カテゴリ:日本史
クロニクル 薩長同盟の密約成る
1866(慶應2)年1月21日 151年前のこの日、京都の薩摩藩邸で薩摩藩と長州藩の同盟、薩長同盟の密約が交わされ、幕末の歴史を大きく倒幕の方向へ傾けました。 薩長両藩は、1863年8月の政変以来、犬猿の仲になっており、特に長州藩は薩摩藩を仇敵視していたのですが、幕府の第2次征長が近づくにつれ、孤立を避けたいという考えに傾いていました。 薩摩藩もまた、征長方針を巡って幕府との対立が深刻化していたため、長州との接近を考慮するようになりつつありました。 このことを察知した土佐藩の坂本竜馬が仲介に立ったことから、両藩の話し合いは急速に進み、この日坂本竜馬の立合いの下、薩摩藩の小松帯脇・大久保利通・西郷隆盛と長州藩の全権代表木戸孝允(桂小五郎改め)との間で、薩長同盟の秘密文書が締結されたのです。 この密約は6ヶ条からなり、幕府と長州とが開戦した場合の両藩の対応を定めていました。具体的には、西欧の最新兵器を長州藩が英国から購入できるように、薩摩藩が仲介の労をとる事など、両藩の軍事的協力を取り決めたものとなっていました。 しかもこの同盟は、薩長両藩の一般藩士にも固く秘せられたため、幕府も全く気づく事が出来ず、幕末の歴史を大きく転回させる原動力となりました。151年前の出来事でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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