会場のほとんどの人は四国遍路の世界遺産推進派。
その中で、「あえて」世界遺産推進に水を掛けるような質問を
するのは勇気が要ります(*^_^*)
しかし、会場の中で私が唯一の真言宗関係者(と思われる)
これは代表として疑問を主催者側にぶつけて見ねばなるまい。
質問しようとすると
「なるべく一言でお願いします」
と釘を刺された(;一_一)
質問1
「高野山は世界遺産に登録したが、その結果観光客が押し寄せて
以前は僧侶と観光客がお互いに会釈しながらすれ違うような
習慣があったのが全く失われ観光化した。四国遍路を世界遺産に
登録するにあたって、このような観光化を避けるため
にはどうしたらいいか?」
質問2
「四国の古い遍路道の復旧と称して、現在使われなくなった山道が
新たに切り開かれている。これは環境破壊ではないのか」
質問が終わった瞬間。い
会場が想像以上に騒然とした雰囲気(@_@;)
質問1ではモートンさんに答えていただいたのですが、
その過程で、四国遍路のお接待文化は残すべきと考えている人の
多くが「四国遍路は世界遺産にすべきでない」と
考えているという意外な回答(@_@;)
ちなみにモートンさんは講演でも
「外国人は観光化した高野山を避ける傾向がある」
と言われているので
以外にも
「四国遍路を世界遺産にする機運を盛り上げるために・・」
という主催者の思惑とは裏腹に
「四国遍路を世界遺産にする機運を盛り下げた?」(*^_^*)
ただ、結論としては「宣伝を考える」というかなり苦しい答えを
されたのでかなり意地の悪い質問になったかも(*^_^*)
質問2は環境問題を考えている徳島ユニセフ協会の代表者に
質問したのですが、意外にも最初は主催者が答え、その後
遍路代表の方が答えてくれました。
「遍路道自体は昔使われていたものを復旧しただけで、
新たに切り開いたわけではない。」
「いえ、遍路道といっても元は生活道路です。使われなくなった
生活道路をわざわざ切り開いて遊びのために使うのはいかがなものか?」
「歩きのお遍路さんはゴミを捨てないので環境には影響ない」
「何もないところに道が一本通るだけで野生には影響があるのでは?」
「その辺りは県の方などに配慮していただいて・・・」
こちらももう少しやり取りがあったのですが、押し切った(*^^)v
結論から言うと、この二つの質問はかなり影響がありました。
この後何人か団体の方がお話をされたんですが
「四国遍路を世界遺産に登録を目指す大学の先生」
「埋もれていた遍路道を開いて通れるようにした団体の方」
などが活動報告されましたが・・・私の質問はスルー(@_@;)
報告される予定で来られて、直前に「否定的質問」がされたら
あわてるのかも知れませんが、スルーは無いわ(*^_^*)
一方で私の発言に触発されて、一般の方も
「四国遍路の世界遺産登録は反対」
と見解を述べられていたのには感謝いたします。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
いいね! 0
もっと見る