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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:日々の生活
台風の影響なのか、午後になってから吹く風がやけに涼しくて、
思わず7分袖のシャツに着替えてしまったうるとびーずです。 昨日、今日とまたしてもビデオ三昧しています。 昨日、深夜になってから観たのは韓国映画「ラスト・プレゼント」。 泣いてしまいました、もうボロボロと泣き続け。 これをして「催涙映画」と評していた方がいますけれど、 まさにそのものでしたね。 才能はあるけれど売れないコメディアンの夫、ヨンギと それを支える気丈な妻(しかし不治の病にかかっている)ジョンヨン。 ヨンギはテレビスターになりたくて詐欺師に騙されかけたり、 ジョンヨンはプロデューサーの妻に必死に夫を売り込んだり。 その甲斐あって(というか、妻の病気のおかげというのか)、 ヨンギは「お笑い王」という人気テレビ番組に出演、 順調に決勝まで勝ち進むのだが、 その頃にはヨンジョンの病気はかなり進行していて・・・ と、ストーリーをきいただけでも、泣けそうでしょ。 もうね、ジョンヨンが突っ張るんだよね。 ヨンギが大好きなくせに、ついついキツイ言葉を投げかけちゃう。 病気だって相当進んでいて苦しいはずなのに、 ヨンギの仕事は人に笑いを届けることだから、 自分の病気を知ることがその妨げになったらいけないと ヨンギの前では絶対に弱音を吐かずに徹底的に隠し通すのね。 で、病気を知ったヨンギにいわれちゃうんだ。 「どうしていってくれないんだよ? 怖いよ、痛いよ、抱きしめてくれって」 ホントだよねー。 愛する人がそんな苦しみに1人で耐えてるなんて、 夫の方だってつらいわよね。 でもその後もまだジョンヨンは突っ張ってがんばっちゃうのです。 その頃、ジョンヨンが密かに小学校時代のアルバムをみて、 何人かの名前を書きだしているのを知ったヨンギは、 その人たちに会わせてやろうとナイショで人捜しを始めるの。 そのうちの1人は、どうも彼女の初恋の人らしいのですね。 探してくれるのは、ヨンギを騙そうとした詐欺師の2人組。 (この2人がとてもイイ味だしているの。憎めない、どじなワル役ね) そしてそこからわかった意外な事実! ジョンヨンの永遠の思い人の正体は‥‥‥ もうね、泣けます、泣きます! ラブストーリーで泣きたい方はどうぞ観てください。 そして本日の1本は1949年のフランス映画「オルフェ」です。 ギリシャ神話「オルフェウス」に題材を取った ジャン・コクトー監督のこの作品、 美男子俳優ジャン・マレーの魅力もあって、 とても幻想的なラブ・ストーリーに仕上がっています。 ただ、神話と違っているのは、オルフェが冥界へと赴くのは 妻のユーリディスを取り戻すためというよりは、 彼に恋をした死神にもう一度会いたいためなのです。 そして2人は永遠の愛を誓い合う‥‥‥ なんだけれど、この死神(「女王」と呼ばれている)、 オルフェのライバル詩人のセジェストを殺して助手にしちゃったり、 オルフェを独占したいために妻のユーリディスを殺しちゃったり、 いろいろと勝手なことをしたのだけれど、 最後の最後には冥界の掟を破って、 オルフェとユーリディスを元の世界に返してあげるのです。 自分が罰を受けることを承知で、 オルフェから自分たちの記憶も全て消し去って。 彼女のいう台詞も落涙ものなんですよ。 裁判のシーンで、オルフェを愛しているのかと聞かれ、 「愛している」と答える彼女。 その後、オルフェと2人になったときにこういうのです。 「出会う前から愛していたの」 「愛する資格がないのに、愛してしまった」 そしてオルフェが「永遠に僕はきみのものだ」というのを聞いて、 決心するのね、彼を元の世界に帰すことを。 ウーン、ここでもやっぱり泣いてしまったわ。 ここで、冥界への案内人として登場している人物、 それが、死神のお抱え運転手である「ウルトビーズ」です。 もともと私のHNの「うるとびーず」は ジャン・コクトーの戯曲「オルフェ」の中にでてくる 天使「ウルトビーズ」からいただいたものなのですが、 そのイメージとこの映画のウルトビーズがあまりに違うので 一瞬、目が点、唖然、呆然! うっそぉ~~~! ウルトビーズって「お・じ・さ・ん」なの??? もちろん天使ですからね、性別はたぶん中性よね、 戯曲の中では男として描かれていますが、 私のイメージとしては背が高くて細身のひょろりとしたタイプ。 背中にガラス板をしょっているガラス屋さんの姿で登場します。 映画中では、鏡の向こう側にある冥界へと通じる通路途中で、 このガラス売りがでてくるんだけど、 その青年がまさに私のウルトビーズのイメージでした。 でも、このおじさんウルトビーズ、 映画の中ではとっても重要な役割を果たしているのよ。 みんなの導き役というか、静かにそこで様子を見守っていて、 必要なときに手をさしのべて助けてくれるの。 死神でさえも彼の助けなしではオルフェを元の世界に返せなかった。 そして最後に死神は彼にいうのね、 「ウルトビーズ、ありがとう」って。 うん、こういう役回りは悪くない、私は好きだぞ。 映画のウルトビーズは私が思っていたイメージとはかなり違うけど、 私はやっぱり「ウルトビーズ」が大好きだわ。 あ、でも私のイメージは戯曲に出てくる 「天使」ウルトビーズなんだからね。 あるいは「詩篇 天使ウルトビーズ」。 そこのところをヨロシクね。(笑) あー、「オルフェ」を観たら久々にコクトーが読みたくなってきた。 本棚の奥で眠っている全集をひっぱり出してみようかな。 昨日借りてきたビデオはあと2本。 「ベニスで恋して」と「天国の口、終わりの楽園」。 これも観たら感想をアップしますね。 ---------- さっき「ラスト・プレゼント」を返してきました。 ついでに、「愛人(ラマン) 最終章」を借りようと思ったら、 残念ながらこれは入っていなかった。 それでも、と思ってビデオ屋さんを一回りしたのがいけなかった。 いまはまだ、1本90円セールというのをやっているので、 ついね、借りちゃうのよね。 はい、またしても4本。 ☆ バティニョールおじさん(新作) ☆ エリザベス ☆ ナンナーク ☆ 遠い空の向こうに これはもう病気ですね。(呆) ---------- お待たせいたしました。 うるとびアルバム「とむぼさんの個展」アップしましたので、ご覧下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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