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昨日福岡県の県食肉衛生検査所で、BSEの疑いがある牛肉が見つかったと発表された。BSEの疑いがあるのは肉牛と乳牛の交雑種で大分県で生まれた後、熊本県で肥育され、15日に福岡県内で食肉処理された牛である。
1次検査は陽性とでたが、今日2次検査で陰性だと発表され結局BSEではなかった。1次検査はスクリーニング検査といって感度がいい為、陽性と反応することがあるという。 私は日記で何度もBSE問題に対して自分の見解を述べてきたのだが、これほどのレベルを要している検査を緩和する必要があるのであろうか。 牛丼チェーンの吉野家は米国産牛肉の輸入再開問題に対する農水省など政府の姿勢に対して、「問題解決を先送りしようとしている」と、米国が有効性を主張している「色など肉質による牛の月齢判別方法」の採用を訴えた。 吉野家は米産牛肉がないとやっていけない現状のため、輸入再開を訴えるのも無理はない。しかし日本で既に定着しているBSE検査を緩和してまで米産牛肉を輸入する必要があるのだろうか。 政府もすでにアメリカとの交渉課題を、月齢判別方法としており、その部分での調整をはかっている。政府は「トレーサビリティー法」の施行を行ったことで、国内に二重規格を作っても、牛肉の履歴は消費者も追うことが出来るため、何か問題がおきても自己責任として扱うつもりだろうか。 その「トレーサビリティー法」も、牛が生まれたときに付ける耳標自体を偽造する詐欺が起きており、万全とはいい難い。BSEの検査はあくまでも国内の検査であるため、今更緩和する必要はないと思う。 私は輸入牛に全面的に反対としている訳ではない。日本の飲食業、とくに焼肉業界などを考えると輸入牛は必要不可欠である。しかしアメリカの圧力に負ける形の現在の方針では、国内の消費者の安全を確保できない。BSE感染の科学的根拠が明らかになり、感染ルートの把握、国内での絶滅が確認されるまで全頭検査は必要と思われる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年12月18日 13時40分04秒
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