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カテゴリ:若旦那の日記
日曜日に仕入れた馬肉の試食を今日の夕飯で行なった。仕入れたのは最高級の三枚バラ、タン、心臓、レバ、タテガミ、頚動脈の6品である。山田ホルモンの社長も夕飯に合わせて帰ってきた。
まずは最高級の三枚バラである。もちろんタテガミと一緒に食すのだが、タテガミは誰が一番最初に食べたのだろうかと感心させられる。一見脂身のようだが、脂っぽいでもなく、トロリとした食感が馬刺しと良く合う。 私は今まで赤身の馬刺ししか食べた事がなかったのだが、どちらかと言うと、生姜や醤油に騙されたような、血が多いような違和感があった。でも今日食べた霜降りの馬刺しは全然血のような味や生臭さは無い。口の中で溶ける様な味わいでさっぱりとしている。 次にタンである。もちろん生で食したのだが、以外と内臓のようなコリコリした食感が印象的である。生臭さは全然無く脂もしっかりのっているので、牛のタンとあまり変わりが無い。しかし焼いて食べると少し物足りないような気がしたのは、牛の脂に対して馬の脂の方がさっぱりしているような印象である。 心臓、レバ、頚動脈は時間が経っているので全て焼いて食べようと思ったのだが、山田ホルモンの社長が、「勉強するなら生で食べな。」と言うので、生で食べてみた。心臓が以外と美味しかった。牛や豚の心臓ほど臭さがなく、食感もサクサクして味もいい。 レバもコリコリした食感で豚や牛に比べて血の味が少なく、鶏のレバのような感じである。頚動脈もコリコリしていて塩焼きにすると酒のつまみになりそうである。 全体的に馬の内臓はさっぱりしていて、食べ過ぎても胃もたれしないような感じである。馬を商品化するには恐らく時間がかかるだろう。特に内臓はなかなか手に入らないだろうし、馬刺しは全国的に知名度が高いが、馬の内臓はまだまだゲテモノの類に入るかも知れない。 馬は体温が高くヴィルス感染がし難いと言われている。よって肉や内臓をほとんど生で食べることができる。また柔道のヤワラちゃんが足を捻挫した際、シップよりも馬肉を生で張るほうが熱を吸収するといわれる程、薬用効果もある。 問題は仕入れ値である。仕入れ値自体を明かす事は出来ないが、卸値で譲ってもらった価格は牛に比べてかなり高い。ネットの小売販売で見た値段が割だかだったのも肯ける。要はお客様のウォンツがそこにあるかである。 私は牛が入らないので代用品としての『馬』を取り入れようとは思わない。商品化するのであれば馬だけが持つ美味しさや食用効果等を全面的に打ち出すような販売を考えている。まだまだ商品化には遠いがMEET MEATSがミートミーツである所以に恥じないよう食肉の研究及び、商品開発を進めて行きたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年02月02日 20時34分58秒
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