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テーマ:たわごと(26762)
カテゴリ:ただの物語
リクエストのあった出会い編です~。
と言っても発熱中に覗き見たのの前ふりです。 本編まで行くかな~? あ、ただの物語です。 毎回書いてますが、さらっと流してくださいね♪ 私のはハイヤーさんたちの話ではありませんので。 ****** 草原の中を歩いてポイントを探す。 特に何処と決まっているわけではないので、常にすべてのものと語り合いながら決めていく。 今回の場所は大きな木の少ない草原の丘だった。 広く自然の残る一帯はまさに「呼びかけ」するのにうってつけだった。 エル・フィンは自分の内なる声に導かれて歩き続ける。 今日一日しかないとはいえ、最良のポイントで行わなければ意味がない。 だから朝一番からずっとこの一帯を歩き続けていた。 ふと大きめの白い岩に目が吸い寄せられた。 地上に出ているのは1メートルくらいだが、地面に大部分は埋まっているようだった。 声をかけてるとその岩は快く自分を使えと伝えて来た。 エル・フィンはその好意に甘えることにした。 それにここが最良の場所だと直感したからでもある。 「呼びかけ」を始める前にまず最初に大きめの邪魔をされないための人や動物除けの結界を広範囲に張る。 あくまでそれは物質的なモノからの邪魔を想定しているだけなので、目に見えないエネルギー体は平気で通過してくる。 そのため持ってきたクリスタルを配置して、邪なものから肉体を守るための小さな結界を張る。 これで第一の準備は完了。 次に白い岩に手伝ってもらい、その場に意識のアンカーを星に対して打ち込む。 強固に自分の基盤をそこに固定して、自分が拡散しないための準備は完了した。 荷物を邪魔にならない足下に置いて、しっかりと立つ。 頬をなでていく風・足もとの岩・いろいろな音・光を存分に感じながら肉体の目を閉じる。 すべてを感じながら心を落ち着かせて気持ちをふんわりと集中させる。 そしてゆっくりとハートを開いて意識を広げていく。 心のカセを取り払い、ゆっくりとすべてを受け入れていく。 するとこの星のすべてのバイブレーションを感じ始める。 星全体に意識が広がっていく。 エル・フィンはこの時がとても好きだった。 この星と共感し、すべてのバイブレーションを感じるのがとても心地よい。 こうやって共感するとこの星がありとあらゆるものを「愛している」と感じる。 そう、星はすべてを愛している。 いいことも悪いことも全てが愛おしくて仕方がなく、だからみんな、光も闇も邪なるものも存在していられるのだ。 結果それが自分を壊すものだとしても、それさえも愛おしい…。 『君はこの星系、いや全宇宙に呼びかけた方が良い』 この星に意識が引きずられそうになった時、教官のその言葉が意識に浮かんだ。 そう、エル・フィンの失敗の原因は星に意識を合わせすぎて呼びかけを忘れてしまうことだった。 今回は白い岩に協力をお願いしたことで、自分の核を見失わずに済んだようだった。 気を引き締めて、意識を広げたまままず星のドラゴンに「呼びかけ」をする。 やはり応える声は無い。 みんな興味津津に気にかけてはくれるけど、遠巻きに見ている感じだった。 仕方ないのでさらに意識をこの星系に広げることを試みる。 意識を広げすぎると自分が拡散していなくなる可能性があるため、少しためらうが白い岩がサポートの意思を伝えて来たので、思い切ってみた。 さらに意識が広がり、他の惑星達を感じる。 それぞれが独自のバイブレーションで歌っており、それはとても美しかった。 しかし応える声は無かった。 意識を広げるのはそれが限界だったため、そこから外には「呼びかけ」だけを飛ばす。 どれくらい飛ばしたかは不明だった。 しかしふとどこかで応える声が聞こえたと思った。 その方向に意識を向けると、大きなエネルギー体がこちらに向かってくるのを感じる。 大きな、しかし自分より高いエネルギー体。 間違いなくドラゴンだった。 こちらを目指してやってくる。 ゆっくりとエル・フィンは広げすぎていた意識を元の星へと集中する。 そして今住む星の大きさまで縮めた。 しかしドラゴン・エネルギー体は確実のこの星系の中に入ってきた。 『大きい』 その時感じたエネルギーは確実に惑星よりも大きなものだった。 ゆっくりと今度は自分の体に星全体に広げた意識を収縮させる。 そして自分の体の中に意識を納めようとする。 小さな体は窮屈で、少し嫌気を感じてしまうがそれが本来の体だからと自分自身に言い聞かせる。 そしてゆっくりと目を開ける。 いままでの感覚と肉体の感覚にズレを感じてめまいを起こして座りこんでしまった。 あまりの気持ち悪さに、ゆっくりと深呼吸をして体の感覚を呼び覚ます。 荷物の中から水を取り出して、ゆっくりと飲むとだんだんとからだと意識が一体化してきた。 ばさり。 と頭上で音がしたと思ったとたん、自分の上に影ができた。 見上げるとこの星に入って、エネルギー調整をしたのか肉体をもった銀色の竜がそこの居た。 しかしそれでもその竜は大きかった。 竜と目が合うと声が聞こえた。 「遅い」 それは不満そうな声だった。 ****** つーとこで今回終わります。 続きはすぐ書きますので、ご容赦を。 何か全然文才なくて、感じたモノを100%伝えれない自分に不満が残るなぁ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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