橋下知事をみていて思うこと!
「ヨガの喜び」という本から、抜書きしたい。 この本には、悟りをひらくという項目がある。「悟りをひらく 大切なのは、まず、自分の考えをもつこと。それは同時に、人を納得させられる真理でなくてはならない。 体験の少ない人が自分の主張らしいものをすると、少ない知恵だけに固執するから、いっけん意志強固に見える。 しかし、これは自分や世界の本当の姿を語ってはいない。つまり、自分の都合とか利益といった「はからい」の心が強い。 真理とは、他の人に、細かいところに意見の違いはあっても、根本的にうなずいてもらえる考えのことだ、それは、もはや自分の意見を言っているのではなくなっている。 次の2つのことの違いがおわかりだろうか。 人間が歌を歌う 歌を人間が歌う はじめの方は、人間が中心になっている。あとの方は、歌が中心になっている。 意見をいうときも、人間でなく真実を中心にする。自分が話をするときは、あくまで真理だけを中心にするべきで、自分の考えを中心にしてはいけない、という意味だ。 (略) 『僕は、』とか、『でも、私は』と自分の立場ばかりを主張するのは間違いだ。 (略) それでは、どうしたら悟りがひらけるのか。 悟りとは、自分の心が如実(真実)とひとつになること(如来という)である。物事の本当がわかって、それが自分の考え方と生き方になっていることである。 (略) 社会とは悟りをひらいた人間の集まっているところであるべきだ。羊は、一頭が走り出して崖から落ちると、後に続くものも全て同じ行動をするという。 これと同じような事が、人間の社会に起こってはならない。他人の考え方の奴隷にならないことだ。」 大阪府は、大阪府は、と、まるで、自分が大阪府であるように語る。では、大阪府と、知事は、イコールなのだろうか? 大阪府は、知事が一人住む場所ではない。大阪府に暮らす人が、皆、幸せになることを願い暮らす場所である。 大阪府を将来、どのような町にしたいかというヴィジョン無しに、ただ、財政削減ばかりを強調する。とってつけた、どこかの削減の考え方をそのまま用いている。 勝海舟は言っている。経済をよくするのは、いかにケンカをなくし、仲良くするかであると。 ケンカばかりしていると、競争しあって、金ばかりかかって、浪費し、赤字になるよ。 といって、大奥で、反目し合っていた和宮と篤姫を仲直りさせたようだ。それから、姉妹のように、何でも相談しあって、仲良くなったという。そして、篤姫は、質素倹約の主となったようである。 倹約、倹約といって、ケチってばかりいると、逆にケンカばかりして、どんどん赤字になるよ。 だから、倹約なんていわないで、どんどん使いなさいといってけしかけるよ。そうすると、こんなに使って大丈夫かとそのうちに不安になって、自分で節約するようになるという。人間の心は、天邪鬼だよ! というようなことを、勝は言っている。心をうまく掴むのが為政者の技だという。だから、政治の秘訣は、正心誠意だと、勝は看破している。正心誠意のみが、人の心を掴み得るからだろう。