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カテゴリ:若旦那の日記
日曜日とはいえ、山田ホルモンは休みではない。もちろんミートミーツの発送の仕事も山積みである。しかし組長になったからには、「明日仕事なんで…」なんて言えるはずもない。若女将も、「小さな子供がいるんで…」なんて言えない。組内には微妙なバランスというか、微妙な空気が漂っている。見逃したら村八分にされてしまう可能性だってある。「明日は私も嫁さんも手伝いに行きます。」と公言している。
1時に葬儀場に着くと最初に弁当を頂き、私は受付の方へ、若女将は弁当の配付の仕事についた。葬儀は3時からである。1時に着いたからといって、受付の仕事は忙しいわけもなく、1時間ほどコーヒーをすすり、ボケーっと時間を過ごす。3時前から少しザワザワしだしたが、昨日のお通夜で馴れたので慌てる事はなかった。 無事葬儀も終えたが、まだ帰れる訳ではない。組内の方々を「おとき室」に連れ簡単な食事をする事になっている。みんな座った後に、昨日の老人が私を前に呼び、挨拶をするようにすすめられた。ビールを片手に持ちながら、こういう席での挨拶は初めてなので、まさか「乾杯!」なんて言えないし、まごついたが、どうにかこうにか挨拶を終える事ができた。 若女将は2ヶ月のユン坊(息子)を私の実家に預けているので、気が気でない。「もう帰っていいんじゃない。」と私が言っても、何か微妙な空気を感じたらしく、「もうちょっといた方いいみたい。」と帰らなかった。後で聞いてみると、「やっぱり、帰らなくてよかったよ。」と説明してくれた。 葬儀が終わった直後に帰ったご婦人方がいたのだが、最後まで参加していたご婦人グループが、「用事があるのはみんな同じよね~ すぐ終わるんだから、最後まで居ればいいのに…」と批判めいた事を言ってたようだ。(女って怖い。)若女将は「やっぱり最後までいて正解よ!」と鼻息を荒くした。 組長になって半年、あと半年程任期があるが、私にとってはちょっとした勉強になった。良くも悪くも、もうこのようなお仕事が入らないことを祈る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月03日 15時09分44秒
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