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ハーブコア ♣ 高木肥料店

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バナナのパナマ病。はたして5年後は。

バナナの生産国でバナナを枯らす病気が蔓延しはじめていて、10年後
いやひょっとしたら 5年後には日本の食卓からバナナが消えるおそれ

があるというニュースが、配信されています。ということで、このニュ
ースに登場するバナナのパナマ病に関する5年ほど前の記事を再掲載
てみました。これから5年先の予測の意味でよろしかったらご参考に。
2010年から5年たった 2016年現在、いまのところはバナナの
生産は小康状態なのですが、はたして5年後は如何に。

 ↓

『 バナナのパナマ病。

「グロスミッシェル/Gros Michel」。バナナ輸入国で1950年代に
主としてたべられていた人気のバナナ品種でした。

どんなバナナだと思います?
バナナ好きであったなら一度たべてみたいなと思いませんか?

ところがそれはなかなかにむずかしい。じつは現在バナナ生産国の主力品
種は Cavendish/キャベンディッシュ種という別の品種となってしまっ
ているからです。

その原因は、[まるで早口言葉のような]バナナのパナマ病。

1960年代になる前に、このフザリウム菌による病気 の蔓延が原因で
「GrosMichel/グロスミッシェル」種のバナナは栽培されないようにな
っていったのです。その「グロスミッシェル/Gros Michel」種の危機 
に際して、あわてたのがドールやチキータといった国際的なバナナ栽培販
売業者。人気のバナナがなくなっちゃったとしたら商売あがったりですも
のね。

そこで、さがしだしたのが、ハバナ病に耐性のあった現在の主力品種であ
るCavendish/キャベンディッシュ種。

そういう経緯で、いまではこのCavendish/キャベンディッシュ種のバナ
ナがバナナ生産国で栽培され、そして収穫されたバナナが先進国にでまわ
り、日本のわれわれも安心してバナナを食べつづけられている・・・とい
うわけです。

余談ですが、パナマ病が蔓延する前に栽培されていた「Gros Michel/
グロスミッシェル」種。現在の品種である「Cavendish/キャベンディッ
シュ種」よりも より大きく・そして美味といわれていますが・・・
このバナナを食していたはずの六十代以上の方々は、昔の味をおぼえてお
られるでしょうかね。バナナ好きとして、気になってしまいます。

さて、本題に戻って2003年。

英科学誌ニューサイエンティストで、2003年前後に発表されたのが

世界的に人気の高い果物の1つであるバナナが長年にわたり繁殖してお
らず、このままでは将来絶滅する恐れがある


という論文。ベルギーの植物病理学者、エミル・フリゾン博士によるもの
でした。この博士がフランスのモンペリエに本拠をおく「バナナ・オオバ
コ改善国際ネットワーク」という組織のトップという専門家の発表であっ
ただけに話題になりました。

その後、時が流れて2007年、中国海南省農業部の責任者のパナマ病に
関する談話がニュースで配信されます。いわく

パナマ病がバナナ産業に与えた影響に対応するため農業部はすでに専門
家グループを結成して主なバナナ生産地で実地調査を行い、パナマ病の分
布状況を初歩的に把握するとともに、パナマ病の迅速な検査方法、抗性品
種の育成、予防・治療技術などの研究を強め、パナマ病の予防・治療に対
する科学的支援を行っている


というニュースです。

これは、バナナのパナマ病対策に言及したもの。パナマ病は人にも影響す
る・・・との風説被害により、大幅に下落しているといわれる同省の昨年
4月のバナナ価格に配慮したものでした〔フザリウム属の菌によるパナマ病は
もちろん人には影響ありません
〕。

そこで、今回のテーマの 「バナナのパナマ病」です。

中国の海南省で栽培されているバナナの風説被害よりも、中国の海南省で
栽培されているバナナがパナマ病に侵されているという事実、そこが問題
なのです。
そう、絶滅した「Gros Michel/グロスミッシェル」種にかわって中国で
栽培されている 「Cavendish/キャベンディッシュ種」が、パナマ病に
かかっている。その事実が問題なのです。

現地で問題になっているこのパナマ病は、さらに攻撃力の強くなったとさ
れる変種のパナマ病。中国にかぎらずアジア地区で栽培されている「Cave
ndish/キャベンディッシュ種」への伝染が心配されています。

現在の病気の発生地は、海南省のある中国南部、台湾。そしてインドネシ
アやマレーシア。

このまま病気の侵攻が進んで、もしラテン・アメリカやアフリカといった
バナナの主栽培地でも発生したらどうでしょう。最悪の場合は、旧パナマ
病で絶滅したグロスミッシェル種のように、新型の変種パナマ病によって 
「Cavendish/キャベンディッシュ種」のバナナが絶滅するかもしれない。

2003年のエミル・フリゾン博士の警告は[種で増やされるわけではない
バナナへの
]その懸念を述べられていたというわけです。

さて・・・そこでこれから です。

仮りに「Cavendish/キャベンディッシュ種」のバナナが絶滅の危機に瀕
した場合です。人類は 新種の変種パナマ病に耐性を持つ別の品種をみつ
けだすことができるのでしょうか。
バナナの生産国やバナナを扱う企業、そしてもちろんバナナ愛好家にとっ
ては、おおいに心配されるところではあります。


晴れ おそらくは大丈夫。新しい品種がバナナ市場の隙間を埋めて
  くれると専門家はみていると、されています。しかし。しか
  し。中央アメリカでは 別の病害である「黒シガトガ病」が
  発生している・・・とのニュースも配信されているようです
  ので油断は禁物というところかもしれませんね。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜





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Last updated  Dec 11, 2020 04:49:58 PM
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