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町のホルモン屋さん 山田ホルモンの若旦那

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2005年01月21日
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カテゴリ:若旦那の日記
朝から仕事を早めに終わらせ、あわただしく家を出た。今日は人と会う約束があった。高校時代ラグビー部の後輩で、今は家の実家に入り、肉やホルモンの卸をしている。今までラグビー練習などで会ったりはしたが、同業者として肉の仕入れや卸の話をするのは初めてだ。

車で1時間程すると待ち合わせ場所についた。旧国道沿いにある居酒屋だが、この店も高校時代の先輩がやっている店である。居酒屋といってもおしゃれな雰囲気で料理も凝ってるし、従業員の教育も行き届いている。

店に入ると従業員一同がみんなで出迎えてくれた。なかなか気持ちのいい店である。あいにく先輩はいらっしゃらなかった。ちょっと早く着きすぎたのか、後輩はまだ着てないようだ。少し待つといかにもお肉屋さんといわんばかりのずんぐりした後輩がちょっとはにかみながら店に入ってきた。

「お久しぶりです。先輩。」実家で今営業をしているその後輩は丁寧な挨拶で席に着いた。面と向かって仕事の話をするのも始めてだが、やはり自然にお互いの仕事の話になる。

やはりどこでも足りないのは内蔵である。とくにホルモン関係が少ない。アメリカ産の牛肉が輸入禁止になっているが、輸入再開されたからといっても、内臓が入ってくるとは限らない。

彼は輸入の肉も扱っているのだが、彼曰く、オーストラリア産の肉はやはり日本人向けではないそうだ。タンなどもオーストラリア産がない訳じゃないが、放牧で育てるため脂が少なく霜降りにならないらしい。アメリカの日本向けの牛肉は、完全に日本人向けに作られているため、霜降りなどが多いらしい。

私も大学時代にアメリカに数週間いたことがあるのだが、現地の食事は肉食だが、霜降りの肉なんて出てこない。毎日食べる主食なので赤身のちょっと硬いステーキなどが主である。

食肉業界にとって米産牛肉の輸入禁止はすでに頭打ちで、これ以上長引けば死活問題である。肉に対する需要が多くても供給できる品物を仕入れなければ、販売できない。私のような小さな小売の店だと、仕入れれる国産品でボチボチやればいいのだが、彼のような大きな卸業者は輸入再開こそ生きる道なのである。

米産の牛肉が輸入されたにしろ、内臓が増えるわけではない。これから内蔵の仕入れや販売が縮小してゆくとなるとさびしい限りである。数年後にはホルモンも大衆料理ではなく、高級料理の仲間入りしているかもしれない。

別れ際また会う約束をした。同業者で同年代はやはり周りにはあまりいないようだ。私も彼の営業の話に触発され、彼も私の仕事振りに何かしらの影響を受けてくれれば、お互いにメリットがある。このような付き合いを大切にしなければならない。





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最終更新日  2005年01月22日 23時39分10秒
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