テーマ:トレイダー(465)
カテゴリ:穀物
最近、リスク管理に目覚めた(?)自分としては、オーバーナイトリスクのような「丁半賭博」は極力避けるべきと考えている。そりゃ、大当たりすることもあるが、確率的にいつかは「必ず」外れる。そこで大ダメージを食らったら長期的な成功は望めない。従ってこういうやり方では実はそう建玉を増やす訳には行かず、よって実はパフォーマンスもたいして上がらない。
リスクを「想定内」に管理することが出来れば、その分大胆にポジションサイズを増やすことが出来る。結果的にはこの方が成績が良くなるはずだ。 とは言っても、ひとつ悩ましいことがある。それは「張り付きで手仕舞い出来ない」ケースだ。特にガソリンでは日常茶飯事だし、穀物でも最近は珍しくない。張り付いて手仕舞い出来ないとその晩のオーバーナイトは運任せ。リスク管理も及ばずに「想定外」の損失を被ってしまう可能性が出る。 そこで、以前発案したのがガソリンのNYMEXヘッジである。これは張り付き等による残玉発生→オーバーナイトリスクを米国市場の同種銘柄の逆玉を建てることでヘッジする方法だ。完全な相関はないが、ある程度のヘッジは出来ることを実証済み。 さて、新開発大豆システム"SMAC"でもこの「張り付き」対策は悩みのタネだった。実際、平均損失と最大損失の大きなギャップはこれが原因。これがあるためにサイジングも制限せざるを得ず、パフォーマンスが上がらない。 昨日、大豆にも海外市場があることを知り、これを使ってヘッジできないかと、さっそくシカゴ大豆のデータを取り寄せ分析してみた。その結果、ガソリンの時と同様、前日シカゴの値動きと当日東京寄付が、ガソリンほどではないが多少は相関がありそう。つまり、ある程度のヘッジが出来る可能性が高い。少し光明が見えてきた。 しかし、このように「張り付きリスク回避→ポジションサイズアップ→収益向上」となると海外口座の存在意義は大きく、単なる「ヘッジ」以上の意味がある。アイデア次第では他にもイロイロ使えるかも知れない。 p.s. 海外との比較ってExcelだと日付(休日)合わせがかなり面倒なのだが、Accessを使ったら超簡単に出来た。これはオススメ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月29日 23時25分04秒
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