カテゴリ:機材
突然ですが、皆さまチューナーに求める測定精度はどれくらいでしょうか?
2020年現在でのギター用最高精度は0.02セント、長年業界に君臨してきたピーターソンのペダル式が0.1セントの測定精度と思います。 中古も含めれば、これが1万円台〜で買えてしまうのだから、技術の進歩とは素晴らしいですね。 そんな中、私が10年以上愛用しているのはKORGのDT-10で、これの精度は+/-1セントそこそこ、というありふれたスペックです。現在の安物と同等ですね。 この辺り、プロの方々の話を聞くと、技術者に近い方ほど「精度が」(もしくは速度が)という基準でチューナーを選ばれているようなのですが、まぁ待ってよ私の話も一応聞いてよ、という独り言です。 いや本当、ソニックリサーチ使いやピーターソン使いの知り合い、誰も話を聞いてくれない。(笑) ソニックリサーチはノートの検出は速いけど結果的なチューニング速度変わらなくない?とか言っても通じない。 いやまぁ確かに戯言なんですが。 以下DT-10を良しとする理由づけの文章です。話を聞く気にならないという方はお戻りをどうぞ。。 ここではじめの話題に戻るのですが、ご覧の皆さまや音感を持った耳のよい方々はチューナーに対してどの程度の精度を求めているのでしょうか…?(友達が少ないので純粋に分からない) 私もピアノなどの調律であれば精度は高いほど良いと思うのですが、正直ギターのチューニングに関して、精度の必要性には懐疑的です。 実際、0.02セントの精度で「開放弦を」チューニングしたとして、プレイヤーが押弦時含めて管理できるのは何セントくらいなのか?というのが問題だと思います。 ここはプレイの問題にもなってくるので、楽器なぞ弾けない私には深く立ち入れないのですが… 0.02セント以内にチューニングしたとして何か適当なポジション、例えばAコードを弾いた時の2弦2フレット(C#)に対し ・何セント程度のズレを許すのか ・ズレるとして+/-どちらの許容度が高いのか ・もしくは、ハイフレット周辺では? これを「確認する」のがチューナーの役割です。 チューナーは、測定器です。 道具の表示器でしかなく、チューナーに合わせた道具を適当に使う、のが目的ではないと思います。 精度が高すぎて普通に弾くと終わりが来ないから、安定しやすいハーモニクスでチューニングをする… などという場面も時々みられますが、それは目的が入れ替わっているのでは?? また、ロングトーンでピッチがブレる時どのタイミングで合わせるのがいいですか?という質問などは他人に聞く話でしょうか…? これはチューナーが基準に置き換わっている例ではないかと思います。 お前の出してるピッチの話をしているんだよう!! (ただ、確かにこんな面倒な話を織り込んで調してくれるプロのテックさんなんて見つかるのか問題が。。) 個人的にはギターというフレット楽器の限界や、音律その他諸々をひっくるめて考えると実際の演奏では10セント前後の精度が精々ではないかと思います。 もちろん可能なら数セント、更にもっと高い精度、というのが理想ですが、全てのポジションでというのは中々ツライのでは無いでしょうか。トッププロは限界突破してくるのかもしれませんが。 そして、演奏時10セント程度は目標よりズレうる、とした場合、チューナーはとりあえず1セントくらいの精度でも良いのでは。 チューナーの場合、100%誤差なく合わせたところで平均律でしかない、という問題もあります。 音律のお話、音響、物理、心理学、音楽理論どれも聞き齧った知識しかないのでこれ以上は私も明確なことが言えないのですが。 マジで楽器は何も弾けないので… それでも私はチューニングの際、特定のポジションで数セントくらいズレてよしとする時もあれば、やはり15セントくらいズラしてみる時もあります。 色々な条件で聴いて、全体的なピッチの狂い方の平均値(最頻値?)などが気分的に良いと思ったところに楽器自体を調整します。 ・ハイフレットでどうしてもズレるなら、ピッチは上がる方がいいのか? ・下げ方向にベンドはできないから元々低めにするのか? 辺りの部分などですね。 杓子定規なチューナー基準だけでなく、ピッチの調整には色々な考え方があると思います。 上記のようなため0.02セントの精度は私には特別必要なものではなく、むしろ幾ら高精度でも、ストロボ式はズラす調整に使いにくいので選択外です。 自分のピッチが何セントずれているのか、純正律的に音程を当てるのにどの辺りを狙えば良いのか、それらがパッと分かるチューナーって改めてみると少ないですね…? しかしまぁ、ここまでは全てDT-10を持ち上げるための内容です。 使うチューナーの精度が高いならそれに越したことはないですよ。 なんなら俺だって良いチューナーが欲しい。DT-10は音が悪いから別ラインに出さないと使えないし。 ぶっちゃけ、全弦が+/-ランダムに1セントもズレたら和音の響きも多少なり変わるので、高い精度での測定ができるなら、それに越したことは無いです。 全文の否定ですが、結局「平均率の超高精度」というスペックに落ち着くのもよく分かります。誰だってそうする ただ個人的には、中々DT-10を超えるチューナーが出てこないので、安いのを見つけると5個も6個も買っちゃうんですよね。。。 皆さんも3個くらい買っちゃいましょう! boss 【中古】 KORG / DT-10 Black Edition 【心斎橋店】 【中古】KORG / DT-10 BR 【横浜店】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.09.10 23:04:45
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