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アフガンのタリバン政権が、「勧善懲悪省」を再開したらしい。中二病みたいな発想で笑うしかないのだが、当人たちは極めて真剣なようだ。「髭を剃るな」とか「半ズボンを履くな」といった「コーラン」に記されていないようなことが挙げられており、パシュトゥーン人の間の慣習が判断の基準になっているそうだ。 2000年、まだタリバンが政権の座にあった当時、パキスタンのサッカーチームがアフガンにきて試合をして、半ズボン履いていたという事で全員坊主にされたという。タリバンは元々パキスタンの影響下にあった組織であることを考えると、信じがたいが事実らしい。 パキスタンはアフガンにおけるタリバン復活をどう見ているのか? アメリカの後押しがあったにせよ、アフガンでは、このような狂信者グループの影響は排除されたのではなく、パシュトゥーン人という民族の中にタリバンの主張を受け入れ、支持するような要素があったとしか考えられない。でなければ、あのような想定外の進撃の速さは説明がつかない。 女性の地位の向上、宗教的抑圧から解放された人たちの存在は、アフガンの男性たちにとっては苦々しいものとして映っていたのだろうか。 タリバンの兵士たちの中には字が読めないものも多数いて、幹部の意向が末端まで徹底しないという観測もある。中村哲さんを讃える壁画も塗りつぶされた。「偶像崇拝」につながるという事なのか?それともタリバンは、アフガンの人々が各地域で水路をひき、自力で豊かになろうとする動きを許せないものと考えているのか? アフガンがどのような道を進むのか。報道自体が継続して行われることを願うだけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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