漫望のなんでもかんでも

ウィーン体制の崩壊　(3)

<イギリスの諸改革>

イギリスでは、世界に先駆けて(1)による工業化が進展、工場主などの裕福な市民層が力をつけ、(2)を要求、1832年には第一回(3 )が行われ、彼らの代表が議会に進出するようになっています。この部分は、詳覧208で少し詳しく見ておきましょう。

第一回の改正が行われたときの(4)内閣は(5)党。後の(6)党で、支持層は(7)でした。この改正によって貴族と地主が独占していた(2)は都市の(7)まで広がりました。「有権者の全国民に占める割合」は、それまでの3%から(8)%まで広がりました。

　その結果、1846年には①(9)法が廃止されています。さらに49年には(10)法も廃止されました。(10)法は、1642~49年の清教徒(ピューリタン)革命の後に成立したクロムウェルを指導者とする共和政府のもとで制定された法律で、貿易の際に商品の輸送をイギリス船と相手国の船とに限定し、中継貿易を主体としていたオランダ船の排除を目的とした法でした。(11)の推進が図られたのです。

Q①(9)法について説明しなさい。またこの法律が廃止された結果、どんなことが起こったか、考えなさい。

 　また1649年、クロムウェルの時代にイギリスに征服され、1801年に併合されていた(12)では、1829年の(13)解放法によって宗教差別が解消されることとなりました。

ただ、再び詳覧のP208「アイルランド問題」を見ますと、1845～49年に「大飢饉(ジャガイモ飢饉)」が起きて、100万人以上が死亡、100万人以上がアメリカなどに移住と書いてあります。「解説」の部分を読んでもらうとわかるのですが、征服されて後のアイルランドでは、豊かな土地はすべてイギリス人の地主に押さえられて、不毛な土地がアイルランド人に残されました。不毛な土地でもなんとか育つのが新大陸からもたらされたジャガイモだったのです。詳覧P161を見てください。

　ところが、1845年に大規模な病気が発生、ジャガイモがほぼ全滅してしまいます。主食が失われた結果起こったのが「ジャガイモ飢饉」でした。

　詳覧P217に書いてあるように、第35代アメリカ大統領の(14)もアイルランド移民の4世です。アイルランドはカトリック、イギリスはプロテスタント(英国教会)という宗教的な違いはあるのですが、その根っこの部分には経済的な問題があることを忘れないようにしてください。

　イギリスという国の正式名称は、(15)です。「北アイルランド」(教科書最後の見開きページ「現代の世界」　「詳覧」P208)では、プロテスタントの住民の比率が高かったことから、長期間にわたって、「アイルランドに帰属するか、イギリスに帰属するか」で内戦状態が続き、3600人以上がなくなっています。1998年のベルファスト和平合意で、戦闘状態は停止されていますが、近年、再び問題が発生しました。それが、Brexit(ブレクジット)と呼ばれる(16)でした。2016年のことでした。そこで問題となったのが、北アイルランドとアイルランドの国境をどうするかでした。双方ともにEUに所属していたときには国境での検問はなかったのですが、イギリスがEUから抜けたことで、国境での検問が浮上してきました。現在のところ、厳しい検問はやめると言うことで合意が成立しているようですが。ちょっと注目しておいてください。

詳覧P175下の「イギリス国旗(ユニオン・ジャック)の由来」をみると、イングランド、スコットランド、アイルランドの国旗が組み合わされて「ユニオン・ジャック」ができあがったことがわかります。

　一方、②工業化の進展によって労働条件が劣悪化したので、1833年には（17）

法が制定されて、年少者の労働時間の短縮と制限が行われています。18歳未満の夜間労働の禁止、13歳未満の9時間労働、18歳以下の12時間労働を規定しました。

また詳覧P208を見ますと(年表)、この年には(18)が廃止され、(19)の商業活動全面停止と対(20)貿易独占権が廃止されています。ますます(11)が進んだわけです。

1. の初期には、労働者達は自分の仕事を奪った機械が自分たちの生活が苦しくなった原

因と考えて機械を破壊する行動(これを「ラダイト運動」といいます)を展開していたのですが、この時期から(21)を結成して団結することによって労働条件を改善し、自らの人権を守る方向へと方針を転換していきます。

　さらに(22)などを求めて(23)をかかげ、(22)運動を展開していきます。

②なぜ労働条件が悪化したのでしょうか？

☆解答は、次のプリントで。