干ばつで最大35万人が飢餓状態、マダガスカル
AFP BB NEWS 2015年03月13日(金)15時21分の配信です。干ばつで最大35万人が飢餓状態、マダガスカル マダガスカル南部トゥリアラ州ツィオンベ地区のImongy村で、栄養不良のため診断を受ける生後15か月の乳児(2015年3月4日撮影)。(c)AFP/RIJASOLO3月13日 AFP】アフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶマダカスカルの村、ベラノ(Berano)でトウモロコシの入った小さなビニール袋を握りしめながら、6歳のハオバ・トボハちゃんは地面をひっかいている。国連(UN)の世界食糧計画(WFP)がトウモロコシを配給した際に地面に散らばった分を、掘り起こそうとしているのだ。 ・・・続きはこちらから私見です。マダガスカルは1人当たりのGDP975ドル(IMF2009年4月)と人口2200万人の低所得国です。今、干ばつの為20万~35万人が飢えに苦しんでいるとマダガスカル政府は推計しています。国民生活の豊かさを示す国連開発計画(UNDP)の「人間開発指数」(HDI)で、マダカスカルは187か国中、155位でした。国民の70%超が貧困ラインを下回る生活を強いられている最貧国の一国です。マダガスカルは、国際人権A規約の「中・高等教育の無償化」の条項を2007年11月現在も留保しています。この規約は教育に税金を投入しなければならず、最貧国には荷の重い条項です。2007年の時点でこの条項を保留していたのは、マダカスカル、日本、ルワンダの3ヶ国のみでした。ルワンダは2008年12月に留保を撤回、日本も2010年2月に撤回する方針を固めます。(日本は中等教育までの無償化はすでに出来ていました)※国際人権規約は、人権に関する多国間条約である経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(社会権規約、A規約)、市民的及び政治的権利に関する国際規約(自由権規約、B規約)及びその選択議定書の総称の事です。 出展:Wikipedia「世界の食料不安と現状2014年報告(SOFI2014)」と言う報告書があります。国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)及び国連WFPにより年に一度発行している報告書です。この報告書によりますと、世界の飢餓人口は過去10年間で1億人以上、1990~92年以降では2億人以上減少しているという良好な傾向が見られる事が確認されました。この報告書には、「飢餓人口の割合を半減する」というミレニアム開発目標(MDG)があります。現在までに、63の開発途上国がこのMDG開発目標を達成しており、さらに6か国において2015年までに目標が達成される見込みです。SOFI2014は、経済全体の成長を経験した国々、とりわけ東アジア及び東南アジア諸国における食料へのアクセスが、著しくかつ急速に改善された様子について特筆しています。南アジアやラテンアメリカでも食料へのアクセスは改善しましたが、主に十分なセーフティーネットや農村部の貧困層をも対象としたその他の社会保護政策を実施した国々での改善が見られました。報告書SOFI2014によりますと、マダガスカルでは政治危機から抜け出しつつあり、貧困と栄養不良に取り組むことを目的として国際的な開発連携機関との関係を再建しています。また、マダガスカル島をしばしば苦しめているサイクロン、干ばつや砂漠バッタ侵入などといった多くの打撃や気象災害への回復力を構築するため、共同で取り組んでいるとの事です。しかし、大規模な干ばつには今回勝てなかった様です。アフリカの東インド洋に浮かぶマダカスカル島は、アフリカの気候や植生よりもインドネシアに近くアフリカに最も近いアジアとも言われています。島の東のインド洋の深海には多数のシーラカンスの群棲域も発見されかなり古い島です。マダガスカル島は長さ約1,570km、最大幅約580kmで世界第4位の大きさを持つ島ですが中々自然災害には勝てず、日本を含め世界各国が援助の手を差し伸べていますが、自然はその更に上を行く過酷な猛威を振るいます。ヒゲでした。