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カテゴリ:若旦那の日記
毎日の日課、それは深夜10時半に電話のベル。ベートーベンの交響曲に似た絶対的なシグナル。きた~!! 1年ほど前から私の仕事になっている。お店の閉店を知らせると共に、集金を促す電話なのだ。電話にでると、山田ホルモンの女将がいつものように、「お願いします。」と短く一言。私はと言えば、「はい。」
山田からひとやま超えた、これまた田川という田舎町に、山田ホルモンが運営する焼肉店、「焼肉のにしもと」がある。車で片道15分程度だが、夕食を済ませ一風呂あびた後の呼び出しは、結構面倒くさい。 しぶしぶと受話器を置き車に乗り込む。今日は私の車のランプが点灯しないので若女将のパッソで集金である。そう「♪パッソ プチプチ プチトヨタ♪」のパッソである。車体は軽いし車高も低くない。それなりに乗りやすいと私は思っている。でもちょっとハンドルが軽いのでゴーカートに乗っているような気分である。 店に着くと「おつかれっす!!」と私。「お疲れ様です!!」と満面の作り笑いを浮かべたバイトの子が今日の売上げを手渡してくれた。さ~帰ろうと、車に乗り込み車道を走らせるとノロノロと運転する車に追いついた。田舎道で見通しも良いが何せ道幅が狭い。急ぐ道ではないのでゆっくり付き合う事にした。 筑豊地域には珍しく愛媛ナンバーである。数年前警察からもらった『当て屋』の地域ナンバーが、関西や四国のナンバープレートが多いのを思い出した。まさかと思いながらも、ちょっと警戒しながら後ろをノロノロと着いていった。 左側にある出入り口が大きなコンビニに近づいた時、愛媛ナンバーの車がウィンカーを左に出した。エンジンを吹かし正に左に入ろうとした瞬間、私は無意識の内にハンドルを右に切っていた。思いがけず前の車に近づきすぎ、衝突しそうになったのである。アドレナリンが放出し、スローモーションのようにその車を追い越した。 あまりにも無意識に右車線に飛び出したので、もし右車線に車が走っていたら正面衝突か、愛媛ナンバーに衝突していただろう。心臓がドキドキしながら冷静に何故ぶつかりそうになったのかを考えた。スローモーションになる前の記憶を呼び覚ますと、愛媛ナンバーのテールランプが光らなかったのを思い出した。車が失速したにも関わらずである。 左に入るふりをして、車をふかし一気にサイドブレーキを引っ張ったのではなかろうか。巧妙な手口である。バックミラーで確認するとその車はそのまま停まった状態だった。何の障害物がないにも関わらず… 間違いなく『当て屋』に違いない。真相は分からないが… 取り合えず衝突が免れたが、パッソのゴーカートのような軽いハンドルじゃなかったら間違いなく衝突していたであろう。わたしがいつも乗るホンダのCR-Vは少しハンドルが重いので衝突していたに違いない。みなさん!怪しい車の後ろでは車間距離を十二分に空けて気をつきましょう。よかった。よかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月30日 22時07分47秒
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