑誌、コミックは含まれていません。これほどまでに新商品の発売がある業界も珍しいのではないでしょうか??はっきり言って、自分の興味のあるジャンルだけにしぼっても到底読めるはずもありません。良い意味で多岐にわたる読者の趣向に応えているのかもしれませんが、本を仕入たり並べたりする側からすると明らかにつくりすぎだと思われます。また、過去に発売となった本も含めて全て店頭に陳列できる書店があるはずもなく、日々商品陳列が変わっていく売場が、購買意欲につながるということも売上が落ちているのでは、効果が薄くなってきているのではないのでしょうか??出版社には、新刊を刊行しないといけない大人の事情があるのは承知していますが、ズブズブの泥沼状態を脱出する事はできるのでしょうか??読者の方はこんなにも商品を必要としているのでしょうか??(売上の減少を見る限りそうではないと思うのですが・・・)取次さんは必要だと思うので訊きませんが、読者の皆さま、書店の皆さん色んな本、こんなに要りまっか?? マジで。