カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン』 ザ・ランナウェイズ
「The Runaways」 The Runaways (76) 男たちよ受けてみよ! 全ての常識に対し叩きつけられた五人のロッキン・ガールズの挑戦状を!! A面 1. 悩殺爆弾(チェリー・ボム) - Cherry Bomb 2. あなたに夢中 - You Drive Me Wild 3. 錯乱する頭脳 - Is It Day or Night? 4. 恋の稲妻 - Thunder 5. ロックン・ロール - Rock and Roll B面 1. ラヴァーズ - Lovers 2. アメリカン・ナイツ - American Nights 3. ブラックメイル - Blackmail 4. シークレッツ - Secrets 5. 行きづまりの正義 - Dead End Justice 女性ロックバンドの祖ともいえるザ・ランナウェイズ(The Runaways)。ランナウェイズ以前にも女性バンドはいたが、彼女達の出現によりその後の女性ロックバンドの型が決まったような気がする。今回はそんな彼女達のデビュー・アルバム「悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン(The Runaways)」を取り上げる。 この邦題は今も使われているが、“Cherry Bomb” を “悩殺爆弾” と訳したセンスが素晴らしい。これを書くにあたり久々に“悩殺爆弾(Cherry Bomb)” のPVを視聴したが、今見るとヴォーカルがコルセット&ガーターベルトという過激な衣装で歌っていてもエロさを感じないのは、当時の彼女はまだ16歳だったから。伊代はまだ16だから~♪と歌っていた日本人歌手を思えば、大人ぶってる感じでむしろ微笑ましい。 ランナウェイズのメンバーはというと、ほぼ下着姿で歌うvoのシェリー・カーリー (Cherie Currie) 、リードgのリタ・フォード(Lita Ford)にリズムg&voのジョーン・ジェット(Joan Jett)、bのジャッキー・フォックス(Jackie Fox)、drのサンディ・ウェスト(Sandy West)の5人。 バンドの初代ベーシストだったミッキ・スティール(Micki Steele)は後にマイケル・スティール(Michael Steele)の名でバングルス(The Bangles)に加入。残念ながら05年に脱退しちゃったけど。 ランナウェイズはアルバムを4枚リリースして79年に解散。その際、パンク・ロック的なアプローチを主張したジョーンと、ハードロックを追求したいリタ&サンディの意見の不一致もあったとのことだが、解散後リタはHR/HMの道へ進んだ。90年代初めに元W.A.S.P.のgだったクリス・ホルムス(Chris Holmes)と結婚したが短期間で離婚したという。90年代半ばから10年間ほど活動を休止していたが、08年に活動を再開して現在に至っている。 ジョーンもジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ(Joan Jett and the Blackhearts)として81年にリリースした3rdアルバム「アイ・ラヴ・ロックン・ロール(I Love Rock 'n' Roll)」が大ヒット!15年には見事ロックの殿堂( Rock and Roll Hall of Fame)入りを果たした。 シェリーは解散前にバンドを脱退しており、その後は女優としても活動。私の愛してやまないおバカ映画の傑作「フライングハイ(Airplane!)」で主人公の元戦闘機パイロット、テッド・ストライカー(Ted Striker)役を演じたロバート・ヘイズ(Robert Hays)と結婚して一人息子を授かるも離婚してしたとのこと。 ジョーンとともにランナウェイズの創設メンバーでもあったサンディは、解散後は音楽業界で生計を立てることは難しかったらしい。06年に47歳の若さで亡くなった。 個人的には77年リリースの2nd「クイーンズ・オブ・ノイズ(Queens Of Noise)」の方が好みだが、「悩殺爆弾」の荒っぽさも初々しくていいかもしれない。 A-5の “ロックン・ロール(Rock and Roll)” は ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)のカヴァーだが、原曲と聴き比べると彼女達の溌剌さがより際立って感じる。若さっていいよね~。 そんなランナウェイズに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ 悩殺爆弾 ロックン・ロール 錯乱する頭脳 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.17 03:12:37
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