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カテゴリ:読み物
![]() 戦争論争戦 理想は捨ててはいけない。 でも田原総一郎は理想家だなとわかった。 例えば、この本の1回目の対談時緊迫していたイラク情勢で小林よしのりは「アメリカが武力で脅して爆撃する」と予想したが、田原は湾岸戦争時はイラクがまず軍事侵略を行ってクウェートを併合したから、戦争になったが、今回は違い、「国際社会はイラク爆撃を認めないだろう」と予想していた。 他にも国際社会が国連軍を作り世界が一丸となって悪と対峙するのが理想と田原はいうが、 小林が「もしそうなったら北朝鮮が核を持つ前に戦争して現体制をさっさと倒すべき」というと、 田原は「北朝鮮国民がたとえ何百万人死んだとしても、それは北朝鮮の問題。北朝鮮の国民を助けるために金正日を攻撃することはしない」そうだ。 その他完全に間違ってると思ったのは、田原が「官僚が悪いことをする時、悪いとわかっていて、自分を捨て組織のために悪事を行うが、会社員は自分を捨て組織のために悪いことをする人は少ない。」と言ってる場面だ。実際に会社員やってる自分の経験からしたら、チャンチャラおかしい。 同じく田原は「人生というのは好きなもん探しだ。好きなものが見つかるまで探すべきで、好きなことやれなかったら上手になれない」というが、 小林が「好きなもの見つからなくて普通のサラリーマンになっている人、いっぱいいますよ」 というと、 そういう人は少数派、「多くはサラリーマンの中で好きなものを見つけた。」 と言い切る。 とにかく理想が好きで、国連軍が好きだが、小林が「国連軍はもし出来ても機能しない」 といえば、田原は「現実を全部認めるだけでは駄目。官僚の接待、ゼネコンの汚職、どれも腐敗した現実を認めるだけではなく、理想を目指せ」 というが、 「国内で法律や制度を代えなんとかなる問題と、核兵器の開発を競い合う国を国際社会が止められない問題と一緒にするべきでない」 といわれてる。 とにかく田原は時間がたてばほうっておいても人は時代とともによくなるという考えがあるようで、言ってる事も正義が多いとは思うので、速くそういう理想の世界になるといいのだが、 理想の世界を信じている間に、北朝鮮も核兵器を持ってしまったし、 理想を捨ててはいけないが、理想どうりには世の中は動かないものですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.16 20:29:40
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