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2021年07月13日
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カテゴリ:小説すばる2021年
小説すばる 2021年7月号

フェイクフィクション 最終回 誉田哲也

東京・西多摩で男性の首なし死体が
発見された。五日市署の鵜飼道弘は
元同僚、警視庁捜査一課の梶浦将生と
捜査本部で再会する。
遺体は新興宗教「サダイの家」の
脱会相談に乗っていた弁護士・今尾隆俊と判明。

(小説すばるより転載・後半省略)

現在の小説すばるで最大の楽しみだったフェイクフィクションが
終わってしまいまいました。寂しい。

すべてが明らかになる最終回も、
たたみかけるアクションと、
衝撃の告白の連続で、
最後まで心臓がドキドキしていました。

死亡した人間、生き残った人間、
それぞれの人生が染みます。

一番最後のエピソードが、
あまりにも平和で、あまりにも幸せなので、
逆に放心状態になりました。

素晴らしい終わり方ですね。

新興宗教の恐ろしさをまざまざと
見せつけられた(読まされた)
ミステリーでありますが、
人間の怖さはホラー小説のよう。

そこに浮かび上がってくる人間の「性」とも
言うべき欲望に圧倒されます。

誉田哲也さんの実力が十分に発揮された
傑作だと思います。








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最終更新日  2021年07月13日 23時17分52秒


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