カテゴリ:災害対策
クロニクル 市営バスの登場
1924(大正13)年1月18日 96年前の今日、東京市で日本初の乗合いバスの運行が始まりました。 前年の9月1日が関東大震災でしたから、震災から約4,5ヶ月で実現したことになります。そうなんです。関東大震災の影響で、東京の各所で運行されていた、路面電車の軌道があちこちで破壊され、回復には相当な時間が必要であると判断されたため、急遽市民の足を確保するためにと、計画されたのです。 震災から1ヶ月半が経過した10月16日、東京市議会は乗合いバスの運行計画と、そのために必要な予算200万円(現在価値で約36億円)を承認し、直ちにアメリカのフォード自動車に、乗合いバス車輌1千台を発注したのです。この注文車輌の第1弾として、11人乗りの車輌44台が到着、この日の運行開始となったのです。 運行は、巣鴨~東京駅間の巣鴨線と、中渋谷~東京駅間の青山線の2系統でした。運賃は10銭(現在の価格に直すと、およそ180円になります)均一でした。それから2ヶ月後の3月16日、当初予定された20路線全てが開通し、総路線距離は148kmに達しました。こうして不慮の事故から急遽登場した乗り合いバスは、市営電車を代替する役割を果たしました。 東京における乗合いバス事業の成功から、次第に全国各地の都市でも乗り合いバスが運行されるようになっていきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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