収縮期血圧とコレステロール値の上昇は心血管疾患リスクを高める
いつもありがとうございます。先日、磐田に出張した時にサラリーマン時代の後輩が心筋梗塞で倒れていたことを知りました。実は2、3年前に近い将来、心筋梗塞になると禁煙をすすめていましたが、そのままヘビースモーカーを続けていました。自業自得ではありますが、予言が当たって驚いたようですが、自分だけは大丈夫だと過信した結果でした。リハビリ、食事内容などを聞くと、再発を繰り返す彼の父親と同じ運命だと感じます。健康知力が低い人の運命なのでしょうか。今回のように顔色などである程度予測できてしまったことは何度もあります。定年退職した元上司は相変わらずのスモーカーで、禁煙をすすめましたら怒っていました。私は困りませんが、悲しいことにならないことを祈りたいと思います。******************************************************************************** コレステロール値がどのレベルであっても収縮期圧(SBP)の上昇はCVDリスクを高め、また、SBPがどのレベルであってもコレステロール値の上昇は脳梗塞および冠動脈疾患(CHD)リスクを高める。日本を含むアジア・太平洋地域9カ国で行われた36件のコホート研究のデータから、血圧とコレステロール値が心血管系に与える影響が明らかになった。ニュージーランドAuckland大学Clinical Trials Research Unit(CTRU)のAnthony Rodgers氏をはじめとするAsia Pacific Cohort Studies Collaborationの研究で、詳細はCirculation誌電子版に2005年11月21日に報告された。心血管疾患の予防には、複数の危険因子の改善が得策と考えられており、国際的なガイドラインも血圧とコレステロール値の管理を推奨している。しかし、広範な集団の心血管疾患(CVD)リスクに対する血圧とコレステロール値の関係はこれまで分かっていなかった。Rodgers氏らによれば、SBPおよびコレステロール値を組み合わせて、CVDの発生率との関係を評価した大規模研究は本研究が初めてだという。研究者たちは、アジア・太平洋地域で行われた前向きコホート研究で、5000人・年以上の追跡があり、ベースラインの年齢、性別、血圧、コレステロール値と追跡中の死亡が記録されているものを選出した。分析対象としたのは9カ国の36集団。内訳は、アジア29集団(日本11、中国12、シンガポール2、韓国1、香港1、タイ1、台湾1)と、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)7集団(豪6,ニュージーランド1)。総数380216人で平均年齢は47歳だった。追跡期間の平均値は、ANZ9.8年、アジア5.9年、2547447人・年の観察となった。致死的および非致死的CHDは3079人(35%がアジアのコホート)、致死的および非致死的脳卒中は4247人(75%がアジアのコホート)に発生していた。血圧の測定値の中でCVDとの関係が最も強力なのはSBPという報告が複数あることから、今回はSBPのみを分析対象とした。被験者たちをベースラインのSBPと総コレステロール値で16群に分類。血圧(130mmHg未満、130-144mmHg、145-159mmHg、160mmHg以上)で4群に分け、それぞれをさらにコレステロール値(4.75mmol/L未満、4.75-5.49mmol/L、5.50-6.24mmol/L、6.25mmol/L以上)で4分した。コレステロール値とSBPレベルには相関が見られた(r=0.20、p