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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2005年11月24日
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カテゴリ:神秘体験空間
 真の錬金術師とは、秘儀の実験室を通して、自然霊と会話できるものであることは、前に書いた。その錬金術師が、自然霊から得た叡智が、太陽と金の関係であることも書いた。

 我々がいま生きている昼の覚醒意識と呼ばれる、眠っていない昼の活動は、この太陽と金の関係に由っているといわれている。金は調和をもたらし、人体の心臓に関係しているといわれている。

 それは前にも書いたように、人間の呼吸の4倍が脈拍数(心臓の鼓動)であり、その1日分が太陽の天球での春分点の1周期に該当することで、意味深く、我々の日常の意識が、太陽の光に依存していることで、示される。

 人体に金を投与することで、自我から生じる思考を強化できることを、前に書いた。昼の覚醒意識は、心臓の活動を元に行われているともいえる。神秘学では、心臓は感情を司り、黄色人種はとくに、中脳部を促進し、胸部の感情面が、他人種よりも優れているとされる。

 これは太陽から発する光と熱を、黒人の場合は全て受け取るので皮膚が黒く、白人の場合は、全て反射するので皮膚が白く、その中間である黄色人種は、程々に受け取り投げ返すからであるとされる。

 日々人間は、太陽光を元に、自制心を発揮させ、道徳行為を行い。自我を強化し、精神力を向上させ、肉体を司る力を手にし、物質性を克服するといえるだろう。金と太陽の関係は、その自我の肉体に対するバランス性、秩序支配力を意味するものだと思える。

 人間は起きているときに、いかに道徳的行為を為すかで、自我が強化され、悪魔の誘惑に惑わされずに、病気にも罹り難い精神を維持できるといえよう。

 これに対し、月と銀の関係は、太陽と金の陽の関係に対し、陰の活動を行うといわれている。それは、人間の現在の上に述べた昼の覚醒意識と、夜睡眠中の夢をみる意識と、夢のない深い眠りの意識の3つの意識のなかで、夜の夢をみる睡眠状態に該当するといわれ、月意識と呼ばれている。

 人間は死ぬと肉体を去り、月意識の世界へと向かうとされる。ここで、今生の道徳的行為を元に、魂を向上させるために、宇宙の神々に受け入れられない不道徳行為をカルマとして、その克服を課題として、次の転生へ携えていくが、そのときに銀が非常に重要な役割をするとされる。

 銀は、前世から火及び熱を携えて、来世への血液をつくる元となるというのである。現世の血液の熱は、銀のお陰であるというのである。もし、人間が前世から携えてきた熱を、現世で切り離すようななんらかの状態に陥るとするなら、人体は発熱し、昼の覚醒意識と夜の夢の睡眠意識が対立し、病になるという。このような中途半端になった意識を元に戻すには、銀の力が重要な意味をもつという。

 金と銀以外に、火星の鉄、木星の錫、土星の鉛、金星の銅、水星の水銀の意識がある。太古には、瞑想後に、その意識を強化するために、これらの金属が用いられたという。空海の真言密教のなかにもその名残があるのか、空海が辿った真言宗の道筋には水銀の産地が挙げられるのは有名な話でもある。

 勿論、太古と、現代はその意識状態も、進化形態も異なるので、その使用には細心の注意を要する事はいうまでもなく、現代では、勿論、医学的臨床的知識なしに行ってはならないものである。

 意識と意識の境界には、苦痛があり、下手すると、日常の覚醒意識をもてずに、精神病にも陥る危険性がある。

 何事にも適切な叡智が必要とされることはいうまでもないだろう。まずは、これら金属に頼ることのない精神修養が前提であろう。





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Last updated  2005年11月24日 17時04分27秒
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