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[映画・テレビ・本] カテゴリの記事

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• 映画：　COCO　AVAN　CHANEL　　ココ・シャネル

  今のゴージャスなシャネルからは想像できないほど、男性的というかシンプル、質素なところから、このブランドは生まれたことに大変驚きました。シャネルの人生。ヒロインは、アメリの女の子だった方。そしてシャネルのお姉さんは私の大好きなフランスの女優　マリー・ジラン。（LANCOMEのモデルです）孤児の時代から、貧しくも夢にかけて　夜の酒場で歌手として活躍していたシャネル。意外にも、華美な社交界のドレッシィな衣装に疑問を持ち、シンプルを重んじどんな社交場にも　シンプルな衣装で　望んだシャネル。生涯愛した青年実業家との出会い、そして別れ・・・。営んでいた帽子屋が軌道にのり　オファーを受け、やがて洋服のデザインをもはじめてゆく・・・　　美しいって　なんてすばらしいことでしょう！！！！！！！　　　　　　　　ひとに夢と希望を与えて　　　　　　　ひとが輝くことを実現するのです！　　　　　　　　　　お洋服、ファッション。。。この映画を見て、私はどうしてフランスにゆきたいのかがわかりました！自分の中で　あることがはじけたのです！！シャネルは、０から　何もないところから　はじめた　ところにも大変共感をおぼえました。自由、何をもって自由というのか　　好きなことを仕事で実現してゆく　それが今の私の中での　自由と感じています。その自由に向かうために　私は　フランスへゆくのです！！！！　

  2009.09.28

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• NHKspecial　　日本とアメリカ “アメリカ”買収 ～グローバル化への苦闘～を見て

  久々にＮスペを見ました。世界の中での「日本の位置」、世界をリードする日本、という視点で。番組は、力に陰りを見せる米と今後どう向き合ってゆくのか、を経済の視点でとらえた今日のテーマでした。（以下HPより抜粋）金融危機に直面し、凋落するアメリカ経済。その米企業を買収し、グローバル競争を勝ち抜こうと賭けに出る日本企業が急増している。その先駆けとも言える動きが、東芝による原発メーカー・ウェスチングハウス社の買収。日本国内だけでは成長が望めず、新興国への市場拡大をめざす中で、米企業の販売網やネームバリューをそっくり取り込もうという戦略だ。日本側が培ってきた“もの作り”の技術を生かしながら、米企業をうまく使いこなすことができるのか、買収後の経営の現場に密着すると、日米間の葛藤も見えてくる。これまで日本企業にとって米は、輸出先として依存し、また貿易摩擦やバブル期の買い漁りで競争し対立を繰り返す相手だった。世界経済が大きな転機を迎える中で、アメリカ企業と、日本企業はどう付き合っていくのか。新たな関係を模索する日米ビジネスの最前線を取材する。番組を見て、日本企業の強みと弱点、ということを考えました。日本人の国民性ということも。昨今、三菱東京ＵＦＪがメリルリンチを、野村證券がリーマンを買収、など特に金融界の動きが目立ちますが、日本が世界をリードするにあたり、今回の番組を見た感想は、感触がまだ危なっかしい・・・が「がんばれニッポン！」ということです（感想になっているのだろうか・・・）。結局、各国の企業が　お互いの違いを分かり合うこと、で番組の最後が締めくくられていました。日本のよさは、その技術力と高い信頼というのがあると思うのですが、自信のなさというか、そんなものが映像からにじみ出ていましたね。そもそも議論が苦手な日本人はその教育システムに問題があるのですが・・・。しかし団塊の世代の方でも、学生運動に没頭し、日夜闘っていた人々とお会いしたことがありますが、議論する力はそこで鍛え上げられたとおっしゃっていました。が、現行のぬるま湯というか、教育体制では、主体性は磨かれないなぁと感じています。今の会社も常に外資コンピュータ会社との競合を強いられ、外資のコンサル力には本当に及ばず、しかもスマートな外資のイメージもあり、ちょっとださい、、と思われてしまうらしく、それも分かるような気もします。以前の米の金融もセンスはよく、若い人たちのお客様も多かったです。そんな外見に惑わされるな。　なんて、侮れず、センスとイメージをよくしていくことも、世界戦略のひとつかな、なんて生意気ながらに思いました。特に若い女性たちの心を掴み、興味を引くにはこの「センス」は重要です。男たちの世界でありながら、その政治力の背景には女性たちがいて、結構力になっているのではないかしら・・・などと考えてしまいました。番組の最後のほうで、今、日本が米経済のかげりから米企業の買収をする時期にあるが、今後はインド・中国がそういった動きを展開してくるだろう。だから今は日本の機会なのだと言っていました。今後抜かれることになるのでしょうか？日本はバブルの経験から慎重であるのもわかるけれども、自信をもって世界をリードしてゆく　日本であってほしいと感じました。日本の強みはやはり「技術力」です。その繊細な感性、優しさ、思いやり。その　中心の精神はやはり「和」です。以前のアントレプレナーの講義で私も感銘し、涙したお話を聞きました。それは　東アジアに「高句麗」という国があったお話です。日本に隋が攻めてこようとした時があった。これは聖徳太子のいた時代でした。が、結局攻め入れずに　隋はあきらめることになった、と。その理由です。蘇我氏（蘇我氏が小野妹子だった気がする・・・スミマセン）が高句麗　好太王の遣い・大使に『日本が攻め入られずに済んだのは、高句麗という国があったこと、そして日本海があったことだ』と。つまり、世界の中で　一国　強国があれば　平和は保たれるということです。　私はこの話を聞いて、「勝ち続ける意味」をはじめて命で理解し、私の血脈までこの話を理解したように　深く胸に染み入り、涙しました。世界経済の逼迫。社会システムの歪。それゆえの貧富の差。まだまだ　たくさんの世界の問題が山積しているなかで、人の生き方が変わること、真実に気づくこと、真理に生きること。それがどれほど大切な時代か。目に見えぬ世界で　どれほど経済を支える人たちもいることか。目に見えぬ　人間関係。経済優先の社会において、内面に　心に　中心を持って行くこともきわめて　大切な　これからの時代になってゆくのでしょう。番組をみて、現在　多国籍企業の一従業員として働いていますが、原子力の案件ではありますが、やはり　そのビジネスのスタイルが似ていて、理解出来たことが今回嬉しかったです。どんな現場にいても、学ぶことは多々あるのだと改めて気付かせて頂き、番組を見て感謝を致しました。制作スタッフの方の御苦労もわかり、ほんとうに　命懸けで仕事をされているひとたちがいることも分かりました。そのうえで自分が何をするのか、考えた機会でもありました。

  2008.10.26

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• 瀬戸内寂聴さんケータイ小説　「あしたの虹」　

  最近。めったに見ないテレビをつけるとNHKのnewsで瀬戸内さんのケータイ小説「あしたの虹」の特集をやっていて、瀬戸内さんがケータイ小説にチャレンジしたドキュメントをやっていました。気になっていたのですが、わずかに時間ができた今日、1時間ほどで読みました。最初は、ぎこちないワカモノ言葉を読むのがつらくなり、やめてしまおうかと思いましたが、中盤あたりから瀬戸内さんの主張がありとあらわれてきて、高校生の子たちでも　男女のあいだに哲学があるというのか・・・源氏物語、、、千年経ても、変わらない　男女のあいだのこと。運命、縁、性のこと、罪、永遠性・・・瀬戸内さんが　若い人たちに　瀬戸内さんの経験をとおして表現したい　男女の愛のこと、生命の尊さ、それらを最後はほんとに涙ながらに読んでいました。感動しました。最後は　こころをひきつけて　幕を閉じる・・・うわぁ　やっぱりうまい！！　と関心、感動致しました。読み終えたあと、おそらく光源氏をモチーフとした「ヒカル」の存在、清く真白なる美しい光を内面で感じ、余韻が残りました。ＮＨＫのニュースで瀬戸内さんは、ケータイ小説にチャレンジしたことを『若い人たちが好きだから』とおっしゃっていて、書き始めても最初はケータイでうとうとしても無理で、途中原稿用紙に切り替わりそれでも、編集者に何度も何度もワカモノ言葉に直され、大変御苦労をなさっているようでした。こういう大人の姿をみたら、若い女の子たちのこころは　動くんだろうなぁとその特集を見て感じました。瀬戸内さん、素敵な小説をありがとうございました。

  2008.10.05

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• 太王四神記　　東アジア最強の統一国家高句麗

  昨日は最終回でしたが、大変感動しました。最後の大王軍と後燕軍との戦闘シーンに大変感動しました。好太王　王のためなら　火の中　水の中　喜んで飛び込んでいったという軍の兵士たち。それが表わされ、ドラマなのに真実に近いものがあるのではと胸は熱く、号泣してしまいました。死すときでさえ　王を胸に　王に命懸け、闘った高句麗人の姿に大変感動をしました。ヨン様はヨン様にしか見えなかったのですが、ひげを生やして戦場に立つ姿に　私の血が知る　好太王の姿を見たような感じで血が騒いでたまりませんでした。好太王の時代高句麗は東アジア最強の統一国家でした。聖徳太子の時代、隋の支配が倭の国に及ぶ時、高句麗という国があったから、日本への侵攻が妨げられた、日本海があったから妨げられたと蘇我氏が小野妹子（だったと思う）を通して、高句麗の使いの者に言ったというエピソードがあります。歴史に学ぶこと。ひとつ強い国があると　世界の平和が保たれるということ。勝つ意味　勝ち続ける根拠はそこにある。それほどまでに高句麗国は強い国家であったと。その強さは、天とともに生きる王様と民の心がひとつであったということが大きいと史述にあります。高句麗建国の精神。　　　「天をこの地に実現する」高句麗の「高」は、天を現わし、「麗」は男女の鹿が美しく存在している姿を現す、すなわち天をこの地に実現することを現わしていると聞きます。高句麗という国は、当時　腐敗が跋扈していた東アジア、世界情勢の中でその精神を現わすために、人間が人間として美しく輝いて生きる精神を現わすため　朱蒙にその命が課せられ、国が繁栄したと聞いています。最初このドラマは掴みづらく、ここ数回でようやく面白く感じ、１~2か月は楽しみにドラマを見ていました。ヨンさまは撮影中、お怪我が多く　お忍びで　日本の高句麗郷高麗神社に参拝したという話もあります。若光王様にお参りにいったとも。今、腐敗した政治、世界的に混迷を極めた社会にありひとりひとりが精神を取り戻してゆくことが何よりも必要であります。人々は、中心を見失い、若い子供たちは目標を持てずあきらめモードの　日本国民に向けて。私自身も　これから仕事を立ち上げ、実現していくことで現わして参りたいと今、記します。

  2008.09.28

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• 「仮説思考」内田和成　　～なぜ？は「５回」繰り返す～

  ～　トヨタ自動車でも「なぜを５回繰り返す」という言葉がカイゼンの基本ポリシー になっている。トヨタ生産方式の生みの親といわれる大野耐一は 「なぜと５回問え。そうすれば原因ではなく、真因が見えてくる」と いいながら現場をまわり、トヨタ生産方式を定着させた　～　（仮説思考より） 最近、会社で「会社案内」の仕事を言い渡され、最も悩んだことがあります。今は小会社で、社長、副社長、監査役、ｅｔｃ・・・がいる中で　提案をしたり承認を得たり・・・という順番がいまいち掴めなくて怒られてばかりでした（トホホ）。というのも私は大企業にしか勤めたことがなく、ルーティーンばかりで「意思決定」についてはかなり責任が軽いところにいたと思います。テレビにいた時でさえ、意思決定そのもの、判断は殆どまわりの方がやってくれていたのだと改めて自分の力なさを痛感した昨今。組織の中で生き抜くには確かに賢くないと生きられない。私は馬鹿だぁと、かなりへこみました。それでも、与えられた仕事を上司にも役割を割りふってしてもらわなくちゃいけないわけで大変悩みました。頭が悪いのか、頭の使い方がマズイのか・・・。そんな時、ある新進起業家セミナーで伺ったあるキーワードがタイトルのある本を見つけました。　　　　　　　　　　「　仮説思考　」コンサルタント歴２０年、ボストンコンサルティングの内田和成氏が著した本です。何冊か仮説については本が出ていますが、この本に目を通したとき、ぐんぐんひきこまれてゆく面白さがあり、即買いしました。　　　　　　　　要は、仕事の質とスピードを高めるのは「仮説」！！！～『情報が多ければ多いほど良い意思決定ができる』殆どのビジネスパーソンはそう考える。　　そうであるがゆえに、できるだけ多くの情報を集め、解決策を出そうとする。　　しかし、実際に起こることは時間ぎれ。徹底的に調べてから答えを出すという仕事の やり方には無理がある。ではどうすればよいのか？仮説思考を身につければよい　～自分自身も確かに多くの情報を集め、段々整理できなくなり、時間切れになる,といった仕事のやり方でした。しかし、本に基づき、仮説というストーリーを作り、そこに必要な情報を入れ込んでいく、といったやり方で仕事を進めていきました。すると・・・かなり時間を短縮し、要領よく進むのです。「未来予測型」「先見型」の仕事の進め方ですね。５分の１以下の短縮。テレビ時代も如何に無駄をしてきたかという反省をいまさらしております、、、完パケを作るときには確かにこのやり方でしたね。筋をつくる、それから必要なものをはめ込んでいく。仕事はどこでも同じだと思います。また、上司は証券のディーラーをしていた人や、システム関係出身者が多く、手際よく、簡潔に話をしないと相手にされないのですね。そこで仕事を進めるにあたり、この仮説に基づき、「相手を読む」ことに徹しました。あの上司はこういったらああくる、だからこの手でいく。こういったら失敗、でもああしたら・・・　と問題解決に向けてどんどん思考が進んでいき、順調に進みました。会社案内で最終的に、社長の挨拶文を書かせていただきましたが、これが記者の経験が役立った！社会的背景、国家の中での会社の存在意義、そして会社の主体性・・・これらを網羅して文章を構築した結果、誰一人として私の文章に一言も文句をいう人はいませんでした。（しかし社長の挨拶って社長が書くもんじゃあないのかぁ・・・笑）ということで、この「仮説思考」という本はすぐ読めるし、かなりお勧めです。また、５回繰り返す、とありますが、これは仮説思考力を高める大変効果的なの方法だそうです。あと、私事ですが、最近人間関係で職場で大変悩みましたが、仕事をすることで人間関係はおのずと良くなる。これは事実のようです。　　　　　　　　「自律」への一歩・・・

  2007.04.27

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• 「かくれんぼ」　滝之介事務所プロデュース（お芝居鑑賞）

  週末、お芝居を見に行きました。銀座小劇場で行われた「かくれんぼ」という舞台。出版社の営業をされている方のお誘いで『学芸会の延長ですから･･･』といわれ期待していなかったのですが、これが　遥かに　予想以上に　面白かった！！！滝之介事務所がプロデュースする作品でしたが、笑あり、感動あり。特に笑いの部分は冴えてて面白かったです。かなりイケてます！舞台は年末の警察署。万引き、探し物、売春･･･そしてヤクザ。さまざまな事情を抱えて警察に送り込まれ、取調べを受ける容疑者たち。刑事と犯人、父と息子、母と息子、兄弟、姉妹･･･裏切りと憎悪という過去。様々な人間模様がひととひとの「ぬくもり」を描き出してゆく･･･。そんなに上流階級の話でもないし、下町の人情劇というか･･･でも魅力満点でした。芝居って凄いですね。あんなに小さい舞台（観客は100名）で、すべての観客を巻き込み、感動させる。凄いパワーとエネルギーでした。しかもこの事務所の役者さんたちはみんな性格の良い人たちだと肌で実感しました・笑。映画と違って「舞台」は臨場感があり、「生」ですのでやはり観客と一体となって芝居をする、そんな役者の感性を感じましたよ。そして、舞台にかける役者の方々の情熱っていうのは本当に素晴らしくて、その営業マンの方の友人はアルバイトをしながら舞台にかけているそうなのですが、夢を実現するための努力って素晴らしいなぁと、そのきらきらした瞳を見て感激したのでありました。生きる姿に感動する、そんな経験でした。

  2006.12.12

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• 映画「フラ・ガール」　ＨＵＬＡ　ＧＩＲＬ

  最高に素敵な映画でした。笑いあり、迫力あり、そして感動あり。エンタテインメント映画でありながら、何度も「ほろり」ときまして、前の座席に座っていた推定50歳サラリーマンのおっちゃんも泣いていました（笑）。正直、なめてかかって見ましたが（失礼）見終わった後、周りの人に優しくなろう、っていう気持ちがあふれて、しかも元気というか、夢をあきらめない気持ちがよみがえってきた良い映画でした。女性の映画プロデューサーを中心に、福島県の炭鉱町から常磐ハワイアンセンターの施設が生まれる実話をもとに3年がかりで製作した映画だそうです。監督はあのＪＳＡやシュリを手がけた李監督。映像の構図の作り方が凄くうまいと感じました。まるで見る側の視点を中心から逸らさずに見られるようにしていて、あきさせません。特にダンスシーンの美しさは見る側を圧倒し、魅了させます。音楽は昭和40年代の田んぼと炭鉱しかない、いわきが舞台なのにずっとハワイアン♪。でもそのハワイアンと昭和40年代の微妙なミックスが不思議とこの映画の魅力をかもし出しているのです。日本のひとのあったかさ、ハワイの陽気なあったかさ・明るさ、素朴さ、自然、の民族性が融合されて独特な世界観をかもし出しています。美術の方に喝采。松雪泰子さん、蒼井優ちゃんのダンスもとても美しく、最後のフラダンスには圧倒され鳥肌が立ちました！！　フラダンスやベリーダンスをしている方も多い昨今、ダンスをする人たちにもお勧めです。また、役者もみんな、キャラが立っていて、特に南海キャンディーズのシズちゃんはおもろかったし、豊川悦司の福島弁もいい味出してます。肝心なストーリーも素晴らしい。感動します。人間ひとりひとり、それぞれ苦しく、悲しい事情がある。命がけの仕事、炭鉱。たんこう一家で支える家族ら。親の借金を肩代わりしている松雪泰子演じる先生。またいわきでは当時、炭鉱閉鎖という背景の中、2000人もが解雇されるという状況下だった･･･。厳しい環境でありながらみんなで一丸となって未来を見出していく希望、そんな光をフラ･ガールたちが演じます。とにかく最高の映画です。ぜひ、ご覧になってみてください。出演：松雪泰子　豊川悦司　蒼井優　山崎静代（南海キャンディーズ・しずちゃん）　 池津祥子　 徳永えり　三宅弘城　 寺島進　 志賀勝　高橋克実　岸部一徳　富司純子スタッフ ：製作：李鳳宇／河合洋／細野義朗　 企画・プロデュース：石原仁美監督：李相日　 脚本：李相日／羽原大介　音楽：ジェイク・シマブクロ（ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル）ラインプロデューサー：　祷映　 監督補：杉山泰一　 撮影監督：山本英夫（J.S.C）　 美術監督：種田陽平照明：小野晃　 録音：白取貢　 編集：今井剛　 制作担当：松田憲一良　 舞踊振り付け・指導　カレイナニ早川上映箇所：有楽町シネカノンなど。ＰＳ： itatakiさん。学校を創設するというお話の方がお会いしてもよいとのことです。ただ、早めに動いたほうがきっとよいですよ、とのことでした。どうしましょうか？　宜しければメッセージをこちらに送っていただくか、またお会いしたときにお話しましょう。

  2006.11.08

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• メディアのあり方「放送と通信の融合」 ＮＨＫスペシャル

  ２０日（月）ＮＨＫスペシャル「放送と通信の融合」がとても面白かった。通信・放送共に先駆ける米の現状を伝えていた。内容は以下。時間と場所を選ばず、テレビが見られる時代になった。しかし、番組もチャンネルも多様化することで既存のメディアがある意味融解してゆき、そのビジネスのしわ寄せが利用者へあるのではないかと懸念されている。◆地方局の苦悩 ～ 経営と地域ｻｰﾋﾞｽの両立 ～米・サンフランシスコ ローカル局。インターネット時代の到来により激しい競争を生き抜くこととなっている。８時間半のニュース枠を維持してきた当局。規制緩和により広告の獲得競争が激しい。報道に重きを置く方針を変えず、経営が悪化。ニュース制作に金をかけられない一方で、地域の人々の役に立つ情報を提供することを真剣に考えたい、と。制作スタッフは３分の２へ、ビデオジャーナリストという手法をスタッフに取り入れ、撮影・取材・編集までひとりでこなす。一方で記者の仕事をより専門的にやりたい人々はキー局へ移る。◆ 情報格差ＴＶの視聴形態はインターネットの普及により分散化された。好きなときに好きなものが見られる。一方で「情報格差」が生まれる。その便利さを享受できる人、出来ない人。パソコンをもてない人、有料化されるブロードバンド。◆ ブログ　法規制なく「噂」が広がる危険信頼性のある情報を担保してきたのがテレビ局の役割であると。昨年８月。ハリケーンカトリーナ。ニューオリンズのある局では、インターネットによる情報発信がテレビ取材・発信できないときに役立った。電波を流せなくなったとき、会社のＰＣを用い伝えたこと。災害の事実と略奪。一方でインターネットの危険性。それは「噂」。『ある災害現場で暴行やレイプが横行している』との噂が書きこまれ、連鎖し。住民の間でまたたくまの間に広がり、南北間の憎しみという大きな問題にさえ発展してしまう状況になったと。ひとつの真実でない噂が拡大する恐怖。ネット社会の闇の部分であると。これはブログの落とし穴ともいえる。一方で。情報をフィルターにかけ、何が正しくてそうではないのか、判断してゆくのがジャーナリストの仕事であると。テレビは裏をとった段階でないと放送できない。訓練と役割が放送関係者にはかせられているのだと改めて実感。伝えることに責任を持つのがジャーナリストの仕事。◆ 世論形成をしてゆく ブログの政治利用既存のメディアが客観性を持つとしたらブログは主観性のツール。チェック機能がないために感情豊かになり、新鮮な情報として目に映る。前回の米大統領選の共和党大会にてこのブロガーは各党によって重要な存在だったという。ブログの影響力とは、メディアによって視点がつくられていたもの、一方的な見方だけではなく、テレビジャーナリズムへ大きな影響を図る。◆ 元ＮＢＣキャスター トム・ブロウコウ 氏の見解インターネット時代のジャーナリズムをどう思うのかということについて。「混沌としている。ビッグバンが起こっている状態。」ブログに従来のジャーナリズムへの脅威はあるのか？「それはあくまでもメディアが自分のガードを下げてしまったとき。 信頼性のある正しい情報を、個人的な解釈をはさまずに提供する役割を 怠ったとき脅威になると。しかしブログはある意味民主的であると。これまで届かなかった声や新鮮な考えも発信されている。一方で政治団体には武器を与えた。巧妙に仕立てられた政治運動にもなると。常に正しい取材姿勢を持つことに尽きる。メディアを批判する正確性についてもチェックすべき」という。ブログは世論をつくる場ともなっており、米の政党が政治利用の威力に目をつけた。０４年、党大会にはじめてブロガーが「ＰＲＥＳＳ」の一員として正式に登録された。玉石混交ではあるものの、安住したメディアの目を覚ますといえると。◆ 通信と放送を融合させた新たなサービスを持つテレビ局そんな中、取材で得た情報を市民と共有するサービスを売りにして成長しているテレビ局がある。番組放送後はインターネットで無料で公開。いつ、どこでも抽出して見られる。放送でつかわなかったインタビューも公開。市民に必要な情報を幅広く使うという狙いがある。こんな一例がある。ハリケーンカトリーナのドキュメンタリー番組の中で米政府幹部の最高責任者を追及した。「同時多発テロ以降の再編で、ＦＲＭＡの8000ドルの予算がほかの部門に回された」と。ＨＰにて　その最高責任者のインタビュー６分全部を掲載。その中でブッシュ政権は何を優先し、テロ防止策が最優先だったという部分も掲載されていたという。番組で放送しきれなかった部分を提供するサービス。視聴者の視点もさらに広がることだろう。私も感じるに、ニュース映像は編集することで当事者をいやな人物に見せることも可能だし、逆によく見せることも可能になる。だから特にインタビューをすべて聞けるということはものを考える上でとても重要であると考える。さて。この番組にＨＰで書き込みが殺到。中には報道の不正確さなど、多くの書き込みを番組担当者だけが見られるのではなく、すべてのひとがそれらの意見を見られるようなシステムを導入したという。それゆえ視聴者と双方でつくりあげてゆく、という新たな試みであるといえる。◆　メディアの存在意義最後にトムブローコウ氏はこう述べていた。「インターネットは大変魅力的なツールである。今はなんでも情報が取れる時代。一方でテレビは質の高い番組をやれば人が集まる。テレビができたとき、新聞はだめになると当時はいっていた、そして映画もだめになるといっていた、しかし、それらの予測は外れた。今はそれぞれがそれぞれの役割があり、存在意義はきちんとある。注意したいのは、金儲けをしようとして魂を売ることはしてはらならない。ニュースで利益をあげる一番の方法は、社会と真剣に向き合い、最高の仕事をすることだ。という。そしてニュースを伝えるものは、自分の仕事が暮らしに如何に重要かを人々にどれだけ理解してもらえるかを考えることが必要だという。◆ そもそも日本・米の　放送の原点とは米の放送がはじみあった出発点は通信。1920年、ラジオ放送はマルコーニからはじまりビジネスとして成功させることを狙って今がある。一方で日本は関東大震災後、混乱を目の当たりにして公益性を重視して放送という手段がはじまった。暮らしと社会、双方の視点をしっかりと見て、われわれも情報をとらなければならなりません。そして、放送に携わる人々もより高い倫理観を持ち、ものを伝えなければならないと。放送とインターネット、そしてブログの影響力。それぞれが融合する今後の未来のメディアのあり方が楽しみですし、特に「良いニュース」を伝える方法、そして各々がどう生きるのか。助け合い、人がそれぞれ資質を生かしあい、生きられる社会。そんな豊かな未来・社会を目指して、自分も仕事をしてゆこうと決めました。

  2006.03.23

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• 博士の愛した数式

  存在論。一言で現すとそんな表現の映画です。数、数学の世界を哲学、自然の世界で表現している。私は数学が最も嫌いな学問のひとつ。かなり極端な　数字アレルギー。というのも中学のときに嫌いな先生が理科と数学を担当していたという理由でそのまま嫌いになってしまったのです。先日のSPI試験でも時速を割り出す計算を忘れてしまったほどだったのですが。でも、この映画はそういったものを払拭させるようなきっかけになりそうです（笑）。この映画は　数学という世界を　哲学的　そして自然科学というか人間とのつながりを　数で表現しています。１０年前、交通事故で１日８０分しか記憶を保つことができない博士が主人公。家政婦に雇われた深津えりとの出会いから、その息子との出会い、つながり。人間と人間とのつながり、愛。数式から　宇宙の法則、ひととひととの縁というか、科学ではなく　宇宙の摂理というかそういったものに基づいて表現しています。原作者が相当数学のことを勉強しているのか、いろんな発見があっておもしろい。たとえばピタゴラスが発見した友愛数。２２０という数字と、２８４の約数。２２０の約数を足すと２４８になり、２８４の約数を足すと２２０になる。こういったエピソードをまじえた数字を愛した博士の物語です。数字に対して科学的で無機質というイメージを持っていた自分。博士自身も「数学は　戦争に用いられ・・・」と表現しています。でも、本質はそうではない、宇宙の摂理、無限、愛･･･。そして博士の愛した数式とは・・・。ネタをばらしてしまうと、ひとつの宇宙の世界、もうひとつの無限なる宇宙それらを足して、１を足す、すると無になる。ひとつの宇宙の世界と、無限に続く宇宙　自然の働き　矛盾するもの、　そこに１人の人間を足す　すると無になる。ひとりの人間が世界を変える　―　と。新たな発見、そして　温かい優しさ、ひととのつながり･･･それらが表現された　映画です。哲学的なことが好きな人にはたまらないんじゃないかな、ぜひごらんください。

  2006.03.16

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• 男たちのＹＡＭＡＴＯ

  昨日の記事にて、世の中の多くの男性達に怒りを覚えるというよう表現をし、それが過激だったのか、怖かったかなあと。反響もあったので、反省して読んでみたのですが確かに過激だ。で、なぜ男性達にそう思うのか考えていました。 品川プリンスシネマに行くとちょうど「男たちのやまと」をやっていたので本当に偶然でしたがみることになりました。　　　　　　　すると　　　ここに答えがありました。これでこそ男であると！国のため、愛する子供や女性、そして。命を我々日本の未来を守るために命をかけて闘った男達の姿が描かれていました。　　　　　　　　ー　　　大和魂　　ー命をもってことをやれるか否か。目的はなんなのか。なんのために闘うのか。これは映画ではありますが、以前、日テレドキュメントで清水さんというディレクターが特攻隊のドキュメンタリーをつくっているのをみたことがあります。その中で衝撃を受けたのは、沖縄に向かう空挺に載る数時間前の写真です。特攻隊の背中をみて、大きな衝撃を受けたのです。恐れることのない精神力、死ぬために向かうことの意志、揺るぎない精神。背中にすべてが集約されていました。背中が人生を、そして今を、物語っていました。私の先祖にも戦死したおじ様がいらっしゃいます。母の実家は戦争遺族金で大きい家となったとも聞いています。多くの命が奪われ、犠牲となり、今がある。日本に生きる私たちは生きているのです。日本の未来のために、死をもって７千人のやまとの乗務員が闘った。それぞれの家族や、ストーリー、エピソードを交えながら展開される映画でしたが、挿入の実際の資料VTRにあった　サイパン襲撃、真珠湾攻撃、沖縄攻撃、広島の原爆も、米軍の空爆も、東京大空襲も。悔しさと、怒りと、そして過去あった事実を認め、自分の中のＤＮＡが目覚め、大和魂が目覚めたように号泣していました。私は、７年前には日立造船という会社に勤めていましたが、工場がある呉や舞鶴がロケ地となっていたこと、協力社となっていたことに凄く親近感を覚えました。そして、その会社が、防衛のため、軍事のため戦争中は船を造り続けたことなど、知識が命の中で理解していくようでした。太平洋戦争の歴史を知るには凄く勉強になるし、面白い映画だと思います。男性にはぜひみていただきたいのです。「闘うものがわからなくなっている」だから、お酒に走ったり、だらしなくなったり、してしまう。だからこういう男の人たちをみるとつい、腹立たしくなってしまうのです。やはり、未来のために　働き、生きるのがまことの男性の姿であると感じます。かっこよく生きて、凛々しく、逞しく、愛を大切に生きていってください。女性にも大和魂はあります。日本の未来のためにとジャーナリストを目指した最初の志に自らも、初心　思い出しました。そして。これも不思議な縁ですが、ある方の紹介で週末、靖国神社近くの昭和館の写真展にて、２５年銀座で一流クラブのママをしている方とあうことになりました。その写真展とは、戦時の写真でドイツ人が日本の戦時下、ドイツなどのとにかく太平洋戦争時の写真展だというのです。どんな出会いかはわかりませんが、靖国神社で待ち合わせなのです（笑）。今から楽しみです。多くの犠牲あり、今我々が存在していること、身に刻み、しっかりと日本人として生きよう、そう決心した　本日の映画なのでした。★最近、会社内で引っ越しがあり、位置が管理課長の監視下におかれ、会社で記事をかけなくなりました。そのため文章が雑になっていることが多く見受けられると思いますが、なにとぞご了承ください。今はカフェなどで記事を打ち込んでいます。　

  2006.03.01

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• NHKスペシャル　気候大異変　～温暖化／回避への道～　アフリカの経験とあわせて

  先週は右脳処理的な出来事で１週間を過ごしたため、左脳処理に頭を戻すのになかなかできず、実は新聞も読めないような状況でした。大地の声という詩と語りのコンサートに参加していたのですが、参加した後は凄く早い時間に寝てしまい、ひたすら眠る連続の日々で不思議な次元の空間に身を置いていたような感じがします。言葉で表現するならば永遠の空間ともうしましょうか。さて本題。Nスペでまたよい番組を２夜連続で放送していました。うっすらとみていたのですが、気候大変動。ひとことでいえば地球温暖化への警鐘です。２０７０年には北極がとけてなくなってしまう。２１００年にはブラジルのアマゾンが砂漠化。これは日本の１０倍もの大きさにも匹敵する。現在でも水位は下がり、魚は死亡。家も川底についてしまった。また日本でもこんな変化が現れるといいます。２０９０年、青森の弘前では気温が５度上昇し、りんごが名物ではなくみかんが名物になると。そして、沖縄や九州で蚊を介しての恐ろしい伝染病がはやるという脅威。マラリアとコレラ患者が増えるという想定。また、北極や南極の氷がとけて海面上昇されると２億６千万人が環境難民となるというデータ。実は私自身も、０３年８月、タンザニアに向かいました。そこで貧困の現実はもちろんのこと、サファリへ向かう車の中でアフリカの干上がった大地に、肌身を通して環境問題の危機を感じたのです。水が乾ききった大地。自然は国立公園は豊かだけれども、所どころ本当に大地が干上がっていて、温暖化によるものだと過去は知らないけれども、肌でよくわかったのでした。これに対して、２０５０年までにco2を半分に削減させるという指針をｅｕが出し、太陽光発電などの省エネや新しいエネルギー（環境を壊さない）をつくること、ひとりひとりの努力などが必要ですよ、というしめでくくられていました。一方で、それらひとりひとりの努力も虚しいと思われるかのごとくに戦争（現在懸念されているのはイラン攻撃）がおこっている現実。一体、世界の潮流はどこに向かっていくのか。それらはアノミー化して精神倫理なき破滅の方向へ向かっていくかのようにしっかりと感じられます。番組は、今、想定される５０年後１００年後の恐ろしい現実を伝えてしましたが、では今からかえることはできるのです。ひとりひとり、企業も、国家も一丸となってシステムや様々なことを考えることができれば回避できるのかとも思います。これをみて、自分自身の現状に甘んじずに現場に戻り、理念と目的を明確に、意志をしっかりたて、今仕事に立ち戻ろうと考えた次第です。誰かがやるのではなく、ひとりひとりがやるのです。そのためには嫉妬も邪魔もいらない。必要なものがわかればわかるほどそれらを回避することができるから。自分を信じて、なんのためにやるのかそれは子供たちの未来のために。会社を見渡せば私と同い年（２０代後半）で何の苦労もなく、何の憂いもなく過ごしている人たちは多いけれど、確かに今の日本は暮らしていけていますがこの国の未来をどれだけ想定しているのだろうかと思います。危機的状況など無縁なひとたちがほとんどでしょうから、私も偉そうにはいえない。けれども知った限りは個人的問題を抜きにしてこれからまじめに取り組んでいくつもりです。こうしてはいられない。急ごう。急げ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。なお、大地の声については参加させていただき、何日も参加したのにかかわらずひとつの意志がはっきりと浮かび上がりました。ひとを助けていきたいという気持ち。意志、すべてです。それで具体的にはドキュメントを創りたいという意志です。本当は医者にでもなりたいと思っている今日この頃なのですがちょっと今からでは無理そうなので。。。１年テレビを離れ、すべてを捨てて浮かび上がってきたもの。それがドキュメンタリーをつくること、でした。週末のカメラマンの仕事も、マックでの編集もいかせるようそして何より、今までお世話になった多くの多くの方々。清水さんや多くの多くの人々のためにも私はやめずに、働いて参ります。さらに飛躍いたします。これからもよろしくお願いもうしあげます。

  2006.02.20

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• ＮＨＫスペシャル 「同時３点」ドキュメント 移民漂流１０日間の記録 ～ エチオピア・イスラエル・ドイツ

  地球上のどこかで起こった出来事が、遠く離れた場所を揺さぶり、それが増幅しながらさらに別の場所へと連鎖していく。一見無関係に見える出来事が不思議な因果関係で結ばれているのである。世界の３つの場所に同時にカメラを据え、地球規模で起こるうねりを記録してゆく。（ＨＰより）。見ごたえのあるドキュメンタリーであり、ひきつけられるように最後までみてしまいました。今回はエチオピア・イスラエル・ドイツの３国にカメラを置く。移民漂流１０日間の記録というもので、豊かさを求め、エチオピアからイスラエルからドイツ、そしてドイツから他国へとドミノ式に流れる移民の姿を追うとともに大量の移民によって国の根幹を揺さぶられているそれぞれの国家の有様を描くというもの。◇ イスラエル ～ エチオピアイスラエルでは、アラブ人の人口急増が国の根幹を揺さぶっており、その危機感から古代ユダヤ人の末裔を世界中で探し、大量移民受け入れを進めていると。豊かさを求めたエチオピアのある家族はゴンダールより、イスラエルに移住することを求める。厳しい宗教審査を受け、ユダヤ教徒と認められた彼らは、豊かさを求めて次々と「約束の地」へと旅立っていく。しかし、テロが頻繁に起こっていることを知り（エチオピアでは情報が入ってこないのです）動揺、心の揺れ動きと家族のすべてがイスラエルに移住できるわけではない、描かれた別離のプロセス。◇ イスラエル ～ ドイツイスラエルに住むドイツ移住を希望するイスラエルの青年。テロの不安から若い世代はかつてのホロコーストの地、ドイツへと移住してゆく。母親と歴史問題でもめ、対立。それでも自由を求めてドイツへの移住を心に断固として決める。◇ ドイツ一方でドイツ。戦後最高の失業率に苦しむドイツベルリン。ユダヤ教会がそびえたち、ユダヤ移民が独自の社会を作り上げている。次々と押し寄せる移民とドイツ人失業者たちとの利害確執は沸騰点に達し、年に１５万人ものドイツ人が他国へと移住していく事態まで起きている。国家は侵攻な少子高齢化対策で移民受け入れを打ち出し、移民は生きる権利を主張。悪循環を断ち切るために国家はアメとムチを使い分ける。国家観、国民像は大きく揺らぎ始めている。◆世界をめぐる人口問題この番組の中で。先進国では人口の逆ピラミッド化、後進国では純人口ピラミッドを描くこれから先５０年の現実を描いていると。また、日本でも少子高齢化で将来的に大量の移民を受け容れないと国の存続を脅かすという説、人口の将来像を描き、宗教・歴史問題を超えて世界各国が力をあわせて平和になっていくことが大変必要な時代になると感じました。また３０年後にもこのままの状態では訪れることが余儀なくされるといわれる日本の「食糧危機問題」。そして現在も確実にありながら報道されないアフリカの飢餓問題。これらに対してどう解決策を見出していくのか。一方で、この番組の後には「にんげんドキュメント」で、ベトナム難民が日本で生きる困難を描くドキュメンタリーを放送していました。人間の辿った歴史、宗教問題、憎悪の歴史と戦争を繰り返してきた歴史。それらはひとの命に宿る心がつながり、人類共通に宿る愛、これらが思想も宗教問題も超えてひとつになる唯一の希望であるとも感じました。こういった世界情勢、背景、そして将来を予想し、自分自身が何をするのか、これから生きられる人生５０年を目安に成し遂げてゆくことを測る、具体的に何をしてゆくのか、今できることは何なのか。真剣に、考えた番組で、ＮＨＫさん、良い番組でした。

  2006.02.01

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• ナラタージュ 島本 理生

  芥川賞候補になった都立高校在学中のとき、私も駆け出し記者の頃、島本さんに取材をしたことがありました。原稿にするのに「リトルバイリトル」を読みましたが、確か姉妹とか家族のお話で文章からはあったかくてかわいらしいものがにじみ出ていると感じました。ご本人はまだ高校生で写真で見るよりかわいさがにじみでて透明感のある子のような気がしました。確か石原都知事が「期待の新人だね」とコメントしていたことに対してどうかということを質問して恥ずかしげに「はい、とても嬉しいです」と応えてくれたことを思い出します。あれから５年。あの女の子が恋愛小説を書いたと。しかも「一生に一度しかめぐりあえない究極の恋」を表現するという･･･。正直、若いし面白いものを読めるのかと少し疑問だったのですが、なぜかふと買ってみて週末に読んだのです。ナラタージュとは映画などで過去を回想するあのシーンのこと。そんな形でストーリーが展開されてゆきます。文章に、穏やかで静かな波を感じました。波というのは恋、心の揺れ動き、なのですが、凄くひとに共感できるものを書いているなぁという感じがしました。まだ２０代前半なのにこういうひと（究極の恋）に会ったのかなぁと凄く不思議に感じました。私も今、ものを書いているのですが、小説に触発され、自分で感じたこと、過去の想いがエッセンスとしてあふれ出てきます。というのは私自身も経験したことがあるから共感できるのですが。そのあたりがうわーっと噴出す感じがしますね。押し込めていた繊細な部分があふれてしまう。教師と生徒、家族、友人、後輩･･･ 人間関係の微妙さをうまく描いています。リトルバイリトルを読んでも感じたことなのですが、島本さんは素敵なご家族をお持ちなんだなぁということです。お母さんとの関係については優しく、男女の関係のことにも愛情あふれて娘さんに接する部分が描かれているところからもそういったことが見えてきました。舞台が大学時代の青春時代（とは今いわないか）。爽やかで日常の中で感じる五感がよく文書に現されているなぁと関心致しました。シンプルで爽やかな印象を受ける文章、五感で感受しながらストーリーを辿ります、そして最後は激しく熱い波が押し寄せる、そして読み終わったあとは不思議な余韻が残ります。読んだあと、優しい哀しさが残りほろほろと涙が溢れました。小説の中で共感できたのは、この主人公と最も愛する人である教師の方との出会いとあり方そのもの。たぶん私は、この先付き合うひとが現れても、一生好きでい続けるのではないかなと感じのです。ただ、それは現さずに、胸の奥に秘めて生きてゆくんだと思います。そんなところに共感した「ナラタージュ」なのでした。

  2006.01.29

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• 映画 ＳＡＹＵＲＩ ～ 男と女のあり方 ～

  観終わった後、最後の余韻が胸の中で回想されて何度も涙が溢れてしまいました。映画「ＳＡＹＵＲＩ ～memories of Geisha ～」。あまりいい評判を聞いていなかったので見る気がしなかったのですが昨日、ある方のお薦めで見てまいりました。感想を一言で言うと、観てよかったし、私は感動しました。無理矢理両親から引き離され、姉妹共に芸者の道を余儀なくされる千代（後にさゆり）。最初は「おしん」の世界を彷彿とさせる女のいじめの世界が描かれています。ドロドロの嫉妬と羨望。そして運命の出会い。同じ日本を表現する映画でも、昨年見てその映画の繊細さに感動した「春の雪」等の邦画には出せない、ハリウッド独自の華というか、演出の凄さは見事だったと思います。外国にいるひとのイメージで日本を表現する映画を作った、という印象は否めず、人によっては入り込めない印象を抱く人もいるだろうな、と感じました。すべての役者が英語でしゃべりますし。でもそそもファンタジーの世界であると監督が表現していたそうですね。でもさすがハリウッド。豪華絢爛な着物やセットには思わずため息が出るほどでした。キャストも良かったと思います。チャン・ツィーが日本人芸者を演じるために最初はえ？と思ってみる気がしなかったのですが、変な初々しさあり、かわいさあり、着物もちょっとぎこちない感じの独特なオリエンタルの雰囲気が出ていてなかなかでした。渡辺謙も憧れの男性演じているわけですが、包容力というか、その役柄どおりに引き込んでゆく魅力あり、さすがだと思います。桃井かおりは置屋のお母さん役なのですが、相当悪い感じのあの役には相当ハマっていました。さゆりの宿敵芸者演じるコン・リー。激情を秘め、感情を吐き出し当り散らし周囲をその渦に巻き込んでゆくその悪女ぶり、その演技力は凄いと思いました。個人的にはコン・リーって小雪の性格悪くした感じだなと感じました。そして。演技が圧巻だったのがさゆりのお姐さん役のミッシェル・リー。その存在を知らなかったので、日本人女優かと思ってしまうほどその立ち振る舞い、演技が洗練されていてこの人の存在に息を呑み、表も内も美しいこの人に見惚れてしまいました。役も気立てのいい、人格者というおいしい役なんですが、高貴な空気、その存在感といい、本当に一流の女優さんなんですね。そういえば、舞の海も相撲シーンで出ていましたね。私がこの映画で一番印象的に残ったのは「男と女のあり方」です。絶望、生き地獄のような世界の中で生きた千代（さゆり）。しかし、ある日の運命の出会いから希望が生まれて真に生きる力を見出してゆく。男と、女からはじまっているんです。生きる原動力となり、どんどんイイ女になってゆくさゆり。手の届かないような人を好きになる、磨かれ、どんな嫉妬にも困難にもめげない。そんなひたむきさと純粋性を持ったこの女性を描いた原作を素晴らしいと感動いたしました。芸者の世界には自分の人生はない。人を好きになれない。「水揚げ」という儀式により一人前の芸者と認められるわけですが、一夜とはいえ、好きではないひとと結ばれなければならない運命。これは芸者として当時通らなければならない道なわけなのですが、女として生きて凄く哀しいことだなとしばらく考えてしまいました。エンドはハリウッドらしい結末です。この映画で男と女のあり方について希望を感じました。人を純粋に愛するという気持ちからすべてがはじまった。その出会いから、さゆりが生きる意志を持ち、一流の芸者となり、女となっていったんですから。そもそも私は生まれ変わったら芸者になりたいと思うほど、花柳の世界に興味を持っていたので面白かったです。そして、「女」とは何だろうと、たしなみや振る舞い、お仕事やお洋服、いろんなことを見直すきっかけとなりました。日本人が「恋」をして創ってきた歴史、文化、それらのことをこの映画を見て再発見した感覚がありました。女は女に、男は男に･･･

  2006.01.23

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• 映画 春の雪

  詞花和歌集巻第七【恋上】229　題不知瀬を速み　岩にせかる滝川の　割れても末に逢はむとぞ思ふ新院御製(崇徳上皇)「最も大切なひと」を表現したその日に映画を見ました。経験が重なってからか、映画を見た後、この百人一首の歌が鮮明によみがえり 自分の胸の内から想いが溢れてきてしまい、ぼろぼろと涙が溢れてしまいました。三島由紀夫の豊穣の海 第一巻「春の雪」。実はリンクさせていただいているａｓｏｍｅさんのブログを見て無性に見たくなり、翌日に行ってきました。惹かれたのは「愛と魂の生まれ変わり」というセンテンス。文庫も翌日買ってしまいましたが、作品の中で、輪廻転生を描いているのですね。映画の作りも内容も最高の映画でした。さて、映画について。映画を見る前、ＴＶで行定監督の映像美への凄い情熱というか執着心というかこだわりのようなものを知りました。１カット、1カット、凄く丹念に作りこまれています。つながれた後の映像を見て、たっぷりな間のとり方には情緒と、演出、ライティング、カメラワーク、衣装･･･ 全体を俯瞰してみると完璧だと思います。何よりもカメラワークがすばらしいと感じました。行定監督が惚れ込んだ台湾の方で李屏賓氏。ウォン・カーウェイ監督の「花様年華」始め、４０本以上の映画の撮影をしている方だそうです。フォーカスのあわせ方でどのキャストの気持ちをメインにしているのか明らかに分かり、明確に、そしてしっとりと、安定した感覚で、そのほかのカメラワークについても監督とカメラマンの意志がぴったりあっているのだと感じました。ライティング（照明）にも驚きました。登場人物の輪郭を優しく照らし、見事に大正の貴族社会を幻想的にロマンチックに演出していました。風景でも人物でも、風景のどの部分にフォーカスを当てるか、凄く重要だそうで全体の「画」を決める照明はどんなにいいカメラマンでも監督でもとても大きな役割なのだそうです。一番印象的だったのがラブシーンの演出。キスシーンひとつに凄くどきどきしてしましました。描写が豊かでとても印象的で情緒たっぷりに描かれています。単なる映画ではなく、芸術として大変美しい作品だと感じました。映画の帰り、原作まで買ってきてしまいました。三島文学に触れるのははじめてでしたが、言葉に芸術的な美しさを感じました。あるひとは「三島由紀夫文学の世界観を見事に映像化している」とまで評価しています。悲しみやさびしさ、わびしさの中に美しさを見出したのでしょうか、映画の評価は年齢等によって賛否両論かもしれません。完全なるハッピーエンドではないから。けれども、私は「最も大切なひと」に出会えてこの映画を見て、美と日本の素晴らしさに気づく経験となったのでなんだか凄く嬉しかったです。文頭に書いた歌は映画の中にあるキーワードとなる歌。 「 岩に塞かれている滝のような急流は、瀬の流れが激しいので岩で砕け割れるが、下流でまた合流するように、逢瀬を塞かれている私も、なんとしてでも行く末はあの人に逢いたいと想う」２人の道の間にたとえどんな障害があろうとも、邪魔があろうとも最後はひとつになる、という運命を歌っています。春の雪に続く 豊穣の海 第二部『奔馬』第三部『暁の寺』第四部『天人五哀』。輪廻転生を縦軸に描かれた恋愛小説、ぜひ読んでみたいと思います。映画もぜひご覧ください。

  2005.11.17

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• 花嫁の父

  毎週、結婚式に出向いています。３日には１０年来の友人の結婚式があったばかり。結婚式は憧れである反面、その商業的な面（クリスマス商戦とかもそう）と、一連の国家の政策にくみこまれているような感覚がして（結婚・出産を含めた一連の流れ）そこにお金をかけるのは･･･と若干、冷めた目で見てしまうのです。そんな中、結婚式にいくと、いつも感動してしまうことがひとつ、あります。私は出会う人の心と一緒になってしまい、悲しみも喜びも心の中で共有しています。で、悲しみや感謝を持つ人に会うとそれが分かり、自然と涙があふれそうにもなります。結婚式で、いつもご挨拶をするだけで泣きそうになってしまう存在がいます。もちろん愛を誓い合う新郎新婦のふたりもそうなんですが、それ以上に近くにいるだけで思わず心が切なく、感謝があふれてしまう･･･ そんな気持ちになるひと。それが、花嫁のお父さんです。いつもは険しい顔をしているお父さん。近寄りがたい空気をかもしだし、仕事で気張り、威厳にあふれる存在。でも･･･この日ばかりはいつも背負っている荷がとけてしまうのでしょう。心と気持ちの方が強くなっているせいでしょう。優しいひとに見えてしまいます。少しよわいひとに見えてもしまいます。ふと、声をかけてあげたくなります。なぜ会うだけで気持ちが伝染してくるように、涙が出るのか考えました。ひとは悲しんで泣く、人はあまりに嬉しいと喜びのあまりに泣く、悲しむのは愛を取り戻すため、嬉しくても泣く。感動とは存在に出会うこと、と誰かが言っておられました。お父さんの愛があふれているから泣いてしまうのです。人間として最も大切なもの。生まれたその日に女の子だと分かった瞬間、父親は誰しもこの日をまず予見するのでしょう。そして、娘を送り出したくないと思うと同時に、きっと披露宴を夢見ているのが世の父親の気持ちなのかもしれません。生まれたての日、赤ちゃん、幼少期から小学生、中学生･･･そして大人へと歩む道程の中で･･･。家族は、人間の嫌な部分が現れてしまうものだから、夫婦同様分かり合えないこともそれは多い。けれどもこの日だけは･･･ 花嫁さんと共に 最も優しく 最も素敵なひとと感じます。お父さん。 私が知るお父さんたちの中には、１９歳に交通事故で娘さんをなくしたお父さん、１４歳のとき娘が事故死してしまったお父さん、そして会社の上司ですが ２１歳で娘が自ら命を絶ってしまい、娘さんとの生きている世界での関係が絶たれてしまったも方います。けれども娘さんたちは、見えないかもしれないけれど、そばにいて、お父さんが心に想うとき、一緒にいる。過ごしていた家族と共に一緒にいるのだと、仕事の中でも、ご家族にお会いする中でも感じるのです。 父と娘･･･。家族、血縁･･･ 別れはつらい けれどもつないでゆくのは命。新しく生まれる命に引き継がれる。そんなことを結婚式で気づかせていただき、ひととしての原点をみつめる機会となるのです。

  2005.11.08

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• 神の手を持つと呼ばれる医師 福島孝徳氏 ～これが世界のスーパードクターより ～

  － 神様 どうかこの人を助けてください －メスを握りながらそう祈り、手術に望むのが「神の手を持つ医師」と称される福島孝徳氏である。先日。滅多にテレビを見ないのだが、ふと土曜にテレビをつけると世界のスーパードクターという番組で世界で活躍する医師たちがとりあげられ、ちょうど福島氏のことを放送していた。　１３年前、日本の医学界を飛び出し渡米した脳外科医・福島孝徳医師。彼はアメリカの医療関係者から「神の手を持つ男」と称賛され、今現在もアメリカを中心に活躍している。福島医師が「神の手」と呼ばれるのは、彼が確立した「キーホールオペレーション」と呼ばれる手術法にある。福島は年に何度か日本にも帰国するが、その度に福島は彼を待ちわびている全国の病院を回り、１日に４～５例の手術を行っている。そんな福島の驚異的な活躍の姿を紹介する。（ＴＢＳ ホームページより） 脳外科医で６２歳。福島氏のフィールドは日本ではなく、世界である。次々と難解な手術に挑んでいく姿をカメラが追っていく。（途中から見たので見たシーンだけポイントを書かせていただきます） 毎回、手術に新品の白い足袋を履いてのぞむ福島氏。禊である。困難な手術中に『神様』と何度も声に出して「このひとを助けてください」と言葉にして祈る。神に力添えをお願いするという。ほぼ１００％の確立で手術を成功させるというまさに神業。 ドイツ国内での手術の時のこと。ドイツ全土から研修医が福島医師の手術見学で集まる。部屋に入れず、カメラで撮影した模様を別室で見ている有様である。「アジア、ヨーロッパ、アメリカｅｔｃ････ 世界中の医師を育てたい 」と話す福島氏。 世界をかけて活躍する福島医師は車一台分の機材を運ぶ。日本に帰国した際には、２０日間で４８件の手術が入っていた。福島宛に世界中からＥ―mailが届くのだ。日本から、世界から。日本でも手術室には全国から若い研修医が集まる。こんなにハードスケジュールで体が持つのかとふとよぎってしまったが、驚くことに福島医師は「私は１日１食。人間、仕事をしているときが一番元気」 とのこと。自分を守ったりせずに「すべては患者さんのために」という理念の下、日々、手術に治療に望んでいる。理念がしっかりしていれば自分が壊れることがないのかと感じた。（きっと年齢と経験もあるとは思いますが）そんな福嶋医師のプライベートな一面。とても素敵な奥様がおられる。でも娘さんがスケートでオリンピックを目指すため、特定の福島の自宅より離れた学校にいなければいけないということで、米国内で「円満別居」しているとのことだ。奥様との電話からはとても仲の良い温かい家庭が存在することを映像からも感じた。家族の支えあっての福島医師の存在。 そして父親は明治神宮の宮司だという。「人の命を救うことが天職であり使命である」「私が一生懸命やればうまくいく」という信念。決して自分の名を上げることだけを考えず、自己の利益を考えず、患者さんのために、そして若い医師たちを育てようという理念の下に貫く信念。「みててください。これから私より更に優秀な医師を育てていきますから」最後にそう、語っていた。 福島さんの生き方を見て。私も人を助けようと必死のときには身体は壊さなかったことを思い出した。とはいえ、社会問題のど真ん中に入るのでやはり壊していたかもしれないが壊しても回復したら更にパワーが出てくるものだ。仕事というものは人を助けるためにあるということはうすうす考えていたが、やはり自分にしかできないことがある、そして自分はこの人のような大人になりたい、とも感じた。現実の中で理想を実現するために意志が立ったのである。同時に最近テレビでもこのようないい番組、いい人を取り上げる機会が増えてきたことに希望を感じた。★★★２００３年にはＴＢＳ「情熱大陸」でも放送してとても印象に残っていました。この取材を元に２００４年、徳間書店より「ラスト・ホープ」という本が出版されています。私もまだ読みかけなのですが、是非読んでみてください。

  2005.09.23

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• ＭＯＴＨＥＲ ＴＥＲＥＳＡ ～ マザーテレサ ～

  絶望のあるところに光をもたらすことができますように 憎しみがあるところに愛をもたらすことができますように 慰められるよりは むしろ慰めることを 理解されるよりは むしろ理解することを 愛されるよりはむしろ愛することを求められますように （マザーテレサ書簡集より）インド・カルカッタ。カトリック修道院の女学校で教鞭をとっていたマザーテレサは、街の中で多くの人たちが貧困にあえぎ、苦しむ姿を見る。そこで彼女は自分の居場所は修道院の中ではなく、最も貧困が激しく、苦しみが満ちた場所であるスラム街にあるのだと気づく。そしてマザーは修道院会で自分が出来ることの限界を感じ、新しい修道会を創立する。孤児、貧しい人、病んだ人、路上で死を待つだけの人に『あなたは必要とされている』と言葉をかけ、ともに生きている、ということを教えるマザー。映画「マザーテレサ」。衆院選当日、日比谷シャンテで見てまいりました。はじまりのシーンから、ただただ、その存在に心うたれ、涙が溢れ見入っておりました。正直私は、マザーテレサという人物を誤解していました。宗教上のことが気になったり、平和とか愛とかそういう活動について自分の中に幾分の「偏見」があったからです。ところが映画では、どういう気持ちで人を助け、なぜノーベル賞をとったのかその経緯が自分の中でわかっていったのです。イスラムであろうが、ヒンズーであろうが仏教であろうが、宗教の違いを超え、世から見捨てられた人たちを救い、助け続けるマザー。時には命がけで異教徒の中に突き進んでいって救いの手を差し伸べ、人を助け続けていく･･･。 ひとりの女性が、宗教や思想の違い、法の規制に愛ひとつで、その命ひとつで向かうのです。愛は不可能を可能にし、困難を乗り越える。そして奇跡を起していく純粋に生きたマザーの姿に何度も何度も涙しました。 主演のオリビアハッセーはとても純粋にマザーの存在を表現しています。偉大なるマザーを演じるということで正直どうかな、と思っていたのですがまるでマザーテレサが降臨しているのかと思うほどしぐさ、瞳、声･･･ 繊細に表現されています。心の美しさが演技からわかるのです。 マザーは天に召されましたが、ことばは今でも生きていると感じます。この映画、自分自身がイグナチオ教会でシスターに頂いたパンフレットでこちらの読者さんに渡したのです。実は自分は見る気がしなかったのです。ところが当日、自分が渡した人にこの映画を紹介され、自分が助けられたのです。 今、この先に自分が築こうとしている未来に何が必要なのか。何のために会社をおこすのか、誰の為に生きるのか、人を助けるということ、そして人を助け続けるということ。改めて生きる原点にかえり、事業でも、仕事でも自分の行動の動機、「何のために」を方向付けられるような経験となりました。必要なときに必要なものが現れるのか、自分にはこのとき、とても必要だった映画です。とにかく、マザーの言葉が心に残り、心温まり、いつまでもいつまでも心に残る映画でありました。特に、すべての女性にご案内したいと感じます。是非、ご覧ください。そうそう、余談ではありますが、これを見ていたのは選挙当日でしたが、映画館を出てすぐ、東京都心に雷が直撃しはじめました。報道の現場にいたときも感じたことなのですが、日本という国家に不思議な力を感じるのです。日本人の意識は連なっていて、ひとりが何か分かったり明らかになったりすると国が動き、雨が降ったりするのではと感じることが実は多くあるのです。

  2005.09.05

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• 【韓国映画】　猟奇的な彼女

  ある人に薦められて昨日ようやく見ました。すっごく良かったですし、すっごく面白かったです！！エンターテインメント（コメディ）でありながらもちゃんとしたラブストーリー。「猟奇的･･･」という言葉に不快感があって見る気が全くしなかったのですが、先日、元恋人にあったとき、なぜか薦められたのでしぶしぶみることに。ただのラブ・コメディかと思っていましたが、最後には感涙が･･･。さて。最初は大笑いの連続でした。主人公とヒロインとの出会いが電車なのですが、泥酔したヒロインは、カツラをつけて座っているおじさんの頭の上に食べたものを思い切り吐いてしまう。その後も電車の中で席をゆずらない若者に「ゆずらんのかコラ！」などと渇をいれる、タバコをポイ捨てして自分と同じ色の服を着ている人にいちゃモンをつけて「二度と着てくるな」罵倒する、食事中、援助交際が行われている席でおじさんと女の子に「ツブ貝なんて頼むなよ！」と罵倒。口癖は「ぶっ殺す」。こんなキャラクターの彼女、一見、ただの変人に見えるのですが、その行動と言動の裏には正義がちゃんと存在するのです。そんな彼女の言動・行動に次第にひかれていくキョヌ（彼）。でも、そんな彼女には、切ない過去があった･･･。 ストーリーも良かったのですが、特に今回の映画で感じたのは、キャラクターの立て方がとにかく旨い。キャラクターをじっくりじっくり練ってあるので、ひとりひとりのキャラクターが生きている。ヒロイン演じる超美人のチョン・ジヒョンがかなりいっちゃってる演技を見せてくれ、大声で笑っちゃいます。実は、私はこの猟奇的願望が自分の内面に潜んでいると感じました・笑。あれくらい出来たら気持ちいいだろうなぁと（「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラにも通じるものがある）。なるほど韓国で社会現象化したのもなんとなしに分かります。爽快です。ちなみにそのヒロイン、シナリオライターを目指しているのですが、かなり突拍子もないストーリーを書くその感性に自分に近いものを感じました（危ないかも）。一方で彼女の彼がとても優しい。ちょっと頼りなげで情けない感じの男の子。なんだけども、お酒で泥酔・酩酊状態の彼女をずっと介抱してあげて、ある事件では彼女の代わりに自分が人質になってあげたり。彼女の面白くないシナリオを全部読んで聞いてあげて面白いといってあげる、すべて彼女のことを分かってあげた上で。（といってもひかれている、好きだから、なんですけどね）ある理由で別れなければならないのですが、ずっと待ち続けるのです、ずっと、ずっと･･･。別れて2年後、ある丘の上に植えられる木を目印に会う約束をします。その日、彼女が来なくても、ずっと待ち続けた。それでもあきらめず、いつか来る彼女のために落雷で倒れてしまった木を別の木を植えてあげる･･･。この映画、そもそも９９年パソコン通信の掲示板から端を発したそうです。ちょっとヘンな女のコとの実際に経験した奇妙なデート話を掲示板に書き、またたく間に爆発的話題を呼んだといいます。これは後に単行本化もされ、10万部を越えるベストセラーになり、映画へと展開したそうであります。韓国では大ブームだったのですね。何よりこの作品、シナリオがいい。監督は原作よりもシナリオの方が面白く出来ている、と語っています。シナリオは、構成や台詞が関数の計算式のようになっています。それがこの作品は、実に巧妙で絶妙なリズム感を持っています。撮影監督はＪＳＡやシュリのキム・ソンボク監督。恋愛表現の微妙な部分を繊細に、旨く演出しています。韓国映画はこの繊細な映像演出が旨い。そういえば絵の構図もＪＳＡっぽいです。恋愛映画としてのストーリー性も日本人は好きなんだろうなぁと感じます。音楽も情緒的、コメディ的、バランスがとれています。私は琴線に触れてしまい、恋する気持ちが蘇ってきてしまいました。そして 映画のラスト・ソング。ストーリーにあわせた歌詞なのですが･･･♪ 君はいつか戻ってきてくれるだろう 信じてるから 待ってるよ 僕には君しかいないから ♪ 自分にとっては元恋人の優しさを思い出させた映画であり、ちょっと意味深な映画でありました・笑。

  2005.08.13

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• 亡国のイージス 批評【辛口】 映画を読み解く

  見てきました、終戦のローレライに告ぐ 福井晴敏氏原作の「亡国のイージス」。以下、見たいと思っている人、見に行くと決めている人は読まない方が良いです。まず、公開にあわせて凄く急いでつくってしまったのか「やっつけ感」が作品から垣間見られ、最初から感情移入が出来ませんでした。終戦のローレライでは、終戦間際、東京に原爆が投下される計画がなされていたというあったかもしれない･･･と思わせるリアリティがありました。ところが亡国のイージスでは現代が舞台となり海上自衛隊をめぐって繰り広げられるアクションなのですがどうもその設定にリアリティがないのです。 迫り来る恐怖感がない。というのも、国際問題の影響でしょう、イージス艦に乗り込んだ工作員の敵国が「某国」とされているため、イメージしにくくいのです。恐らくですが、原作はとてもよいように思えます。映画の制作費は１３億円もかけた（？）とも言われていますが、演出力がいまいちでとても残念でした。脚本にセリフの甘さ、設定も不格好であること、値切ったのではと感じさせるＣＧ、回想シーンも意味が分からないものが多く、後にＨＰで情報を読んで、あぁそういうことだったんだぁとやっと情報の整理が出来るようになりました。キャストについては、主人公の真田広之は人間味があって魂がこもったキャラ、勝地涼の演技も良かったです。けれども、他の役者のキャラがほとんど立っていない、生きていないように感じました。最大の盲点は、男女の恋愛という設定が無いこと。映画でもドラマでも、やはり色恋沙汰がないと燃え上がりませんから。工作員の女性がひとりでてくるのですが、いなくてもいいんじゃなかったかなぁと思われる存在でした。海の中で勝地涼とその工作員の女性が戦いになるのだが、戦っていると思ったらいきなりキスをして、キスしたと思ったらなんと勝地涼がその工作員をうちまかし、その工作員が死んでしまうのです。もうちょっと情緒的に描いていれば責めてひきつけられる魅力的なものとなったのに･･･。この国の将来・未来を案じて作品が創られたのは分かりました、最後にはやはり某国工作員側になびいていた一部上組員が大和魂みたいなものに目覚めるのですが、それで何を言いたかったのか、見えてこなかったのです。多分、この映画を見て、日本を立ち直らせようと思う人はいるだろうかなと思いました。終戦のローレライがあまりにも良かったからか、本当に残念だと感じます。ちなみにここ数年で魂を揺さぶられたアクション映画は、最近のその「終戦のローレライ」と「アレクサンダー」ですね。

  2005.08.10

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• 映画「ローレライ」

  第二次世界大戦中の1945年。広島、長崎と相次いで投下された原子爆弾。水面下で米軍は長崎に続き、東京にも原爆投下の計画を企てていた。潜水艦ローレライに託されたのは、まさに命を賭けて東京に原子爆弾が投下されるのを阻止するミッション。米の海軍が恐れたナチスドイツ製造の潜水艦「ローレライ」とは･･･。かなり良い映画だった。映画を見終わって、その作品から感じたことを言葉にすると － 大和魂 － 先人が命を賭け、命を犠牲にして守ろうとしたもの･･･。私達の未来である。辛い、苦しい思いをした先人達は、同じ思いをさせぬようにと仕事を成す。後世の未来を守る、そのために。忘れかけた日本の魂のようなものを表現しているのではないかと感じた。私の母方の家系にも戦争の犠牲者がいる。戦死後は国家賠償、母の実家には多額の保証金が入ってきたという。その存在をその映画を見る前に知り、なぜか胸から熱いものがこみあげてとにかく感動した。先人達の魂の存在と「生」への希望を感じた。フジテレビが製作に入り、役所浩二が主演で、柳葉敏郎らが好演。役者がそれぞれ凄くいい味を出している。ゴジラ、ガメラを過去に製作したという樋口監督。監督は亡国のイージスの小説がローレライの構成に影響したと語っている。小学生の頃から人類の終末、日本沈没に関する映画で死生観を植えつけられたという。ローレライでは「見終わって生きることってこんなにいいものなんだ」と感じることが出来るような希望を伝えたかったという。スタッフと一丸になって、希望を発見したという監督。私にとって、作品そのもののその集大成が大和魂のように感じられた。 とにかくいい映画です。ぜひ、ご覧になってみてくださいね。

  2005.05.11

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• 「プロ論」　～目的が明確な転職は肯定される～

  　今、どこの書店に行っても売れ筋の本。（私は古本屋で購入）日産のカルロスゴーンから、木村剛、福助起死回生をはかった藤巻社長から楽天の三木谷社長、小谷真生子、櫻井よしこ、古舘伊知郎などのニュースキャスター、作家秋元康から、和田秀樹、糸井重里から齋藤孝、和田あきこにデザイナー日比野克彦･･･。５０人の錚々たる成功者の面子の仕事論についてひとりひとり短くまとめられている。その人の人生の転機になった出来事や、その人自身何を「判断」材料として決断に至ったのか。今の、そのひとがあるのか。その人の「仕事＝人生観」が分かってくる。　共通しているのは、自分の能力に妥協せず、次々とチャレンジしていく、見極めとタイミングのよさ、スピード感。そして、それぞれがそれぞれいた職場でベストを尽くしているということ。手を抜いていない。その時その時を大事に生きている。石の上にも３年。それでもダメだったら次がある。そして、絶対あきらめていない。すると、自然に縁に恵まれていく。　おどろいたことがあった。キャスターや心理カウンセラー、プロデューサー、そして５０代、６０代の社長さんの見解も述べられている中、共通項を見つけた。「転職」を肯定しているのである。とはいってもただ、嫌になって転職をするのとは違って、目的を持った転職は時代の摂理にかなっていることだという。特に、成毛眞氏（元マイクロソフト社長、現インスパイア社長）は『キャリアアップによって地位の上昇をはかりたいひとならとっとと今の会社を辞めてしまいなさい』と言う。『これからは転職経験がないことがリスクになる。変化への対応力を知らない人は、逆に自分が採用するとしたら怖いもの。転職によって新しい知識を得ていない人、複数の社会を経験していない人は活躍が期待できない』と言っている。若者の「飽きちゃったから転職する」という人が逆に欲しいといっている。欧米がいいというわけではないけれども、欧米の経営者クラスは１社しか経験していない人はいない。かといってそこに日本の存在価値を見出しながら、先駆けていくことが大切なのだとつくづく感じる。ひとりひとり、サラリーマンにも自立の精神が求められ、そのための知識を持ち、独立心や仕事を生み出していける能力のある人が会社にも、世の中にも必要とされる。（この言い方も　古いですね）　転機にはこのような本はとても参考になる。自分を肯定することを探しているのかもしれないけれども自分の判断や決断の起動力になることもあるからだ。　実は今度、私がチャレンジしようという会社は、「背水の陣」。戻りたくても、前の職場には二度と戻れない。「安定」よりも、常に時代を先駆けていく、「守り」より「責め」の１手で快進してゆく、それが生命の望むところである。

  2005.04.17

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• 十戒　Moseｓ　～「自由」を選び、自由を形にし、実現することを考える～

  　　新しい時代には　新しい秩序が必要である。■映画・十戒を見て　「救い主」と呼ばれた人達について考えた。聖書の中にある話であり、宗教とされているが、宗教の枠組みを取り払って見ていた。モーゼが生まれた時代・社会背景にしても、イエスが生まれた背景にしてもその時代の古い凝り固まった「律法」が存在し、腐敗した官僚政治が行われている。その国家の下でいつも苦しむのは立場の弱い弱者と呼ばれる人達である。国家を信じても、律法を信じても報われない。すれば何に救いを求めるか。神である。「救い主」。人々が神に祈り、それを施す人が人となって地上に現れる。あるいは予言者によってそれを行う人が現れる。　モーゼにしても、イエスにしても、言葉が人を超越している。従来の既成概念にある言葉をつかわずに、神の言葉をつかっている。神の言葉とは、人の命の言葉でもある。しかも、瞬時に解決策というか状況を変える言葉を表現している。状況に呑みこまれるのではなく、自らの「存在」を現している。存在とは、組織によってつくられた何者でもなく、両親によってつくられたものの何者でもない、自分自身の言葉である。　十戒を見いてて、一番印象に残ったシーンがあった。モーゼが出生の秘密を知り、生みの親である奴隷のヘブライ人の母を尋ねる。そこには育ての母親もいあわせ、エジプトの王となるのか、ヘブライ人と共に奴隷となるのかの選択を迫られる。モーゼはご存知の通り、エジプト国により「救世主が世に現る」との預言からヘブライ人の赤子を殺させた時、その難を逃れて、エジプトのファラオの娘に拾われ育てられたエジプトの王子である。王女が「わざわざ奴隷の道を選ぶの？王になれば、何でも解決できるのよ。王として全ての人に恩恵を施したらどう？」との言葉にモーゼは答える。「私の行くべき道は決まったのです」奴隷になったら地獄のような苦しみがあることを知りながらも、同胞たちと共に生きる、つまり奴隷となることを選んだモーゼ。この決断。自分がこの状況であったら、果たして出来るかと考えてしまった。王という立場で、状況を変えていくことだって出来るだろうに、と。ところが。王の前においても、民の前においても、モーゼの判断の基準はいつも神である。王により、エジプトから追放されたモーゼは、シナイへ抜ける砂漠をさまよいながら過去の蘇りの想いと未来への不安な予兆かを抱きながら、何日も砂漠をさ迷い、艱難と困難を潜り抜ける。神によって選ばれた予言者や預言者が必ず訪れる御業。母なる大地に帰ろうとするとき神の御業は始まる。そして、シナイ山に登ったとき、はじめて神の啓示を受け、山から下りてきたとき、モーゼの奥さんに言った言葉があった。『見た光とは永遠の霊の光　―　みんなの中にある光である」と。そして、神意を受けたモーゼはエジプトで奴隷とされているヘブライ人の民を救うためエジプトに戻る。時代が変わると共に、時代を変える人が現れる。モーゼは自由の道へ導くために生まれた。エジプトを脱出するために、エジプトに災いをもたらすなど数々の奇跡の御業を成し遂げたモーゼ。やがてファラオ（モーゼの兄）はモーゼの神に恐れを抱き、ヘブライ人達を解放することを選んだ。ヘブライ人達が自由になって獲得した新たな希望。しかし、その民は、砂漠を乗り越え、モーゼについてゆくのだけれどもその殆どは神を信じられず、途中、不安に陥ったり、権威あるように振舞う者の声に流され、堕落していく。流されて、自ら足をつけて歩もうとしない。自由を恐れ、自らの足で歩もうとしないのである。そして「十戒」　神との契約　神の律法が民の前に現される。強く、逞しく、雄雄しく生きたモーゼは、数十年たち、神の下へ召されていった。■　自らの今の状況に準えて････　今日は風邪をひいて熱を出したため、久々にビデオを見ようと、ふっと手に取ったのがこのモーゼの「十戒」だった。偶然にも、今の自分の状態に準える。自分にとっては苦難の道だと感じた5年間。その5年のはじめにクリスチャンの方からある言葉を頂いた。　～　わたしはあなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる　　それは平和の計画であって　災いの計画ではない　将来と希望を与えるものである　　そのとき、あなた達が私を呼び、きて私に祈り求めるなら私はきく　　　　わたしを尋ね求めるならば見出し、心を尽くして私を求めるのであれば　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わたしにであるだろう　～と自由となった今、何もないところから何をどうはじめていくのか。人の声に流され、時に人の声に揺らぐ。既成概念にとらわれるより、自らの本音はどうしたいのか。必要なもの必要な時に現れる。いつもこの偶然がある。映画の中にあった。「神によって導かれた道である」　―　思い悩むより、案外存在がいかされ、神に委ねたとき、導かれるものなのかもしれない。

  2005.04.11

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• 火曜サスペンス劇場　～知らず知らずと思考回路に生めこまれていた潜在意識～

  　生まれてはじめてしっかりと「火曜サスペンス劇場」を観た。あまりに古典的なつくりと設定、ストーリーに時に苦笑しながらも、つい最後まで見てしまった。内容がどうこうというよりも、ひきつけられていってしまうあの力は凄い。でも最後は、あぁやなものを見てしまったなぁ･･･、なんと時間を無意味に過ごしたのだろう･･･なんていう感覚で終わってしまった。最後まで、俳優の演技にも、脚本の台詞にも一度も感情がひっかからずに共感できなかった。　中年のおばさん、昔の友人、夫の浮気、嫉妬、殺意、恨み･･･　最後は和解なんだけれども、見た感想はプラスマイナスゼロ、というのか、マイナスに近いかも知れないなぁ。あぁはなりたくないよなぁという。。。でも、そういった人のドロドロの情念をよく描いている番組だとある意味関心する。東宝の制作の方、申し訳あません。確かあれも１２％くらいの視聴率を保っていると思うけれども正直、共感する人の気が知れない。　これを見てあることを思い出した。私はこの火曜サスペンスの「悪い女」のようにされてしまったことが一度だけある。（自分の意識抜きにしてある人の意識の中に入ってみると、こういう思考回路だったのです）それは誤解であるし、真実ではないことであったのだけれども。でも、そのなんていうか、女の持つ、「執着」というか人が狂っていく感覚というか、人がどうして分かり合えなくなるのか勝手に人のイメージをつくりあげてしまい、どんどん妄想が発展し、恨みになってく。そういうことも分かる機会だった。こんなことが社会で現実に起きている事件に影響しているのか、それとも、事件をもとに描かれているのか。確か、佐世保の小６の女の子の同級生殺人もこの火曜サスペンスにも若干影響したなどと、一部の報道があった。影響は明らかにあるのだ。しかも小学生には明らかに悪影響を及ぼすだろう。　テレビは危険だ。私はテレビ世代で、中学時代は、東京ラブストーリー、愛という名のもとに、ひとつ屋根の下で、など野島さんの脚本の作品である意味育ってきた。だから恋愛にはあの思考回路がどうもつきもののようなのである。先日も、ある先生に『君、安物の恋愛ドラマの見過ぎじゃないの？』と思考回路を読まれ、これは一体どこから来るのかずっと考えていた。テレビの主人公の会話や思考回路が、知らずと人生に生きてくるのである。脚本家の書いた言葉が、ある意味世の中を支配していくようなものである。私の親の世代（５０代）からくらいなのかな、メロドラマの見過ぎなのか、変なことを子供に教えることもあるので本当に危険である。　こういった状況から、今の日本の状態を俯瞰してみると　　　　　　　　　　　　　　　　　　これはまずいことこの上ない。　　　―　　言葉が国を滅ぼし　言葉が国を立てなおす　―　（倫理研究所のカレンダーより）　不幸を見て、幸せってこんなものね･･･なんて意識を刷り込まされたり、親にはいつも『人は人･･･』なんて言われながら育ってきたけれども、負けず嫌いの私は『分かり合えない他人には分かり合うより力をつけて勝つものだ』と自分ながらに育ってきてしまったようだ。　あまり本を読まなかった子供だったので、大人になってちゃんとした本を読むようにしている。良い人との出会いに恵まれ、良い本にも沢山めぐり合えた。良い言葉を、しかも魂が磨かれるような本を読む。聖書は、言葉が立体的、次元を超えた力、そして生きた言葉を感じる史記であると最近、更に凄いと感じた。イエス＝キリストの言葉について最近、深く考える。言葉について考えると共に、良い本の言葉には「未来」がある。そして時には読み終えた時、永遠性さえ感じる本もある。時を超えて　言葉が生きているように。　ですので、子供を持つ親の方はテレビを見るより、本を読ませてあげたほうが感受性も想像力も豊かに、言葉を大切にして育っていくと感じます。言葉が国を滅ぼし、国を立てなおす。心にしみる美しい日本後が消えると、共に人と人の絆も希薄になっていく。言葉で子供達を抱きしめること、とても大切です。　実際、テレビに入って制作現場を知り、「仕掛け」も「やっつけ仕事」もかなり見てきた。スポンサーにもよるけれども案外安っぽいかも知れないなぁと（当局では）感じた。でもご存知のように巨大メディアがインターネットの波及、このようにブログの波及から融解してきている。それ故の視聴率低下。融解していくメディアの中で生き場を見失いながらも、作品を創る力は失いたくない、プロデュースをしていきたい、という気持ちがにわかにテレビ現場を離れて芽生え始めてきた。「はじまり」の予感である。

  2005.04.05

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• 「オニババ化する女達」　～自分の女性性を認める・自らの『理念』を構築する中で～

  　「理念」　―　といえば、会社の理念、がまず出てくるが、自らが人生を生きる「理念」があれば指針というか中心に軸が立つ。選択や判断・決断の指針となる。宇宙と地球に軸が立つように中心に存在するのがこの「理念」だと認識している。けれども今までの経験や知識で考えで頭で考えても答えが出てこない。ここ2日で三砂ちづるさんの「オニババ化する女たち」を読んでいて、自分の身体（命）の感覚と、理念を築いていくプロセスで欠くことの出来ない、とても大切なあることに気づいた。三砂さんの認識によるとオニババとは『社会の中で適切な役割を与えられない独身の更年期女性が山に篭るしかなくなり、オニババとなりときおりエネルギーの行き場を求めて、若い男を襲うしかなかった』と捉えているという。エネルギーとは、「性」と「生殖」にに関わるエネルギー。　女性のからだは次の世代を準備する仕組みがあるという。それを抑えつけてつかわないようにしているとその弊害が身体に出る。女性として生まれてきたからには、自分の月経・性経験・出産といった女性性に向き合うことが大切にされないとある時期にとても大変になる。これはオニババ化への道で反対に自分のからだの声を聴き、女性としてからだをいとおしんで暮らすことが出来ればいろいろな変革を遂げることができるという。でも残念ながら日本ではあまりそれは大切にされていない。　こんなことを先人の身体の智恵や、月経について、出産、現代社会の「女性性」の位置、社会体制の中での女性性、世代をつなぐ楽しみを生きる、そして女性性が男性性を導くということまで、パラグラフにわけてとても面白く興味深く書いてある本。若い女性が読んだら、素敵に美しく年齢を重ねられると感じたし、嫌だろうけれども、男性も読んだら、モテることにつながるのではないかと思う（あまり具体的に女性に話すのではなくて、知識として身につけているということですが）。　「理念」。～　　人間も自然界のあらゆる命ある存在は次の命ある存在に働いている　　　　　　　　　　　　　　子供達の未来を創る　　　　　～これは、「本音で生きてください」という本を書いた高麗恵子さん（経営者でもある）の理念。私自身、今新たな仕事を探していたりするが、自分の軸になるものが分からなくて困っていた。この本を読んで『子供を産む準備をする』この考えを中心にもっていくと、凄く身体が定まる感覚がして同時に自然に身体が和らぐ感じがして、自然に笑顔にもなれた。　月経も、出産もどこか汚くて、面倒くさいものだという認識が実はあった。しかも、男性化した社会で、その半端ない仕事量と時間のゆとりのない多忙さに追われ、すっかり自分というか女性性を見失っていた自分。毎月の生理痛は激しく、肌があれてオニババ化が進行していた（笑・いや笑えない）。オニババ化すると、自分のことが嫌になると人も認められなくなる。嫉妬の温床になる。そのエネルギーの矛先が一番大切な彼にいく。愛するひとのもとへ･･･。これではまるで子供への虐待と同じだ。そんなことが別れに繋がっていったように思える。　身体の内は悲鳴をあげていながらも、我慢をしながら仕事をしているのが多くの女性の現状だと思う。それで、婦人病に多くの人がなったり･･･。これを読んだ、会社の管理職や経営者の男性の方にはぜひ、この女性性を考える機会を奥様や職場の女性達と考えることで、仕事のあり方や、この社会での出産・月経のあり方を考えて欲しい、なんてことも望みます。　一方で。体の声を聞き、女性性を認めると感性が細やかになる。気持ちが穏やかにもなる。食事も自分で創ってみたり、ものを大切にしたり、お金を大事につかったり。それらを大切にすることは自分を大切にすることに繋がることに気づいた。生活習慣が豊かになる。人に優しくなれる。　本を読んだ後、とても身体が柔らかく、頭も柔らかい感覚になっていた。女性が笑顔でいれば、男性も仕事を元気ですることが出来る。家庭でも職場でも。日本経済の発展につながり、世界に循環していって世の中がプラスのエネルギーに溢れる。それほどに「男女」のあり方は大切なのですね。女性が女性の身体の特徴というか、メリットをいかすつかい方をすれば。男女の関係が豊かな国は、景気・経済もうまくいっているとも言われています。お金と男女についても何か関係がありそうですが。身体は資本ですから、まずは女性が「女性性」を認め、美しく生きること、大切ですね。そのためにも、この「オニババ化する女たち」はとてもお薦めの1冊です。

  2005.03.23

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• COSMIC　DIARY　～宇宙のリズム・地球のリズムと共に過ごす～

  ◆　ＣＯＳＭＩＣ　ＤＩＡＲＹ6年前からつけていた日記で過去を今整理しています。99年、ある人にこの「COSMIC　DIARY」を手渡された時から自分自身に目覚め始めたようです。この1年、ずっとつけていなかったことに気づき、なんか今いち1年の目標というか、旨くいかなくなってきたな･･･と感じることが多く、きのう1年ぶりに購入してつけています。マヤ暦は１３の月のリズム、女性の生理機能もこの１３月のリズム。月のリズムなのです。28日周期を取り戻すことで、自然の流れと地球上の生命サイクルと同調していく自分を感じはじめる。1日、1日にキーワードがあります。例えば今日だったら「目的」「ひきつける」「ひとつにする」などの。そういえば1年つけていなかったけれども、読み返してみると、その時々に感じ、生まれた言葉が未来を創っているということを分かってきた。自然と成長を記してあるので、1年を通して、どれだけ自分が成長したのか、そして自分の声をふりかえったり･･･。とにかく、人生が日々上昇していくような感覚がある日記。夢も記していると、後に現実になったり、啓示だったと感じたり･･･。◆　動いて動いて先を創っていく最近、好きなことばかりして過ごし、メディアの情報も一切見ないことにしていた。すると情報が入ってこないから頭が働かない、文章をかくのも構成もへたになる･･･。社会に貢献していないことが結構辛かったりする。人は情報がないと頭が働かないんだなぁと、情報のつかいかたということについても逆に勉強できた。そして今日も春の陽気を感じ寒いながらも眠く昼寝をうとうとしていると、男の人が家に入ってきて殺されそうに成る夢を見てしまいました。驚いたけれども、『そろそろやれ』という意味だなと感じて動き始める。まず、掃除をして、食事をして。クリーニングを出して。夕方ボランティアを少しして。そんな動きをしていく中で、じっと固まっているよりも動きを創って未来につながっていくことを実感。あすはとある企業セミナーなので履歴書を作って、最後の作品の構成と取材を考えて･･･。不思議だけれども最近、身体の感覚が鋭くなってきたのか、嫌なものは嫌とはっきりわかって、動いていくうちに間違ったことをすると、曇り、苦しくなっていく。でも、楽しいこと・好きなこと、正しいことをやりはじめるとみるみる元気になるのである。これは面白い！　それほどに、身体の感覚は大切で身体、体内をよく感じること、内面が未来を導く標であると分かってくる今日この頃。　ほんとうに、この　「今」「今」という現実を　輝いていきることが　とても大切。　

  2005.03.05

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• テレビを見て助けられたこと　～テレビを諦めた自分がテレビで救われた～　　「気づかされた命の存在」　

  　TBS２３の特集を見て。神戸の「サカキバラセイト事件」を担当したあの井垣判事。　昨年末の話で、喉頭癌で一部の器官を手術で切除しなければならない、もう一生涯、声が出せなくなる。手術前から手術を経て、38年間つとめた裁判官最後の日までを追ったドキュメント。井垣判事にはちょうど去年の春お会いして、取材でインタビューに応じてくださった。被害者遺族と自宅で卓球をするなど、少年（加害者側）の審判をしながらも遺族の気持ちを汲み取ろうと、そして遺族の批判を浴びながらもご尽力されていた結構オープンな方だった。お会いした方が、ドキュメントの主人公になっていて驚くと同時に取材者としてしか見ていなかった、その人の「命」の存在を感じたのは始めてだった。手術後、更に食道癌も見つかった。印象的だったのは、手術前本人の声で『人を裁くという国家の権力を使って強者の立場だったのが　社会的弱者になる。２つの面を見ることになるのだ』とお話をされていたことだった。手術前から手術後、そして人口の器具を使ってしゃべる、そして38年間ずっと支えてきた奥様の存在と。「命」の存在を　―　　実はとても感動をしてしまったのである。お会いしたことのある人だったから尚更なのかも知れない。　そして奇遇にも、今年はじめ。私はある取材で神戸幼児連続殺傷事件で犠牲になったハセシュン君のお父さんにお会いしてお話をした。不思議な「縁」を感じた。　さて。この映像を見て、自分がドキュメントを創ろうと想った原点の気持ちを思い出した。こちらのHPもいつも見てくださっている方で、当時余命4ヶ月だった難病の娘さんのお母さん。私はこの方にあうとお母さんの優しさを感じてほっと安心する。ただただ、純粋に生きてお父さんとお母さんを大切にいきる彼女の姿に『絶対助けてあげたい』そういった気持ちが胸から溢れて溢れて行動にでてきた結果それが形になっていたのだった。　自分を見失い、正直テレビ業界をすぱっと辞めようと思っていた。しかも、今日は身体の疲弊が凄かったので休んでいた。で、たまたたまつけた井垣さんの特集をやっていたテレビで原点に戻ることが出来たのだ。ほんと不思議な縁。つまり、テレビで助けられたのである。縁も運もめぐりめぐってきたこれも「出会い」。沢山の沢山の「命」が実は時に助けてくれたり、する。それが理不尽に不条理に亡くなった命だったり・・・。その存在が生きてくる時がある、一緒に生きているのである。　ただ・・・。今の職場では、自分がミスをして、失敗を責められて、険悪な雰囲気がある。自分の心を傷つけ、身体を傷つけるという悪循環を辿っている。しかも、表面的に取り繕って演出をして綻びを直そう、人の気持ちを理解出来ない人が牛耳っている現状がある。心情を理解せず、私は今の番組が破綻の一途を辿っていることを痛感しているのである。でも。自分の今の気持ちは、作品をガンガン創りつづけたい。出来れば人を助けられることであれば、創りつづけて人を助けつづけたい。そこに集中したい。1度スパっと今の職場を辞めて、数ヶ月一般の仕事をしながら、次の「創る場」へ移ろうと思う。サラリーマンではない、芸術家な生き方　―　これが自分の資質である。可能性を潰している暇なんてないのだ。　なんだか　春を告げる優しい風と共に　　　　　　　　　　素敵な「出会い」が待っているような予感を胸の内で感じている。

  2005.02.11

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• 映画「ニュースの天才」

  　こんなことは日本ではあり得ない。絶対あり得ない。「ニュースの天才」。ニュースは事実という暗黙の方程式を認識している今日、驚くべき事件が起きた。（HPより）事実を元にした映画だという。主な舞台となるのは９８年、大統領政府専用機に乗る雑誌「THE　　NEW　ＲＥＰＵＢＲＩＣ」の編集室。２５歳にしてスター記者が斬新な切り口で面白さと刺激を求めてニュースを創る、というもの。読者の期待に応えるために・・・。そのためニュースを創る、捏造する。４１のうち。２７が捏造だったということが発覚した事件。それは読者が求めているニュースをという思いからだった。私もメディアの人間ですが、最近の傾向として人が求めるネタとは、刺激か、面白さか。確かに、最近のニュースの傾向として、時にバラエティに走っている気がします。映画の感想は、はっきりいって何とも言えません。実は「いま、会いにいきます」の方がずっと見て良かった幸せ感が広がって、豊かに日々を過ごせると思います。しいて言えば、音楽が良かったです。そしてひとつ、感動したのはこの主人公の上司の編集者、彼はイラク戦争取材中になくなった実在の人物の存在。けれど、ジャーナリズムの映画としては、やっぱりレバノンの地で「ヒズボラ」にインタビューを設定するところから始まるアルパチーノの「インサイダー」が一番好きです。「ニュースの天才」、都内では六本木ヒルズともうひとつの映画館しかやっていない。あのトム・クルーズも制作指揮に関わっていると言いますが、でも、もうひとつ波というか、う～ん。。。へぇ～　こんなこともあったんだ。という感想でしょうか。それしか今は言えませんね。　

  2004.12.28

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• 「意識」と「命」　　ニュース特集　～テレビで気づいた命の存在～

  「意識」が曇ると、中心がズレる感覚がする。感覚も鈍くなる。頭にもわーっと何か覆い被さっているようで、時々おかしくなりそうになる。最近それが特に顕著である。マスコミとはそういう日本国民の色々な「意識」と「想念」が交錯する場所。相当自分をしっかり保っておかないと倒れそうなるほどで、とにかく人間の作った「意識」が如何に強いか思い知らされるようなところである。そしてそれぞれの歴史から産み出されたエネルギー、そしてそれらの衝突、悪者にされてしまった、あらゆるもの・・・。けれどもそれを紐解いて行くと中心には人間の歴史があり、積み重なり現象化している。それでも紐解いてゆくと、何より命の源はひとつだということをわかる。　職場にも凄く意地悪な男性が居て、（先日は女性による噂のことかきましたが）潰してやるーとどこからともなく、身体の内の想念、怨念と感じるのです。一緒に仕事をするたびにいちゃもんつけて、「君は仕事が出来ない」と洗脳でもするかのように言葉の暴力と威圧の暴力で責めてくる男性。 　その人の状態を言葉で先入観なく、表現したとき「病」という言葉がでてきた。病んでいる。毎日明け方までの酒と1日２箱近くの煙草。波長が否応無しに私にはあわない。こういう人が取材をしてニュースをつくっている、果たして真実を見極めて、人に伝えられるだろうか。そんな意識や人間と闘いながら、辛い思いをしながら、時にはそういった人達を憐れだと思いながら、なぜここにいるのだろうかと考える。自分をみうしないがちになりながらまるで存在忘却しそうになってしまった時、ある映像をふと見た。　それは「難病：無痛・無汗」の難病の子供達のニュース特集。痛みを全く感じない障害を生まれながらに持つ、もしくは成長の過程で持ってしまった子供達の話だった。痛みを感じないということは実はとても危険で、舌を噛んだり、骨折しても気づかない、指を噛みきってしまう。その子供達が生きる姿を見て、親御さんはそんな障害を持ちながらも、涙ながらに語っていた。『どんな障害を持つ子供でも、自分の子供だから本当に可愛いんです』と。　障害や難病の人のニュースを見れば、自分にはどうにしようも出来ない、と逆に不安に思うこともある自分だったけれど、この時はテレビを見ながら涙がボロボロと出てきた。子供達の命がありのままにそのままに生きているからだった。そのありのままの姿を母が受け容れて生きている姿は、美しく、ただ生きている姿なんだけど、胸を打たれ、心が動いていった。　会社の一部の人も見ながら泣いていた。私は今まで障害を持つ方は、役に立たないから大変だよね、そんなふうに産まれてきて、なんて思う、作られた意識があったけれど、この時ははじめてどんな芸能人より輝いて目に映った。人間のつくった意識の方が強い世界で、私は完璧に「命」を感覚的に忘れていたことに気づいた。命の存在など、忘れたほうが楽に、鈍く生きられるかも知れない、しかし、次世代が途絶えてしまう。それでは地球に、人類に未来はない。心が動き、すべてが頭が動き出した。意識が融けた。先に述べた、会社の男性。　　そして障害を持つ子供達。一体、どちらが障害者か。私は前者と迷わず答える。心が言っていた。―　どんなに機械的に仕事が出来ても　　　　　　　　　　　　　　人を動かすのは「心」である　と　―人間は心が正常に働かないと、頭も、正常に働いていかないのではないのか。 この職場を去るとき、にその人に言いたい。『貴方は仕事がどんなにできても　人も世の中も動かすことは出来ない』と。意識的な情報で人間は動かない。人間が生きてきた長い長い、ドラマがある。ニュースとはそういうことだ。人間には歴史があるのだから。歴史を紐解くと必ず存在するもの　―それは人類共通の「愛」である。　そして分かった。映像で、人を洗脳し、表層意識を蔓延させることも出来るが（メディア・コントロール）そうではなく、映像で「命の存在」そして「光」を、心に愛を伝えることが出来ることを。　　　　私には多くの人が待っている　―　　　　　　　だから先を創るのです。

  2004.12.18

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