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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2023年08月02日
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カテゴリ:神秘体験空間
前回は、脳が、宇宙や自然から、思考や叡智を汲んでいるバケツにすぎず、それらをつくりだしているわけではない、のを紹介した。だから脳の大小で、大きければ賢く、小さければ馬鹿というのは単なる迷信にすぎない。

確かに脳をバケツに譬えれば、大きい方が汲み出す量が多いい、と想像できるが、思考や叡智は、物質的に換算できないので、量というよりも、質の問題と考えられる。

思考や叡智を記憶の情報量のように、2進法などのビット数で換算できないのは、記憶した時点で、過去のモノになってしまうからである。それは思考や叡智の元になっているエーテルが保管できない、のと同じである。

思考や叡智は、生(なま)で、生きている。

さて、脳で思考が創り出されているわけではないので、大きな脳が優れているわけではなく、シュタイナーによると、あるアメリカの科学者が、脳が大きい方が、優れている、という仮説を提唱し、一般的に平均で、男性は、女性よりも、脳が大きいので、男性の方が優れている、と主張したらしいが、その当人の科学者の脳は、平均よりも小さかったという。

男性の方が平均的に、体重が大きいので、その分、脳も大きくなる、と考えたほうが自然だが、この小さな脳をもつ科学者は、自分の脳とは、真逆の仮説を提唱し、大きい脳の方が優れている、というその優秀さは、その小さな脳である現実によって、その仮説自体が疑問視されてしまう矛盾に陥り、単なるコンプレックスとみなされる、のがオチかもしれない。

脳が大きいほど頭がよい?脳の大きさ・シワの多さと知性の関係 [脳科学・脳の健康] All About


そこで、思考や叡智はどこからくるのか? といえば、それは太陽光の熱からくると、シュタイナーや古代叡智は解き明かしている。

人間が脳で考えて、火をおこせるようになったのではなく、太陽光の熱が、人間をして、地上に火をおこさしめた、のである。それは、小さな脳をもつ動物でも、人間よりも遥かに素晴らしい発明をしている事や、能力の高さで明らかである。

スズメバチは、人間よりも遥かに小さな脳をもつが、人間が紙を発明するよりも、遥かに昔から、紙で、巣をつくっていたし、ビーバーは、まるで大工のように、巧みに、巣をつくる。鳥は空を飛べるし、ウマは速く走れる。

それら動物の能力は、本能で、人間の思考だけが、知性である、というのは、人間の図体だけデカくて、中身は空疎な脳のなせる業であるかもしれない。人間は、アメリカ人のように、なんでもナンバーワンでないと気が済まない、ちっぽけなプライドにしがみつく脳の持ち主なのかもしれない。

古代人は、叡智が太陽光の熱からくるのを知っていたので、それを地で現実化させたのが、火なのである。そして、叡智を使い、創造行為をなすように、火を使い、物質をつくりだした。

古代人は、睡眠中の夢から、古代叡智を知っていたので、古代叡智を基に、太陽光の熱を使い、霊的な叡智を、火を用いて、継承したのである。おそらく、そこから、拝火教が生まれたのだろう。現代でも、空海の真言宗では、護摩焚き行として、行われている。

以前紹介したが、古代人は、火を天国と交信する手段とみていたので、死体を火葬にしたのは、死者を天国と交信させる、天国に送る、のを意味した。

護摩 - Wikipedia


護摩焚きは、低次な物欲を、高次の愛の犠牲にかえる修行で、執着心を滅せよ、という意味で、いまでは行われているが、死後、欲界にいったときに、自分が生前もっていた欲望に、身を焼かれる感覚をもつので、その再現ともいえる。

現代では唯物論が蔓延し、ほとんど形骸化してしまったが、それは、人体に熱を起こし、脳に、思考や叡智をもたらすのを本来は目的としている。霊能力をもっていたら、太陽霊が降臨し、太陽に神霊をみるように、脳を通じて、恐らく松果体のなかに、火を灯したなかに、神霊をみれたのだろう。

古代叡智によると、キリストの神殿とは、脳のなかの、松果体を含む脳室の事である。米国の1ドル札に描かれているピラミッドの上の、有名なメーソンの三角形のなかの、真実の目とは、松果体に火が灯ったイメージのもので、太陽霊=神霊を表し、古代エジプトの神トート=アーメンラーを現わしている。

脳室 - 脳科学辞典 (neuroinf.jp)

松果体 - Wikipedia

Sma STATION-3 (tv-asahi.co.jp)


だから、キリストの神殿は、ピラミッドでもあり、人間の脳室でもある。そして、古代エジプトの神トート=アーメンラーは、キリストとして再来したのである。

アメン - Wikipedia

だから、キリスト教徒は、このような秘儀を知らずに、アーメンと唱えるのである。覚醒意識では知らないが、太陽光の熱の叡智として、潜在意識のなかで、獲得しているので、太陽神ラーは、キリストとして再来したと認識し、ラーがキリストとして再来し、十字架刑で、肉体の死を受難し、甦ったのを、頭部の松果体から、自分の胸部の前、つまり心臓の前で十字を切り、アーメンと唱えるわけなんである。

さて、キリストは、十字架刑で、地上から、肉体から去る、まさにそのときに、次の、最後の言葉を残したとされる。

エリ、エリ、ラエマ、サバクタニ

そして、その意味は次のように考えられる。

神なる父ラーよ、聖霊よ、我太陽霊なる子キリストは、いま、この地と天とを結ぶために、人類の罪への愛の犠牲となる。このために、神と聖霊は天から、わがキリストを、この地に遣わしたのである。

火とは、神の遣わした叡智で、太陽霊キリストの愛なのである。

現代科学では、松果体には、脳砂があるのがわかっているが、この中の炭酸カルシウムが、人体に万遍なく浸透しないと、アストラル体である、心が人体に介入できないと、シュタイナーは述べている。また、このカルシウムが過剰になると、硬化症を発症させる原因ともなると述べている。

脳砂を満遍なく行きわたらせ、熱により灯すのが、心の働きともいえるかもしれない。最澄の、一灯照隅、万灯照隅である。仏教は、古代の科学なんである。

愛により、脳に火を灯し、心に愛をもたらすために、シュタイナーの人智学的医学を紹介する。

          ★      ★       ★

 しかし、物質のエーテル化だけが全てではなく、今度は、物質性のゼロ点の向こう側にある、反対のエーテル体の活動が、ゼロ点に到達する。この点を超えると、更にもっと高次の(アストラル体の)活動、確かに、当初の物質の特性においては、同じ方向線上にあるが、真逆の性質を持つ、もっと高次な精神的な活動に到達できる。

 だから、物質の溶解に関わる諸作用を、曲線などで記述できれば素晴らしい。ただ、この曲線は、独特の数学で記述する必要があるのに気づくだろう。

 つまり、初期の物質の特性=作用が次第に減少し、ゼロ点に近づくにつれ、わずかに作用するが、ゼロ点で、今度は、物質性とは真逆の高次の霊的な特性をもつ(エーテルの)作用が始まり、それが次第に、均衡点に近づき、つまり第2のゼロ点に達すると、正負が逆転し、新たな(アストラル)空間に、曲線を引かないといけない。

(第1のゼロ点は、物質とエーテルの均衡点で、第2のゼロ点は、エーテルとアストラルの均衡点と思われる)

 ホメオパシー(同化作用)については、これからも詳しく述べていくが、人間と外の自然全体との親和性に密接に関わっている。

 さて、植物炭の特性に注目すれば、次のような事がわかる、

 「植物炭を多量に服用すると、特定の病気を誘発するが、ホメオパシーの医師の見解に従い、植物炭を、体内で、溶解(同化)できるように、反作用を起こすように、少しずつ投与すれば、この病気の治療薬になる。」

 そもそも、植物炭の特性を、人智学者は、どう捉えるのか?

 人智学者は、外の自然のなかに出ていって、地上で既に鉱物化し始めた炭や、地中の炭の活動が、どのような状態なのか、探究しはじめる。

 そのような探究からわかるのは、炭が、その特性から、酸素を用いて、地球全体の活動に関与している、という事である。

 地球の活動が、地中の炭の含有量と、大気中の酸素の含有量を調整している。

 この事からわかるのは、地球を、生命体として捉える必要があり、地中の炭の含有量が、地球の呼吸活動の影響下にある、という事実である。

 以前に提示したような生理学化した化学は、地上の炭が、人間、もしくは動物の呼吸との関係から観察されるときにはじめて成立する。というのも、土の炭化と、地球の周囲の酸素の活動、すなわち空気との間で生じる活動の根底にあるのは、人智学の霊的観察では、動物化の傾向として明らかになるからである。

 この動物化の傾向は、結局、衝撃を与えるような表現で、その特徴を述べるしかない。次のような表現しかできない、

 「地上の炭化と、地球の周囲の酸素の循環との間で生じる活動、つまり外界の活動のなかには、本物の霊たち、エーテルの存在たちが、動物化に抵抗し、地球から絶えず遠ざかり、立ち去り、離れていこうとするのを、地上に招き入れ、出現させる活動がある。」

 動物化とは、この霊たちの脱動物化に対抗し、地上に集める活動、つまり、動物として前面に出る活動として把握しなければ理解できない。

 従って、植物炭を、人体に摂取すれば、人体の動物化が生じる。

 植物炭の摂取により、発生してくる症状は、ゲップから腸内ガスに至るまでの、腐敗性の下痢他、また一方では痔疾の形成、また他方では、焼けるような痛みに至る全症状の、その全体像を霊視すれば、人間が進化の過程で、現在の人間となる為に、人体から排泄した(押し出した)動物性、つまり、この動物化の活動が、人体に再び組み入れられる、のに起因している。

 この事から、次のような事がわかる、

 「人体に、多量の植物炭を与えると、侵入してくる動物化から身を守るように促される。」

 身を守るとは、周囲の環境に依存しないように自らで行う事、つまり人間は、精神的に自立し、進化する為に、自らの依存性、環境に依存する動物性を、外に出し、排泄してきた、のである。





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Last updated  2023年08月02日 17時37分49秒
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