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カテゴリ:労働・社会保険制度
7月になって最初の更新です。
できれば週に2~3回は更新するようにしますね(更新が滞るたびに言っているような・・・)。 雇用情勢はきわめて厳しいようですね。 5月の全国の完全失業率は5.2%、有効求人倍率も0.44倍と低く、私のいる地域の有効求人倍率は0.27倍と過去最低を更新しています。 ところが、この6月に入ってからですが、急にハローワークにくる求職者の人数が少なくなったような気がします。 5月までは、日中にハローワークに行くと駐車スペースがないため、夕方4時過ぎに行くことを心がけていたのですが、そんな時間に行っても混んでいるときがあり、5時を過ぎても所内は職を求める人たちの熱気であふれかえっていました。 求職者の待ち時間は、2~3時間当たり前という状況だったようです。 ところがです。6月に入ったとたんにハローワークの様相が一変しました。 だいたいどんな時間に行っても、駐車スペースはあるし、所内もそれほど混んでいない様子。 6月に入って急に雇用状況がよくなったとも思えませんし、いったいこれはどうしたことでしょうか。 3月31日に施行された改正雇用保険法によって、就職困難者への延長給付が60日間認められるようになったのですが、5月末はちょうど3月末から60日後というところに、6月以降求職のためにハローワークに足を運ぶ人が少なくなった要因がありそうです。 つまり、本来であれば3月末で失業給付がもらえなくなる人たちが、延長給付によって5月末まで食いつないできたものの、結局その間でも就職先が決まらずに給付も終わってハローワークにくる必要もなくなったということではないでしょうか。 その多くは、外国人しかもブラジルなどからの出稼ぎ者で占められます。 これらのブラジル人は、その多くが製造派遣で雇われていた方々であり、日本語もあまり話せない人たちです。 ハローワークでは、週に2回ポルトガル語通訳が窓口に出向いてて、これらブラジル人の方たちの求職活動の支援にあたっていました。 6月に入ってからも、その体制は崩してないようですが、5月までのような状況とは違ってきているようです。 ブラジル人の多くが、母国に帰ってしまったとも言われています。 今のハローワークの状況は、昨年の秋以前の混み具合に戻ってきつつあるものの、その内実は雇用状況の改善によるものでないことは火を見るより明らかであり、いっそう深刻の度合いを深めているような気がします。 政府は景気は底打ちしたとみているようですが、果たしてそういえるのかどうか疑いたくなるような雇用状況と言えそうです。 少しでも“そのとおり”と思った方は ポチッとお願いします。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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