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カテゴリ:中国
今朝(4月3日)、購読している南日本新聞に「中国の環境基準は『詐欺的』/NPO指摘 汚染影響を過小評価」との見出しで「北京共同」発のつぎのような記事が載っていました。
「大気汚染が深刻化している中国の環境基準が、微小粒子状物質『PM2・5』などによる汚染の健康に与える影響を過小評価し、国民を欺いていると指摘する報告書を、北京と英ロンドンに拠点を置くNPO『チャイナ・ダイアログ』が2日までに発表した。 報告書は、中国では大気汚染により、毎年120万人が早死にしていると指摘。重度の汚染地域に住む住民の寿命は、空気がきれいな地域に比べて3年短く、中程度の汚染地域では1年半短くなるとする専門家の分析を紹介。(後略)」 それでgoogle簡体中文版で関連記事を検索していましたら、人民日報の二ュースサイト「人民網」2014年1月26日の記事に「検証:PM2.5污染は120万人の早死をもたらす』は過大評価なのか」と題する記事を見つけましたので紹介させてもらいます。 ↓ http://world.people.com.cn/n/2014/0126/c1002-24232983.html 「人民網」の記事によると「最近、二つの矛盾する数字がメディアで広く報道された。『2010年の中国の屋外でのPM2.5污染は120万人の早死をもたらした』と『中国毎年の屋外での空気汚染は35万-50万人の早死をもたらす』である」とし、どのメディアもこれらの数字を国際医学界の権威ある雑誌『ランセット』から引用していると指摘しています。 しかし「人民網」の記者が中国120万早死説を載せたという2013年6月8日の雑誌『ランセット』英文版を直接調べてみた結果では、そのような文章は見当たらなかったとし、120万という数字が最初に出されたのは『21世紀経済報道』と財新網の2013年3月31日の報道であり、その報道では、屋外空気汚染の専門家のアーロン・コーエンが清華大学と健康效応研究所が招集した『空気汚染と健康への影響』学術討論会で『2010年、中国の屋外の空気顆粒物汚染(主としてPM2.5を指す)は120万人の早死と2500万以上の健康生命年(早死がもたらす寿命の損失年と傷害がもたらす健康寿命の損失年を包括する)の損失がある』と報告したことが最初であるとしいます。 しかし、「人民網」はさらに農工党中央主席、中華医学界会長などの肩書のある王金南たのち専門家が2013年12月14日に雑誌『ランセット』第382卷総第9909期上で、中国の関連機関の報告に基づくと「中国の毎年の屋外での空気汚染は35万-50万人の間である」とし、120万と言う数字は過大評価であると発表したことを紹介し、またこの王金南本人にも取材し、「私たちは発表した文章は確かに『120万が早死』というこの数字は過大すぎると表明しました」が、「いずれの学者も自己の評価方式と方法を持っており、30万、50万、さらには120万とすることの私たち共通の目的は,国内外の関連部門が非常に重視するようになり、さらに一層の対策と行動を取ることです」との発言を載せています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年04月03日 12時52分52秒
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