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追憶

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age@ 拾えばいいじゃん べっ、べつにあんたなんかに興味は無いん…
乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
うほ@ もう一度見たいドラマランキング 私は・・・ 1ラスト・フレンズ 2ブラ…
Jun 30, 2007
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カテゴリ:ドラマ
ホリエモン全盛の時期のドラマという感じがする。
なおかつ放送された時期に、ライブドアによるフジTVの買収が行われたこともあり、
一貧乏人の企業内出世を扱ったサクセスアドベンチャー的だった前半から、中盤以降、企業買収や外資系ファンドによる企業乗っ取りなどを取り扱った社会性の強いドラマに変化を見せているように思える。

ーーーーー あらすじ ------
 ドラマは、自らが率いるIT企業を急成長させた高柳(堤)と、そこに偶然の縁で雇われることになった自営の工場が倒産して苦しむ貧乏人、鈴木島男(草なぎ)の関係を軸にしている。
 鈴木島男は、下町でねじ工場を営む家に長男で、父親死去後、家業を継いでいたが、今また母親が急死、工場は倒産し、妹まり子(木村佳乃)と二人だけ残される。工場も家も借金のために手放さねばならない危機に直面する。 何とか借金を返済して家を守りたい島男は、急成長したIT企業「フロンティア」のトップに立つ高柳の会社で働くうちに、プログラマーとしての才能を認められ、経営に参画することになる。
 島男は困難な顧客を相手にしつつも、顧客の立場に立つ考え方や行動、そして情熱により、仕事を成功させ、顧客をも、満足させていく。
 利益至上主義に陥っている高柳は、利益と顧客の満足とを両立させる島男を恐れるようになる。
 そしてついに、実績を認められて時の人となった島男は、高柳と対立し、外資系ファンドの誘いに乗ってフロンティアを買収し、高柳を追い落として自らが社長の座につく。
 しかし、すぐにファンド側と島男は対立するようになり、ファンド側により社長を解任されてしまう。島男は利用されただけだったことを知り、悔やむが時既に遅し。
 そのころ高柳は、ゼロからの再起を図ろうと悪戦苦闘し、かつて自分がフロンティアの社長だった頃に切り捨てた取り引き先にも頭を下げて協力を求めたが、冷たくあしらわれ、フロンティアの看板がない無力さや、人情の大切さを実感していた。
 高柳は島男にも協力を求め、二人とフロンティアをやめた旧経営陣の面々は、
 ”人を喜ばせ、自分も納得のできる仕事をすることで、幸福を実感する”
 という”起業”原点に返って、島男のねじ工場跡からの再出発を始めた。
 名づけて「鈴木ねじネット」
 利益追求と、人情のバランスのとれた経営を二人とも意識するようになる。
 自社で島男が開発した製品を、質を落としてまで取り引きすることに対し、高柳のほうが利益に反する行動を取ったりして他をおどろかせる。おかげで、鈴木ねじネットは一時窮地に陥るが、製品の良さが認められて大手とも契約が成立、それ以後、着実に成長していく。
 そしてついに鈴木ねじネットは、フロンティアの経営権を握り、ファンドを追い出して高柳が社長に返り咲く。高柳は以前の利益至上とは違う、従業員や顧客の満足も重要視するバランスのとれた経営を行うことになる。
 一方の鈴木島男は、鈴木ねじネットに残り、納得のいく独自の仕事を続けることとなり、それぞれが、自分の欲求を満たしながら、それに見合った報酬も得て、充実した毎日を送る。
 
 ----- 感想 -----
 バブル崩壊、しばらく控えめだった金融至上的な経営が、ここにきてまた力を持ち始め、外資、IT系、国内ファンドなどが入り混じっての、目的が不透明な企業買収が横行し、話題となった。そのような中で、”実業”が大事であることをこのドラマは訴えようとしているのではないか、と思う。 
 金融操作だけによる表面上の利益、あるいは、顧客や取引先、下請け企業、従業員などを犠牲にした中での利益は、一時的には自分に利益をもたらすかもしれないが、長い目でみれば決して利益にはならない。実業により、顧客や従業員、関係会社、国民が広く利益や満足を得ることができる商品やサービスを提供する。それによって、それに見合った適正利益を報酬として得る。これこそが経営の真髄であり、戦前、戦後の経済成長をささえてきた経営者の理念、”共存共栄”(松下幸之助/経営理念)であったはずである。
 バブル期前後を境として、戦前生まれの経営者が退き、戦後教育を受けた経営者がトップにたったころから、本業を忘れ、利益至上主義に走り、経営難に陥れば安易なリストラで切捨てを行い、格差の拡大をも招いた。アメリカの仕掛けにのせられたとは言え、日本的経営のよさは失われつつある。そういったことへの警鐘の意味があったのではないか。
 ITもファンドも、その企業理念というものがあるはずで(それが間違っていれば論外だが)理念そのものは決して間違っていなくても、それに反する経営をすれば、結局は経営は行き詰まり、社会から排除されることになる。
 企業買収や合弁でも、目的が従業員や取引先、顧客、関係者多数の向上を目指すものであり、そのための具体的な施策があれば、それはいい結果をもたらすが、単なる一部の経営陣の都合や利益、自社だけの利益で行うならば、それは一時の利益に過ぎず、将来に発展する道とはならないであろう。 それを自ら体現したのがホリエモンやMファンドではなかったか。
 我々は、原点に立ちもどり、経済活動の意義は何なのか、人間として生きるとはどういうことか、今一度考えなければならない。決して相手の虚を突き、一夜にして巨額の利益を得ることが企業としての存立意義ではありえない。
   ーーー余談だがーーー 
 株式投機や、不動産取引など「不労所得」に対して重税を課し、”実業”を奨励するような施策が必要である。非生産的で、寄生的な活動で得た利益は、決して社会の発展のためにはならない。ちなみに米国は、ごくわずかな大富豪がほとんどの国民を搾取している状態で、子供の貧困率が先進国中トップ、21%であり、驚くほど高い。(←以上ビル・トッテン氏より)
 このような国の社会制度に追従していては日本はますますその良さを失うばかりである。とても民主主義などと言えるような国ではない。その米国にバブルをしかけられ、かつまた金融ビッグバンを強要され、買い叩きに合い、、。まさに植民地の悲哀としか言えません。
 (書いていたらますます怒り心頭してきて饒舌になってしましまいた。)
  ----以上 余談--------

 このドラマに出てくる、ITトップの経営者高柳も、町工場から出発した島男も、最後は、実業に撤し、自分自身の満足と従業員や顧客の満足を最大限に考えることが、企業を通して社会に貢献することであるという、日本の経営の原点に気づくことができ、それを視聴者に伝えたという意味では、
 ちょっと夢物語的な結末だったが、そこはそれまでの高柳と島男の浮き沈みが厳しすぎたところを差し引いて、ドラマとしては良かったのではないか。

 堤さんの冷淡な社長としての演技、島男に追い落とされてから、理想と利益確保の両立に悩む姿、よかったと思います。草なぎ君も基本的にはよかったですが、途中、人情を忘れ冷淡なった時期の演技、あまりにも人が変わりすぎていて、しかも無表情のところがちょっと、、、ここまで人が変わるかな?もう少し悩むんじゃないかな、という気がして、もうひとつだったかな。
 しかし全体としてはいいできだったと思う。

 「恋におちたら~僕の成功の秘密~」 評価4.0(5段階)
 2005年 フジTV
 主演 草なぎ剛 堤真一
 出演 和久井映見 松下奈緒 木村佳乃 山本耕史 
    谷原章介 佐藤江梨子 滝沢沙織  他





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Last updated  Jul 7, 2007 09:40:10 PM
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