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被災地で、気をつけるべき破傷風。
大雨・洪水被害の後始末時に気をつけねばならないこと。 それは キズをおわないこと。そして運悪く傷した場合には、十分に気をつ けねばならないこと。それが傷の充分な消毒です。 ということで大雨・洪水被害の起こった後、必ずといってよいほど 発生する “破傷風”についてのはなしとなります。10年ほど前の 記事の再録となりますが、ご参考に。 ↓ 『被災地で気をつけるべきは、破傷風』 病の名前は広くしられているにもかかわらず、特にその初期の症状 が知られていないもの。それが破傷風です。この感染症は、現実に は次のように進行しますよ。 潜伏期の後、口を開けにくくなり、歯が噛み合わされた状態に なるため、食物の摂取が 困難となる。首筋が張り、寝汗、歯ぎ しりなどの症状もでる。 ↓ 次第に開口障害が強くなる。さらに顔面筋の緊張、硬直によっ て前額に「しわ」を生じ、 口唇は横に拡がって少し開き、その 間に歯牙を露出し、あたかも苦笑するような痙笑(ひきつり笑 い)といわれる表情を呈する。 このような顔貌を破傷風顔貌と称する〔バットマンの敵役であ るジョーカーふう。。〕。 ↓ 生命に最も危険な時期であり、頚部筋肉の緊張によって頚部硬 直をきたし、次第に背筋にも緊張、強直をきたして発作的に強 直性痙攣がみられ、腱反射の亢進、バビンスキーなどの病的反 射、クローヌスなどがこの時期に出現する。 といった症状の進み方です。 破傷風菌を病原体とする、この感染症は、感染症法施行規則で5類 感染症全数把握疾患に定められており、患者を破傷風と診断した医師 は7日以内に最寄りの保健所に届け出ることが義務とされています。 ということで被災地の皆さま、水害のあとでのガレキの撤去作業時 などには、ちょっとした怪我であろうと侮らずにしっかりと消毒 されてくださいね[断水している地域での作業時にはとくに]。 発症初期。症状が脳卒中などと似ている点には、とくに注意が 必要です。まちがわれることのないようにいたしましょう。 「夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 9, 2016 10:12:39 AM
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