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チラシの裏の幻視録

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2010年02月19日
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カテゴリ:原子力
こんばんは。

 大変です! 「レベル低」の警報が出まくっています!

 AERA 2/22号の記事です。

「スクープ 『ウラン汚染れんが百万個が茨城に来る』」

 なんのことはない、人形峠残土で作った例のセメントレンガが茨城県内の原研機構関連施設の歩道の舗装等に使われる、と言った記事でありました。

 何を今更。

 原研機構が茨城県の施設で残土レンガを使うのは前々から公表されていました。こんなもの、スクープでも何でもないでしょ。(笑)


 残土レンガの放射線が普通に使われている耐火レンガや肥料と対して変わらないのは、前にここでも実測値を出して紹介した通りであります。
 施設を見学したプロ市民団体によると、レンガの放射線は最高で0.35μSv/hだったとのこと。これは原研機構からの公表値の3倍ですが、それでも私から見ると、「たったの?」との印象ですね。
 なにせ、かつては普通にこの数百~数千倍の放射線のエリアに毎日入っていましたから。 (笑)

 AERAの中の人は、そんなに放射線が嫌いなら、アスファルトの道路や大理石の上も歩かないでください。
 高気密の鉄筋コンクリートや石組の建物は、壁からラドンガスが滲みでてくるので入ってはいけません。屋外に開放された残土レンガ歩道から出て拡散するラドンより、閉め切られた部屋で打ちっ放しコンクリートの壁から出て滞留するラドンの方が濃度が高かったりするかも知れません。(実際に、発電所で点検のため空調系を止めたところ、普通のコンクリート壁から出た放射性ガスが滞留して放射線モニタの警報が鳴ったこともある。)

 S●Xも相手の体からカリウム40等からの放射線を受けるので禁止です。
 胃の集団検診なんて当然、受けたことはないでしょう。
 飛行機も宇宙線を浴びるので危険ですね。
 雨の日はラドンの娘核種が降ってくるため外出してはいけません。特に濡れるのは厳禁です。
 海水には人形峠残土と同じやうにウランが含まれているので、海水浴はしない方がよいです。
 煙草にはポロニウムが含まれているので、健康のために禁煙しましょう。
 水道水にはやはり微量のトリチウムが含まれています。水を飲んではいけません。


 ・・・今ではこんなAERAでも、創刊当時は週刊誌の中では比較的まともな部類でした。
 実は私も読んでいたのですが、途中から記者の偏見が記事に出て来るやうになり(さらに「俗っぽさ」も目立つやうになって)、イヤになって読むのを止めてしまったのですよ。
 今ではすっかりターゲットが女性になってしまったやうで、読むことは全くなくなってしまいました。


 しかし、こんな記事に「スクープ」とつけるとは、いつの間にかAERAもポストや現代と同レベルになっていたのでありますね。いっそ週刊朝日と一緒になった方が良いのでは。
 スポーツ紙のやうに、洒落で記事の見出しの最後に小さな字で「か? 」をつけてみるのはどうでしょう。


 原子力や放射線に関する否定的な記事は定量的なリスク評価の視点が抜け落ちていることが多く、少し嫌な気分になることの方が多いのですが、今回のAERAの記事は違いました。
 毎日新聞以外で久しぶりに読んだ「笑える記事」でありました。(実際、本屋で立ち読みしながらニヤニヤしてしまいました。)

 原子力関係者はこの週刊誌を購入して職場で回覧し、皆で情報を共有すべきでありましょう。
 もうすぐ次の号が出てしまいますが、バックナンバーを取り寄せて読むだけの価値もある作品です。


 ちなみに記事はジャーナリストの樫田秀樹氏。
 次回も期待したいと思います。


 なお、これは一部の者しか知らない情報ですが、実は茨城県内では解っているだけで既に100個近くのウラン残土レンガが使われています。
 近々、さらに100個以上増える計画もあるのです。
 そして、この情報は近隣住民にも殆ど明かされていないのです。

 さぁ、スクープだよ、AERAさん!(笑)





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最終更新日  2010年02月20日 08時55分26秒
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