ＭＹ ＪＯＵＲＮＥＹ＠イギリス

数週間前からマスコミで大々的に報道されていた
Abortion（中絶）のドキュメンタリーが今日C４で放送されました。
テレビ初公開の手術や胎児の映像・・ってことで
かなりセンセーショナルに大騒ぎしていたので
ものすごいものが映るんだろう・・と覚悟していたのですが

んー。

かなり、マスコミがあおりすぎた、かな。

確かに手術の一部始終を公開っていうのは
すごい事だと思いましたが
その一方で７～８分？で終了してしまうその様子は
なんかイギリスのティーンエイジャーなどには
さらなる誤解を生んだのではないかと思ったり。

実は私は高校3年の倫理の授業でこの手のビデオを見ました。
そのビデオ（授業）は、何やらすごい入手ルートの
とにかく市販もされてなければどこでも見ることのできないという
ものすごい内容ということで、
中高一貫の母校では、「高３になったら見るすごいもの」として
その噂は中１の頃から名高く、6年間期待と噂と不安の中
みんなが待ちに待って・・（？）見るものでした。
うちの高校は衛生看護科もあってそっちのクラスは
高１から人体解剖から全部見てるから
だからこそ、内容的にもかなり専門的だったのかも知れませんが
とにかく、
とにかく、
すごかったんです、そのビデオ。

今でも・・・
いや、一生忘れませんね、あの時の衝撃。
17歳とは言え、まだまだ多感な時期でしたし・・・
んーどうしよう・・このHPには小学生も来るから
内容は書かないでおきましょう。

とにかく、そのビデオの衝撃と同程度のものを予測していたので
今日のドキュメンタリーは今ひとつでした。
イギリスのこどもたちの出産の低年齢化は本当に深刻な問題で
１７歳で2児、3児の母っていう子も珍しくないんです。
30代前半くらいでおばあちゃんって人の多いこと多いこと！

イギリスはこどもへの配慮が非情に厳しく
（テレビ番組にも映画のような年齢制限が設定され、
テレビ自体にもこどもがそれらを見れないようなロックがかけられる・・・
ってよく知らないけど日本のテレビでもそれって当たり前？）
他のヨーロッパの国のように自由な報道がされていませんが
もっとエグイ内容でもよかったから、
もっと真実を伝えてもよかったんじゃないかな。

別にAbortionに限らず、イギリスのこどもは本当に
文字どおり「箱入り」で育てられます。
雨の中重いランドセルをしょって歩いて通学する、とか
悪いことをしたら親でも先生でも他人でも叱って来る、とか
そんな普通のことをまったく経験することなく。

親だってしつけでこどもをぶっちゃ違法だし
先生なんてアシスタントも含めて手取り足取り、
こどもの嫌なことは絶対強制しないし、その結果
こどもはどんどん手がつけられなくなって
薬でこどもをコントロールするのが常識になりつつある。
恐ろしい国です。
個人主義って聞こえはいいけど、
少しでも嫌だと思うことはしなくていいという自由は
本当にただの「とんでもないわがまま」を育ててるだけです。

最近自分が乗ってたバスと乗ろうとしたバスの窓ガラスが
粉々に割られる事件に遭遇しました。
乗ってた時は突然ものすごい大きな音が車内に響いて
一瞬ああいう時って何が起きたのかパニックになりますね。
ものすごい音で、でもどこからなったのかよくわからなくて
なんだかテロの爆発もあんなものじゃないけど
ああいう感じなんだろうなーと恐ろしくなりましたが
大きな石が突然走ってるバスの窓に向かってなげられたわけです。
幸い怪我人は出ませんでしたが、ガラスの破片は広範囲に飛び散って
もし一列前の赤ちゃん連れの親子に当たっていたら・・・
もし自分の顔や目にささっていたら・・・
ぞっとする恐ろしい光景でした。

この時も、後日見た載ろうとしたバスの時も、

「またガキだよ」

とみんなが平然・あたりまえ～としてるのには
さすがイギリス、と思いました。

車内でもイスに登ったり大騒ぎしたりがごく普通の光景ですが
この間初めて！！！それを叱ったおじさんがいて
心の中で拍手したんですが・・・
おじさんはものすごい暴力的なリベンジにあっていました・・
私の周りも大の大人の男性でこどもに襲われたから
こどもがいたら遠回りするような人が何人もいます。

なんか最初の話題とかなりそれましたが・・・
甘やかしすぎって
本当に恐ろしいことだとこの国にいると痛感。
日本はまだまだ偉いよ。