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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2007年01月01日
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カテゴリ:神秘体験空間
 今日、鉱物的な法則に従って時計を製作したり家を建てたりするように、将来人間は生命の法則に従って生物を作り出すようになるという。そのときに人間は生物に生命を刻印できるようになっていなければならないという。そのとき実験室の机の前に立つ者は、自らのなかから、いわば自らのエーテル体のなかにある振動を、生命を与えられるべき生物の中へと導入することができるようになっていなければならないという。

 善良な人間であれば善のものを導入するし、良くない人間であれば良くないものを導入するという。ただ神秘学においては次のような教理があって、サクラメンタリズム(秘蹟主義)の秘密を修得しないうちは、生命製造の秘密と呼ばれるホワイト・ロッジの知識は人類に伝授されないとされているという。

 サクラメンタリズムとは、人間の行為が道徳的完成、神聖さの炎に燃え上がっていなければならないということを表しているという。人間が作業を成す実験台が彼にとって祭壇となり、彼の行為が神聖なものとなったときはじめて、人間はホワイトロッジの知識を伝授されるに相応しく成熟するという。唯物主義に染まった今日の人間たちには、その実験台がいかに祭壇にはほど遠いものであるかを考えてみれば、このホワイトロッジは隠されたものとなるだろう。

 人類がある道徳的進化段階に達すれば、人間の意識は鉱物意識から植物意識へと高められていくという。もう1つ神秘学の教理があり、それは「自分自身の幸せを他の全ての人々の幸せと分離できなくなったときにはじめて、人間は植物意識の状態に到達する」というもので、個々人が他の人々の負担の下に自らの幸せを追求する限り、意識が一段階上に引き上げられるという状態は起こらないという。

 つまり、他の犠牲や不幸の下に、自らの幸福を築くのではなく、自他共に、共存共栄の幸福を築くのでなければ、生命創造の秘密は得られないわけである。

 生命創造の法則とは、自他共に客観的かつ普遍的な幸福のなかに見出される。

 以上のように、現代人は、物質体においてようやく真の人間の段階にあり、エーテル体はいまだ動物の段階、アストラル体では植物の段階、自我においては鉱物の段階であるという。このような事実のうちの1つ、つまり、エーテル体においては動物の段階であることを心に留めておくとよいという。

 エーテル体は、現在地球に存在する間に段々と、真の人間の段階へと進化していき、益々一層エーテル体は愛によって、一人の幸せを他の人の幸せから分離できない愛によって貫かれていくという。最初に物質体が仕上げられ人間の段階に到達したように、今度はエーテル体が、そして次にはアストラル体と自我も、真の人間の段階へと高められていくという。現在、自我はまだ鉱物の段階だが、なにしろ、自我は地球上ではじめて人間に組み込まれたからだという。

 今度は、人間の魂、つまり感受魂、悟性魂ないし心情魂、意識魂と意識魂の中に含まれた霊我ないしマナスと、エーテル体との関係を、以下のようにまとめると、エーテル体自体は動物の段階にあり、人間の高さに物質体があり、魂の第一の構成要素である感受魂を含むアストラル体は植物の高さにあり、更に、悟性魂ないし感受魂が続き、これら全ては植物の段階にあり、更に上方には、今日の人間に見出せる限りでの霊我ないしマナスを含んだ自我ないし意識魂があり、次のようになる。

 鉱物  意識魂、自我/霊我ないしマナス、悟性魂ないし感受魂

 植物・・・・・・・アストラル体/感受魂

 動物・・・エーテル体

 人間---物質体 

 次に、人間のどの構成要素の中にも、ある一定の方法で、他の構成要素が現れていることを明確にすると、人間の物質体は、第一に物質そのもの(鉱物)の開示を自らのうちに表現し、例えば、その感覚器官を観察すると、物質体のうちに物質原理(鉱物)が表現されているのがわかるという。眼の中には一種の写真機、カメラが、耳の中には一種のピアノがあるという。

 つまり、感覚器官のなかに物質原理(鉱物)自体が表現されているという。

 次に、人間の腺を観察すると、腺のなかに、エーテル体が表現されているのが見出せ、神経組織の中にはアストラル体、血液の中には自我が表現されているのが見出せるという。「血は全く特性のジュース」であるという。血を所有する者が人間の自我を所有するという。悪魔が人間の血を所有すれば悪魔は自我を得るという。

 血液型の特性や吸血鬼の悪魔信仰は、ここからくるのであろう。

 このように人間の物質体のなかに他の構成要素も入り込んでいて、それが物質体のなかで表現されているという。血液は無意識に脈打っているが、血液のなかで活動する自我は、自らの物質的プロセスを意識していないから、無意識だという。

 物質体の中に他の構成要素の本質が現れているのと同様、エーテル体のなかにも他の構成要素の本質が現れていて、最もこの場合は「人間的に」現れているのではなく、「動物的に」、しかもある特定の動物の形で、外部に存在する動物の形姿と一定の類似を持つ形で現れているという。

 このようにエーテル体の下にある物質体が影像のように現れているという。人間本性の物質的部分が現れているエーテル体のこの部分は、「人間」と呼ばれているという。エーテル体の中に現れているアストラル体、感受魂は、そのエーテル形姿が「獅子」に似ていることから、「獅子」と呼ばれているという。エーテル体の中に現れている悟性魂は、「雄牛」或いは牝牛と呼ばれ、霊我を担う意識魂は、霊視でみたエーテル形姿が「鷲」に似ていることから「鷲」と呼ばれているという。

 エーテル体(動物状態)
 人間(物質体;人間状態)
 獅子(アストラル体/感受魂;植物状態)
 雄牛(悟性魂;鉱物状態)
 鷲(意識魂/自我/霊我ないしマナス;鉱物状態)

 ここにヨハネの黙示録の四つの徴(しるし)(人、獅子、雄牛、鷲)が、四つの本質的構成要素の、人間のエーテル体における顕現として挙げられるという。人間本性を表すこれらの意味深い象徴(シンボル)形象を考え出した人間の祖先は、空想や哲学、思弁等の知性の明敏さによって案出したのではなく、実際に、存在する霊的世界から、つまり隠された事実の世界から作り出したということが見てとれるという。

 ここで明白にすべきことは、これらの四つの表現は、どんな人間にも同等に生じているわけではないということで、ある人の場合、四つのうち一つの表現が優勢であり、別の人の場合にはまた別の表現が優勢となるという。例えば、獅子が優勢の人もいれば、鷲が優勢の人もいる。つまり、4つに大別できる。

 勿論、人類全体をその進化において考察すべきで、物質体(人間形状のエーテル体)が最も強く現れている人種は、現在没落しつつある赤色人種、アメリカ・インディアンの場合で、人体のなかの優勢な骨組織の特別な形成の中に見出るという。

 赤色人種;アメリカ・インディアン=人間形状のエーテル体(物質体)が優勢で、骨組織の特別な形成が特徴

 エーテル体が物質的に特別に顕現しているのは、また別の人種、黒色人種の場合で、腺組織の中に探索でき、それは植物の性質の1つでもある、炭素分離において見出せるという。

 黒色人種;アフリカ=雄牛形状のエーテル体が優勢で、腺組織における炭素分離の形成が特徴

 特に強く神経組織が物質段階に現われ、同時に敏感さも顕現している人間は、マレー人種の中に見出されるという。

 マレー人種=獅子形状のエーテル体(アストラル体)が優勢で、神経組織と共に敏感さが特徴

 そして特に血液組織が顕現している人種はモンゴル人種であり、霊我(マナス)の原理を養成しはじめている人間の一部はコーカサス人種に見出されるという。

 モンゴル人種=鷲形状のエーテル体が優勢で、血液組織が特徴

 コーカサス人種=鷲形状のエーテル体(自我ないし霊我)が優勢で、血液組織のなかの霊我の原理を養成しはじめるのが特徴

 このように神秘学的真実から人種の分類ができるという。現代人の中に見出せる人種の場合、このような4つの動物形状のエーテル体のあるものが優勢で他のものは後退しているというように、人類全体に配分されているという。

 人種(エーテル体の動物形状状態が優勢、エーテル体の動物形状状態が劣性)





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Last updated  2007年01月01日 22時49分27秒
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