切らない子宮筋腫の記録

　わたしの筋腫は現在１０ｃｍくらいの、巨大筋腫の部類に入るものです。
　当然、病院に行けば手術を勧められます。
　子宮も残すことが出来るし入院もせいぜい２週間くらいなものらしいです。
　なのに何故手術をしないでいるのか。

　それはまず症状がないから、というのが一点。
　もし耐えられない程痛かったり日常生活に支障があるようなら、手術も視野に入ったかなと思います。
　でも、わたしの子宮筋腫は日常でその存在を主張することは皆無なのでお腹を押さえたりしない限りは忘れているも同然なんです。

　開腹手術をすると子宮筋腫自体は治っても腸が傷ついてアレルギーを起こすこともあるという手術のデメリットを踏まえてみると、わたしの場合は手術して享受するメリットがないなぁと思ったんです。
　
　これ以上大きくなれば子宮を残せない可能性が・・・って言われても。
　子供ということをあまり考えていないからというのもあります。
　全くというわけではありませんが、現在35歳。
　今から結婚に結び付くような恋愛をして子供をつくって育てて・・・と考えると難しいかなって。
　なので妊娠しにくいままでも今のところ構わないんです。

　でも、今までわたしがかかった病院の先生方は子供が産みたくなった時にどうするの？産みたくなってからじゃ遅いかもしれないんですよっておっしゃっていました。
　わたしからすれば、産みたくならないかもしれないんですけど・・・そんな先のことを今から心配してどうしたいんですか？って感じなんです。
　計画性というのはわたしに欠けているもの。
　先のことをリアルに考える能力に欠けているんだと思います。


　まぁ子宮は残したいんですけど。
　それには、これ以上大きくしなければいいだけのようですし。

　あと筋腫を取っても子宮を残せば再発の可能性が高いので、手術しても根治には至りにくいとのことです。
　一般の病院では筋腫を防ぐための食事の指導はしてくれませんし、体質の一言でかたずけられてしまい原因など教えてはくれません。
　
　前にも書いたと思いますが、入院以前はとんでもない暴飲暴食＆コーヒー・煙草の日々だったので、それをやめたら何とかなるんじゃないかと自らで実験してみたかったのもあります。

　ちょっと焦りすぎて断食なんてハードなことをやってしまいましたが。
　でも西式甲田療法に出会えたことはわたしの人生にとって大きなプラスだったと思います。
　わたしの状況がよく考えたらそこまでするほどのことじゃなかったってだけのことで。
　そこまでする必要のある場合に出くわしたときは大きな支えになってくれることと思います。
　
　状況に変化があれば、また手術が視野に入ることもあるかもしれません。
　例えば筋腫が成長しだしたとか痛みや貧血がひどいとか、子供が産みたくなったとかいう場合。
　でも、例えば大きさがこのままでも現状に変化がない限り、いくらお医者さんに勧められようが周りに言われようが、手術はしません。
　
　それでも、最初はさっさと手術して職場に復帰するべきだと当然のように思っていました。
　でも仕事は他にもあるかもしれないけど、わたしの身体は一つしかないし取り換えもきかない。
　だったら不義理をしてしまうけど、思い残すことのないようにやろうと決心して仕事を辞めて長期の入院を決心した次第。
　周囲からはけっこうな非難轟々を浴びて孤独なものでしたし、無職にもなりました。
　でも、自分の選択について後悔はしていません。
　
　人生において苦しいことやつまずくこと、順調にいかないことが全て学びなんだとしたら、今回のことは生活の軌道を修正するために必要なステップだったんだろうなって思っています。