カテゴリ:邦画
映画「誰も守ってくれない」の作品評価は4点(5点満点)です! 映画「誰も守ってくれない」 作品レビュー「社会への問題提起ホラー」を楽天エンタメナビで見る あらすじ 殺人事件を巡って巻き起こる ネットの暴走やマスコミ報道のあり方を、 警察による容疑者家族の保護という切り口で描く 社会派エンタテインメント。 監督は「踊る大捜査線」シリーズの脚本を手掛けてきた君塚良一。 主演は「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市と「母べえ」の志田未来。 ある日突然、 未成年の長男が小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕 されてしまった船村家。 両親と15歳の妹・沙織は状況も分からぬまま マスコミの激しいバッシングに追いつめられていく。 そんな中、刑事の勝浦は容疑者家族の保護という任務を命じられる。 そして家族三人を別々に保護するため、 同い年の娘を持つ勝浦が沙織を担当することになるのだが…。 どういうものを作りたかったのか?というと、 マスコミのパパラッチの酷さに被害者家族が傷つくという そこに問題提起の焦点を当てたかったのだろうけど 出てきた作品は、 ネットに蔓延る都市伝説である ”集団ストーカー”なる現象が映し出されていました。 そもそも、前振りになっているドラマ「誰も守れない」 というのが、特別なタイミングでしか放送されず、 その前編を見れた人というのが少ないので いきなり、殺人事件の被疑者逮捕から始まって、 マスコミがどばーっと押し寄せて、被害者家族が崩壊 その部分が、起承転結の”起”になってしまっていて、 そっから始まったドラマですから 途中で、いくら逃げても隠れても、 何故かネットに個人情報が晒されて、現在地もバレている というスパイごっこみたいな話になっていて、 視聴者から見れば、 ヒロインの女の子が、彼氏にいちいちメールで報告してる 物凄く馬鹿な展開なんですな。 おまけに、過去の被害者家族までも巻き込んで、 逃げ込んで寝て起きたら、 ペンションを、携帯カメラもった連中に囲まれているという 刑事モノだとか、推理やサスペンスでも無い、 ただのホラーでしかなくなってました。 これが集団ストーカーだっ! という映画なんです。 この作品のおかしな所は、 渦中の保護対象である被害者の女の子が、 携帯でちゃかちゃかやって、 彼氏とラブホテルで一発やろうとしてしまう展開が、 火に油を注ぎすぎる展開になっていて有り得ない そして、それを動画で生中継するカメラまで仕掛けてある もうネット処刑までやらかすのですが。 匿名による不特定多数からの書き込みが有る 2chという掲示板に対して、悪意をもってイメージした そんな印象しか残りませんでした。 2chは悪なのか?というと、 元々、市民権を得たのは、姉歯事件という、 建築士が手抜き工事のために、書類を偽装していた事件を、 全国の建築関係者が気づいて検証して話し合って、 あの事件を明るみに出したという、 そういう正義感溢れる話があってからじゃないでしょうか。 いつしか、 事件加害者の情報を伏せたがるマスコミと対立して、 ネット探偵が根掘り葉掘り、個人情報を集めてきて晒すという そういう流れになっていったのですが、 罪を犯したら酷い目に遭うという事例を作っていかないと、 今の日本社会の法律とマスコミでは、 日本が守れないという実感や不安があるからこそなんだと思います。 それを、 この映画の監督さんは、立っているポジションが、 被害妄想してるマスコミ側からの視点で描いたかなと思いました。 このドラマを見て、どこがエンターテイメントなのか。 シリアスな話で、エンタメ要素なんて欠片も無いと思うんですが。 どうなんでしょうかね。 実際のところ、 集団ストーカーなんてものは、存在しないわけで、 それは、ネット社会そのものでしか無いわけです。 この映画は2009年の映画ですが、 2001年頃の、携帯にカメラがつき始めた時代だったら、 ケータイを使って、探偵ごっこをやりましょうという 新たなネットの可能性を示唆する作品になれたかもしれません そこからもう、 時代は流れて、スマホも高速回線の動画時代となった2009年 時代について行けてないんだと思いました。 踊る大捜査線の監督さんだそうですが、 あれ以降、泣かず飛ばずなんじゃないのかな? 時代が彼について来ていない!とか、 今風!だとか、まだイケル!とか、 そういう評価なら、それなりかなと思ったんですけどね。 今回は、時代について来れてないとか、 古すぎるネタだったというのも有ると思いました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 22, 2015 02:19:44 AM
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