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カテゴリ:落語
7月14日(土)に南日本新聞会館「みなみホール」で鹿児島市で立川志らく独演会があり、私たち夫婦も出掛けました。その日の演目は立川らくぼさんの「短命」、立川志らく師匠の「幇間腹」「妾馬」でした。
立川らくぼさんの古典落語「短命」では、伊勢屋の旦那の短命の原因についての大家さんと八五郎のトンチンカンな会話で大いに笑わせました。 さて次に立川志らく師師が高座に上り、まずまくらで観客を大笑いさせています。笑点の司会を長年に渡って務め、最近亡くなった桂歌丸師匠の思い出では、テレビで笑点の企画を立てたのは立川談志師だったが、酔っ払い運転だと人を轢き殺す快感を味わえないなんてブラックユーモア好きの談志師匠が司会を務めていたら番組は長続きしなかっただろうとか、山田洋次監督の「家族はつらいよ」に志らく師匠は刑事役で出たが、同じく出演していた林家正蔵師匠の芝居が下手なため山田監督のダメ出しが繰り返されたとか、志らく師匠が演出する芝居に蛭子さんが出演したが、台詞を全く覚えないために物語のストーリーが続かなかったなどという裏話が語られたりしています また志らく師匠が美空ひばりの「悲しい酒」のメロディーで「どんぐりコロコロ」を熱唱するサービスもあり、館内は爆笑の渦に包まれました。 本題の演目では「幇間腹」が語られ、中入りの後に「妾馬」が語られます。八五郎が大名の世継ぎを産んだ妹を祝うとともに母親が孫のだっこをしたり子守歌を歌ったりすることも出来ない悲しみを語る場面で、私の前の席の老婦人がハンカチを取り出して顔を拭い出しました。館内は冷房も効いており、汗を拭うなんて変だなと思いましたら、涙ぐんでいるのです。この古典落語は大いに観客をしんみりさせるのですが、志らく師匠は大名が母親にだっこも子守歌もオッケーと許可を与えていす。 ところでこの古典落語は「八五郎出世」という題名で語られることが多いのですが、志らく師匠はこの噺の最後に題名が「妾馬」であるとしています。なんて「妾馬」なんて題名なんでしようか。ネットで調べてみると、この古典落語に噺の続きがあって、武士に出世した八五郎が使者の役を仰せつかって馬で出掛けています。それで何となく納得です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年07月17日 08時32分08秒
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