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かなり以前の事なのですが、あることが気になって、某新聞社に電話をしたことがあります。丁寧に答えてくださったのですが、肝心の記事の事になると、口が重くなりました。概要以下のようなやり取りでした。 「どうして報道しないんですか?」 「現場から記事は来ているんですよ」 「どうして載らないんですか?」 「デスクでボツになるんです」
ご存知の方もあるかと思うのですが、『デスク日記』(みすず書房)という本がありました。 大正製薬のドリンク剤を飲んで急死したという件をその新聞がなぜ報じられなかったかの事情が書いてありました。大正製薬が大スポンサーだったからです。かなり大きな広告を出していました。 自民党の議員が、偏向した記事を書く新聞からは広告を引き上げるという事をやればどうだと言ったことが報じられましたが、その通りです。圧力なんていくらでもかけられる。 現場で記事を書く記者は、自分の書いた記事が紙面を飾ることを望むと思います。書いても書いてもボツになる。そんな記事を書きつづけられる人は本当に偉いと思うのです。 「小さな記事に注目」という原則を知らされたのは学生時代でした。見逃されがちな小さな記事にキラッと光る真実が顔をのぞかせている。デスクも、小さな記事なら・・・と思うかもしれない。 ハッキリ名前を書きますが、読売新聞の大阪支局に何回か電話をかけたことがあります。憲法問題についての報じ方などについて。四回電話をしましたが、どんどん対応が雑になっています。うるさい電話をかけてきやがって、早く切れよ、という態度が露骨に出ています。電話に出た個人の問題なのか、「社風」なのか。「荒れ」を感じました。
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