カテゴリ:女性史
クロニクル ウーマンリブ登場
1970(昭和45)年10月21日 44年前のことです。この日は国際反戦デー。各地で学生や労働者がヴェトナム反戦の集会を開く中、東京京橋の水谷橋公園では、ヘルメット姿で「男は立ち入り禁止」とした集会が開かれていました。 60年代の後半から欧米で盛んになった,女性自身による女性解放運動、「ウーマンリブ」の日本でははじめての街頭への進出でした。 デモに参加したのは、いくつかの女性解放団体のメンバー約200人で、ほとんどが20~25歳と思われる会社員か学生といった若い女性達でした。夫々が思い思いのヘルメットを被り、「男達を喜ばせるための服装や化粧はしない」とか「妊娠中絶の禁止反対」などを掲げて、数寄屋橋から新橋まで、短い距離でしたが、派手なジグザグデモを繰り広げました。 このデモがきっかけとなり、11月14日には、日本初のウーマンリブの大会が開かれ、「性差別への告発」をテーマに活発な討論が行なわれました。 女性の社会進出が、なお道半ばの時代の出来事で、ウーマンリブ運動の参加者達は、現在のように自然体のままで、何気なく女性解放運動に参加することが出来ず、やがてジリ貧に陥って行きました。肩に力の入りすぎたままの運動は、長続きしないことを地で行った感じでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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